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到着
43.
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なんだか疲れたのでそのまま宿に帰る事にした。
「ククル、お疲れ様。大丈夫かい」
「うん、多分今日は大丈夫。ちょっと休憩したら調合しちゃうね。あの量なら小一時間程で終わるから」
お昼を食べて休憩後、とりあえず部屋にシートを引いて預かってきた薬草を広げる。プヨとパヨ、モコを呼んで仕分けを手伝ってもらう。分れたものから順番に調合していく。悪でもCランクのポーションができた。いつもより多い目の薬草を使用するが出来ない事は無いみたいだ。1時間ほどで全て調合が終わり様々なCランクのポーションが合計60本仕上がった。
「終わったぁ。アイザック夕食まで少し寝てて良いかな。」
ソファで武器の手入れをしているアイザックに向かって話かけると此方によってきた。
おでこに手を置かれ、熱がないか計られる。
「うーん、今のところ大丈夫そうだな。念の為薬を先に預かっとくよ。ゆっくりおやすみ。夕食は部屋に持って来とくから気にせず寝てたら良いよ」
うん、アイザックにはバレてる。なんとなく熱発しそうでちゃっちゃと調合を終わらせたのだ。
「じゃあコレ。後、もし熱が出て2日しても下がらなかったらギルドにポーション持って行っといて。それも渡しとくよ」
薬とポーションを託してさっさとベットに潜った。
直ぐ様睡魔に襲われそのまま眠りについた。
気が付いたら翌日の朝方だった。
外がまだ薄暗く街がとっても静かだ。
「頭痛いよぉ。」
起きあがろうと思ったが頭が痛くて叶わない。目線だけでアイザックを探すと隣のベットで寝ているのが見えた。
呼びたくてもイマイチ声が出ない。私の足元にガルが居るので念話で呼びかけた。
#ガル、アイザックを起こして欲しいよ#
「ガウッ」
ぽんとアイザックの上にそれも腹に飛び乗った。
「うわっ、こらガル、いきなり飛び乗るな」
びっくりした様で飛び起きたのが見えた。モゾモゾ手招きをする。
「ん、ククルが呼んでるのか」
こっちに気が付いてくれた。
「どうした」
「頭痛いよ」
それだけ伝えるのが精一杯だった。
「熱はあるな。薬持ってくるから」
おでこに手を当てて薬と水を取りに行ってくれる。熱覚ましと頭痛薬を持って来てくれた。身体を起こしてもらい薬を飲んだ。
「他に何かいるかい」
横に首を振ってそのままモゾモゾベットに潜り込んだ。
布団を掛けて貰い濡れタオルをおでこに置かれる。
「ゆっくりお休み」
暫くしたら薬が効いてきたからか頭の痛みが楽になったのでまた眠りに着いた。
次に目を開けたのは夕方だった。
頭の痛みはすっかり無くなり熱も大分引いてる様だ。
「ククル、起きたか。どうだ?」
おでこに手を当てて熱を計りながら聞いてくる。
「大分マシかな。ちょっとお腹空いた」
アイザックが食べやすい物を置いてくれてたのでそれを食べて薬を飲んだ。
「その感じなら明日には起きれそうだな。魔力はどうする?出した方が良さそうか」
「出さなくても大丈夫そうだし今日はやめとく。それよりお風呂入りたい」
2日続けてそのまま寝てしまってたのでなんとなくお風呂に入りたい。一応洗浄魔法は掛けているが気分的なものだ。
「駄目だと言いたいところだがどうせゴネるだろ。入っても良いから出たら直ぐに横になるんだぞ」
お許しが出たのでお風呂に入ってさっぱりした。約束通り直ぐにベットに入る。
夕食も食べれそうだったので軽い物で準備してもらいそれを食べた。
食後暫く本を読んでいたがアイザックに怒られたのでさっさと寝る事にした。
翌朝、快調に目覚めた。
「おはようククル、どうだい身体は」
「おはよう。もう大丈夫。スッキリだよ」
今日は揃って食堂に行き朝ご飯を食べる。
「とりあえずギルドにポーション卸に行くね。」
そのままギルドに向かうが念の為と今日は抱っこされた。
ギルドに到着後、受付でギルマスを呼んでもらう。執務室にどうぞとの事で部屋の場所を聞いてそっちに向かった。
「おはようございます。ククルです」
「どうぞ」
中に入るとデスクに向かって仕事をしているギルマスがいた。
「ポーション持ってきましたよ」
「ありがとう。確認するのでこっちに出してくれるかな」
テーブルにCランクのポーションを全て出した。
「一応、ちょっと多い目に素材を使えば出来たので全て調合しときました」
いそいそ鑑定するギルマスに、説明する。
「ありがとう。助かったよ。全てCランクだね。後で受付で依頼の報酬と、買取価格受け取って下さい」
「はーい。わかりました。じゃあ帰りますね。暫くこの街に居てるのでまだいる様なら依頼出して下さい」
「そうさせてもらうよ。街から出る時は少し早目に教えて貰えると助かるかな。素材を集めておくから。その時はまたよろしく」
ギルマスの部屋を後にし、受付で報酬を貰って表に出た。
「アイザック、この街は薬師ギルドあるかな」
「あるみたいだ。行くかい」
「薬を卸したいから良いかな」
そこから下ろして貰って歩いて薬師ギルドに向かった。
この街は様々なギルドが街の中心に固まっている。子供な私の足でも直ぐにたどり着いた。
薬師ギルドの受付で登録証書の腕輪を見せる。
「こんにちは。ようこそネクネクのギルドへ。今日はどの様なご用件ですか」
「こんにちは。薬の買取をお願いします」
「かしこまりました。では買取ブースをご案内致します。次回からは直接其方にお出しください」
受付の人に案内してもらい買取ブースにきた。
担当の方に薬を出すと直ぐに鑑定してくれた。
「お待たせしました。此方が今回の買取書です。内容を確認し問題なければ受付で料金を受け取って下さい」
「分かりました。ありがとうございます」
とりあえずブースを離れ椅子に座って書類の内容を確認する。
特に問題無かったので受付に提出してお金を受け取った。プヨの製作分はパーティカードに入金できるとの事なのでそこに入れた。
今日の予定は終了したので宿に戻る。
明日からは本来の目的であるルーズベルト公爵様について調べてみる事にした。
「ククル、お疲れ様。大丈夫かい」
「うん、多分今日は大丈夫。ちょっと休憩したら調合しちゃうね。あの量なら小一時間程で終わるから」
お昼を食べて休憩後、とりあえず部屋にシートを引いて預かってきた薬草を広げる。プヨとパヨ、モコを呼んで仕分けを手伝ってもらう。分れたものから順番に調合していく。悪でもCランクのポーションができた。いつもより多い目の薬草を使用するが出来ない事は無いみたいだ。1時間ほどで全て調合が終わり様々なCランクのポーションが合計60本仕上がった。
「終わったぁ。アイザック夕食まで少し寝てて良いかな。」
ソファで武器の手入れをしているアイザックに向かって話かけると此方によってきた。
おでこに手を置かれ、熱がないか計られる。
「うーん、今のところ大丈夫そうだな。念の為薬を先に預かっとくよ。ゆっくりおやすみ。夕食は部屋に持って来とくから気にせず寝てたら良いよ」
うん、アイザックにはバレてる。なんとなく熱発しそうでちゃっちゃと調合を終わらせたのだ。
「じゃあコレ。後、もし熱が出て2日しても下がらなかったらギルドにポーション持って行っといて。それも渡しとくよ」
薬とポーションを託してさっさとベットに潜った。
直ぐ様睡魔に襲われそのまま眠りについた。
気が付いたら翌日の朝方だった。
外がまだ薄暗く街がとっても静かだ。
「頭痛いよぉ。」
起きあがろうと思ったが頭が痛くて叶わない。目線だけでアイザックを探すと隣のベットで寝ているのが見えた。
呼びたくてもイマイチ声が出ない。私の足元にガルが居るので念話で呼びかけた。
#ガル、アイザックを起こして欲しいよ#
「ガウッ」
ぽんとアイザックの上にそれも腹に飛び乗った。
「うわっ、こらガル、いきなり飛び乗るな」
びっくりした様で飛び起きたのが見えた。モゾモゾ手招きをする。
「ん、ククルが呼んでるのか」
こっちに気が付いてくれた。
「どうした」
「頭痛いよ」
それだけ伝えるのが精一杯だった。
「熱はあるな。薬持ってくるから」
おでこに手を当てて薬と水を取りに行ってくれる。熱覚ましと頭痛薬を持って来てくれた。身体を起こしてもらい薬を飲んだ。
「他に何かいるかい」
横に首を振ってそのままモゾモゾベットに潜り込んだ。
布団を掛けて貰い濡れタオルをおでこに置かれる。
「ゆっくりお休み」
暫くしたら薬が効いてきたからか頭の痛みが楽になったのでまた眠りに着いた。
次に目を開けたのは夕方だった。
頭の痛みはすっかり無くなり熱も大分引いてる様だ。
「ククル、起きたか。どうだ?」
おでこに手を当てて熱を計りながら聞いてくる。
「大分マシかな。ちょっとお腹空いた」
アイザックが食べやすい物を置いてくれてたのでそれを食べて薬を飲んだ。
「その感じなら明日には起きれそうだな。魔力はどうする?出した方が良さそうか」
「出さなくても大丈夫そうだし今日はやめとく。それよりお風呂入りたい」
2日続けてそのまま寝てしまってたのでなんとなくお風呂に入りたい。一応洗浄魔法は掛けているが気分的なものだ。
「駄目だと言いたいところだがどうせゴネるだろ。入っても良いから出たら直ぐに横になるんだぞ」
お許しが出たのでお風呂に入ってさっぱりした。約束通り直ぐにベットに入る。
夕食も食べれそうだったので軽い物で準備してもらいそれを食べた。
食後暫く本を読んでいたがアイザックに怒られたのでさっさと寝る事にした。
翌朝、快調に目覚めた。
「おはようククル、どうだい身体は」
「おはよう。もう大丈夫。スッキリだよ」
今日は揃って食堂に行き朝ご飯を食べる。
「とりあえずギルドにポーション卸に行くね。」
そのままギルドに向かうが念の為と今日は抱っこされた。
ギルドに到着後、受付でギルマスを呼んでもらう。執務室にどうぞとの事で部屋の場所を聞いてそっちに向かった。
「おはようございます。ククルです」
「どうぞ」
中に入るとデスクに向かって仕事をしているギルマスがいた。
「ポーション持ってきましたよ」
「ありがとう。確認するのでこっちに出してくれるかな」
テーブルにCランクのポーションを全て出した。
「一応、ちょっと多い目に素材を使えば出来たので全て調合しときました」
いそいそ鑑定するギルマスに、説明する。
「ありがとう。助かったよ。全てCランクだね。後で受付で依頼の報酬と、買取価格受け取って下さい」
「はーい。わかりました。じゃあ帰りますね。暫くこの街に居てるのでまだいる様なら依頼出して下さい」
「そうさせてもらうよ。街から出る時は少し早目に教えて貰えると助かるかな。素材を集めておくから。その時はまたよろしく」
ギルマスの部屋を後にし、受付で報酬を貰って表に出た。
「アイザック、この街は薬師ギルドあるかな」
「あるみたいだ。行くかい」
「薬を卸したいから良いかな」
そこから下ろして貰って歩いて薬師ギルドに向かった。
この街は様々なギルドが街の中心に固まっている。子供な私の足でも直ぐにたどり着いた。
薬師ギルドの受付で登録証書の腕輪を見せる。
「こんにちは。ようこそネクネクのギルドへ。今日はどの様なご用件ですか」
「こんにちは。薬の買取をお願いします」
「かしこまりました。では買取ブースをご案内致します。次回からは直接其方にお出しください」
受付の人に案内してもらい買取ブースにきた。
担当の方に薬を出すと直ぐに鑑定してくれた。
「お待たせしました。此方が今回の買取書です。内容を確認し問題なければ受付で料金を受け取って下さい」
「分かりました。ありがとうございます」
とりあえずブースを離れ椅子に座って書類の内容を確認する。
特に問題無かったので受付に提出してお金を受け取った。プヨの製作分はパーティカードに入金できるとの事なのでそこに入れた。
今日の予定は終了したので宿に戻る。
明日からは本来の目的であるルーズベルト公爵様について調べてみる事にした。
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