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2章
49.
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今日は土の日、午前が園芸で午後からは騎士の授業だ。明日の風の日は午後から召喚の授業となる。
園芸はその名の通り、薬草や花を育てながら草木の事を学ぶ授業。薬草栽培があるせいか薬師の授業で見かけた生徒が多い。校庭の一角が授業用の畑になっていてそこに自分用のスペースをもらい、育てたい苗を植えて良いとか。なかなか楽しそうだ。私は食用、調合用と何種類か植える事にした。
午後からの騎士の授業はハンス先生を中心とした王都騎士団の方々だったので楽しく授業をうけた。
翌日の風の日午前はお休みなので図書館に行き、読書にあてた。
午後からは召喚の授業だ。
召喚とは契約していない妖精を呼び出して協力してもらうと言うかんじだ。
「これから授業の説明をします。私、この科目を担当するナミ・ハセンクスと申します。」
どうやら貴族出身の先生の様だ。
たしかグレントロク領の何処かの街の人だった様に思う。
まわりを見渡すと貴族の生徒が殆どだ。何か、胡散臭い気がするがそのまま大人しく話を聞いていた。
「では、召喚に使用する魔法陣の書き方について説明します」
魔力紙に専用の魔法陣を書き込み自分で魔力を込めてそれを媒体に召喚をするみたいだ。自身の魔力を込める事によって呼び出した者は服従するとか。本人の魔力量と質で呼び出し出来る妖精が決まるとか。まあ、妖精だしそんなに大した子は呼び出せないと思うが。スキルレベルがカンストすると宝石や金属に魔法陣を書き込める様になって常に媒体に使用できるとの事。最低でも魔力紙媒体を自力で作成し召喚に成功すると単位がもらえるらしい。
「生徒の中には質の悪い魔力や魔力量が低い平民が、混ざっていますが授業についてこれないなら早々に諦めてください」
なんだか非常に失礼な人だと感じた。学園で身分によって左右されるのは問題だ。後で学園長に報告しよう
今日は説明と今後の授業の進め方で終了した。来週の授業までに自分に合った魔力紙を用意したら良いみたいだ。
現在、学園長室に続く廊下の前にいる。
どうやら余程でないと面会出来ないとか。受付をしてる職員が先に通してくれない。その場でしばらく悩んでいると奥から学園長が現れた。
「そちらはミーナさんですね。如何なされましたか」
「学園長に面会をお願いしたのですがここを通してもらえなくて」
状況を説明すると受付に学園長が説明してくれた
「この子は以後引き留めずに通してあげてください」
今後、いつでも面会できる様になったのだ。
秘書の方がお茶を用意してくれた。
「今日は如何されましたか」
私は召喚の授業の件を伝えた。
「成る程。噂では聞いておりましたがそれは良くありませんね。ミーナさん、申し訳無いのですが随時ご報告頂いてもよろしいでしょうか。何処かのタイミングで処分に踏み切ろうかと思います」
「わかりました。もし何か問題が起きてしまったら私の判断でよろしいでしょうか」
「それで結構です。後の責任はわたしがとりますので面倒かと思いますがよろしくお願いしますね」
私は了承し退室した。
明日は屋敷に見習いの子達がやってくる。そのまま寮には戻らず屋敷へと向かった
「ただいま帰りました」
エントランスに入るとゴンドラが出迎えてくれた。
「おかえりなさいませ。ミーナ様」
留守の間の報告をもらい、自分の執務室へ向かう。
夕食までに明日からの見習いについて最終打ち合わせをした。
明日には叔父も此方に来るので私は叔父の補佐見習いだ。一応。
ゴンドラに明日ヤンザンが来たら先に私の所まで来る様伝え今日の予定を終了した。
翌日、叔父と執務室で仕事をしているとヤンザンが現れた
「ミーナ様、エドワード様おはようございます。お呼びとの事で伺いました」
私は早速、ハルトについて報告してもらう様お願いした。
「まだ、大した情報は無いのですが」
報告を聞くとどうやら学園内でも自分が時期当主になるのだと言いふらしている様だ。つけ込みたい貴族の子息子女が取り巻きとなり引き連れて学園生活を送っているとの事。子供の親達は半信半疑ながらもとりあえず下手うちしない様には取り繕っている様だ。
「貴重な情報をありがとう。引き続きよろしくね」
「はい、畏まりました」
報告を終えてゴンドラの側へと戻った。
私は叔父に召喚の授業の件を報告した。
「お前、召喚術師カンストしてなかったか」
気になるのはそっちか。
「私のはテイマーの上級だからまた別なの。魔法陣は流石に習わないと解らないし」
ややこしいのだが召喚と召喚術師は全く別物。召喚の上級は妖精魔法のはずだ。
ジョブセットしてダンジョン潜ったら1週間程で召喚はカンストすると思う。でも熟練度が足りなくて妖精魔法のジョブが生えるのに時間がかかりそうなので受講する事にしたのだ。
「まあ、お前のマニアも程々にな」
苦笑いしながら仕事に向き直った
「そろそろお昼ですよ」
メイドが声をかけてくれたので食堂に向かう。先に見習いに入っていた上級生も一緒に食事をするとのことで4人揃って向かった。
食堂に入ると他の人達はすでに席についていた。
この食事、実はテーブルマナーの勉強にあてているのだ。
叔父とゴンドラ、そして私は他の見習い達の見本となって食事をすすめる。
ぎこちなく食べる人、それなりに様になる人、支給のメイドに色々教えてもらいながら食べる人。さまざまだ。
食事が終了し、そのままみんなでお茶をする。
「さぁ、午後からも皆頑張ってくれ。3時より順番に執務室へ報告に来るのを忘れない様に。」
叔父の言葉で皆んな持ち場に戻っていった。
私と叔父も執務室に戻った
園芸はその名の通り、薬草や花を育てながら草木の事を学ぶ授業。薬草栽培があるせいか薬師の授業で見かけた生徒が多い。校庭の一角が授業用の畑になっていてそこに自分用のスペースをもらい、育てたい苗を植えて良いとか。なかなか楽しそうだ。私は食用、調合用と何種類か植える事にした。
午後からの騎士の授業はハンス先生を中心とした王都騎士団の方々だったので楽しく授業をうけた。
翌日の風の日午前はお休みなので図書館に行き、読書にあてた。
午後からは召喚の授業だ。
召喚とは契約していない妖精を呼び出して協力してもらうと言うかんじだ。
「これから授業の説明をします。私、この科目を担当するナミ・ハセンクスと申します。」
どうやら貴族出身の先生の様だ。
たしかグレントロク領の何処かの街の人だった様に思う。
まわりを見渡すと貴族の生徒が殆どだ。何か、胡散臭い気がするがそのまま大人しく話を聞いていた。
「では、召喚に使用する魔法陣の書き方について説明します」
魔力紙に専用の魔法陣を書き込み自分で魔力を込めてそれを媒体に召喚をするみたいだ。自身の魔力を込める事によって呼び出した者は服従するとか。本人の魔力量と質で呼び出し出来る妖精が決まるとか。まあ、妖精だしそんなに大した子は呼び出せないと思うが。スキルレベルがカンストすると宝石や金属に魔法陣を書き込める様になって常に媒体に使用できるとの事。最低でも魔力紙媒体を自力で作成し召喚に成功すると単位がもらえるらしい。
「生徒の中には質の悪い魔力や魔力量が低い平民が、混ざっていますが授業についてこれないなら早々に諦めてください」
なんだか非常に失礼な人だと感じた。学園で身分によって左右されるのは問題だ。後で学園長に報告しよう
今日は説明と今後の授業の進め方で終了した。来週の授業までに自分に合った魔力紙を用意したら良いみたいだ。
現在、学園長室に続く廊下の前にいる。
どうやら余程でないと面会出来ないとか。受付をしてる職員が先に通してくれない。その場でしばらく悩んでいると奥から学園長が現れた。
「そちらはミーナさんですね。如何なされましたか」
「学園長に面会をお願いしたのですがここを通してもらえなくて」
状況を説明すると受付に学園長が説明してくれた
「この子は以後引き留めずに通してあげてください」
今後、いつでも面会できる様になったのだ。
秘書の方がお茶を用意してくれた。
「今日は如何されましたか」
私は召喚の授業の件を伝えた。
「成る程。噂では聞いておりましたがそれは良くありませんね。ミーナさん、申し訳無いのですが随時ご報告頂いてもよろしいでしょうか。何処かのタイミングで処分に踏み切ろうかと思います」
「わかりました。もし何か問題が起きてしまったら私の判断でよろしいでしょうか」
「それで結構です。後の責任はわたしがとりますので面倒かと思いますがよろしくお願いしますね」
私は了承し退室した。
明日は屋敷に見習いの子達がやってくる。そのまま寮には戻らず屋敷へと向かった
「ただいま帰りました」
エントランスに入るとゴンドラが出迎えてくれた。
「おかえりなさいませ。ミーナ様」
留守の間の報告をもらい、自分の執務室へ向かう。
夕食までに明日からの見習いについて最終打ち合わせをした。
明日には叔父も此方に来るので私は叔父の補佐見習いだ。一応。
ゴンドラに明日ヤンザンが来たら先に私の所まで来る様伝え今日の予定を終了した。
翌日、叔父と執務室で仕事をしているとヤンザンが現れた
「ミーナ様、エドワード様おはようございます。お呼びとの事で伺いました」
私は早速、ハルトについて報告してもらう様お願いした。
「まだ、大した情報は無いのですが」
報告を聞くとどうやら学園内でも自分が時期当主になるのだと言いふらしている様だ。つけ込みたい貴族の子息子女が取り巻きとなり引き連れて学園生活を送っているとの事。子供の親達は半信半疑ながらもとりあえず下手うちしない様には取り繕っている様だ。
「貴重な情報をありがとう。引き続きよろしくね」
「はい、畏まりました」
報告を終えてゴンドラの側へと戻った。
私は叔父に召喚の授業の件を報告した。
「お前、召喚術師カンストしてなかったか」
気になるのはそっちか。
「私のはテイマーの上級だからまた別なの。魔法陣は流石に習わないと解らないし」
ややこしいのだが召喚と召喚術師は全く別物。召喚の上級は妖精魔法のはずだ。
ジョブセットしてダンジョン潜ったら1週間程で召喚はカンストすると思う。でも熟練度が足りなくて妖精魔法のジョブが生えるのに時間がかかりそうなので受講する事にしたのだ。
「まあ、お前のマニアも程々にな」
苦笑いしながら仕事に向き直った
「そろそろお昼ですよ」
メイドが声をかけてくれたので食堂に向かう。先に見習いに入っていた上級生も一緒に食事をするとのことで4人揃って向かった。
食堂に入ると他の人達はすでに席についていた。
この食事、実はテーブルマナーの勉強にあてているのだ。
叔父とゴンドラ、そして私は他の見習い達の見本となって食事をすすめる。
ぎこちなく食べる人、それなりに様になる人、支給のメイドに色々教えてもらいながら食べる人。さまざまだ。
食事が終了し、そのままみんなでお茶をする。
「さぁ、午後からも皆頑張ってくれ。3時より順番に執務室へ報告に来るのを忘れない様に。」
叔父の言葉で皆んな持ち場に戻っていった。
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