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1章
28.
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今日からまた、旅の始まりだ。私は黒白に跨り、アルトの後ろをついていく。
次の目的地はヤトバより2日程で到着する。港街アローンだ。
「アルト、街に着いたら漁業組合にいきたいな。オーロラと定期便の契約ができないか調べてみたいの」
もし、ナタリア領とアズベリー領が定期的に行き来出来たらお互いの特産品の運搬に利用できないだろうか。陸沿いなら馬で1週間以上かかるが海からなら2日程で行けるはず。かなりの時間短縮になるから食材でも取引が可能だ。
「構わないが知り合いはいないぞ」
別に今回契約できなくても情報がそろうならそれでもよい。たしか、月に2回ほどは船が出ているから其方を利用してまあ、交渉に来ても良い。そんな考えをアルトに伝えた。
二日後、予定通りアローンに到着した。
まだ、お昼を過ぎたところと時間も早いので宿を取り、馬を預けて組合に向かう。受付で組合長と取り次いで貰えないか聞いてみたがあっさり断られた。
「うーん。やっぱりアポなし、ツテなしでは難しいか」
何か方法がないか考える。そうだ、閃いた。
「アルトさん、冒険者ギルドに行こうよ。そこに組合からの依頼が無いが確かめたい」
ギルドにもし、依頼を出していたら私達なら受ける事が出来るかもしれない。戦力2人だが、従魔達がいるから大丈夫だ。急ぎギルドに向かった。
中に入ると此方を不躾な目で見てくる冒険者がちらほらいる。そんな目線は気にせずアルトと依頼ボードの前に行った。
「丁度良さそうなのがあるよ」
海の魔物の討伐依頼だ。物理攻撃の効かないタイプの魔物みたいで魔法攻撃可能な冒険者への依頼となる。
「アルトさん、これ受けようよ」
ボードの前で話をしていると数名の冒険者が寄ってきた。
「おい、子供連れで依頼受けようなんて舐めてんのか、それも討伐依頼だ。ここは遊び場じゃないんだぞ」
でた、見た目だけで文句を言ってくる奴。無視してアルトが依頼用紙をとり、受付に行こうとすると、腕を掴まれた。
「こんなガキのする仕事じゃないんだよ」
正直痛くはない。ただ、ここで仕返しても騒ぎになるだけだ。注目を浴びつつ騒いでギルマスあたり引っ張りだせないかな。ちょっと考えてある方法を思いついた。
「なにするのよ。ギルド内での暴力は御法度のはずだよ。誰かこのおじさんが無理矢理連れて行こうとするよ。助けて」
前半はおっさんのみ聞こえる程度後半はみんなに聞こえるように大声で叫んでやった。予測通り、職員がよってきた。2階に走っていく人影も見えたから誰か呼びにいったのだろう。
「な、なにを言ってる」
おっさんが焦り出さした。そのせいか掴んだ腕を強く握り直し引かれてこけそうになった。
「はなせ、お前になんか着いていかないぞ。人攫い」
更に大声でさけんでやる。
アルトは少し離れて呆れ顔でこちらの様子を見ている。
周りに人が集まり、何事かと取り巻く。その間を割って2人の男性が近づいてきた。
「何を騒いでいるのだ」
「この人が無理矢理連れていこうとするんです」
おっさんが言い訳する前に上目遣いで訴えた。随分落ち着いたかんじの男性2人、予定通り上の人が釣れたようだ。
「とりあえず手を離してやれ。お前はあちらで話を聴こうか。お嬢さんは大丈夫ですか。こちらも話が聞きたいので一緒にきていただけますか」
わたしには丁寧なんで、頷きつつアルトに引っ付いた。その様子をみて
「お連れの方も一緒にどうぞ」
やったぁ、かかった。
足取り軽くついていった。二階の一室に案内される。どうやらギルマスとサブマスのようだ。自己紹介してくれた。
「ここまでくれば奴は来れません。最近よく問題を起こしている冒険者だったのでばあによってはランクの降格ないしカードの没収をしようかと思います。何があったかお話頂けますか」
アルトと顔を見合わせた。
「すいません。お騒がせしました。俺はパーティ【紫】のリーダーアルトといいます。こっちはメンバーのミーナです」
カードを見せつつ自己紹介をし、先程の経緯を話した。
「あははは、成る程な。向こうは最近噂の【紫】とも知らずにヤカッタ訳だ。で、ミーナさんが鬱陶しいから嵌めた訳だな」
ツボにハマった様で腹を抱えて笑っている。
「いい機会だし、あいつは降格だな」
処罰が決まったようだ。
あいつの処に連れて行かれる。こっちはまだ、言い訳をして自分の置かれている状況を理解できてない様だ
「お前のやった事は人として問題がある。よってランクを降格する」
「なんでだ。俺はただ、見合わない依頼を受けない様に注意しただけだ。それなのに俺が降格なんて納得いかない」
私が口を挟んだ
「貴方が勝手に見合わないと決めつけただけでしょ。これでも高ランクパーティなんだけど。見た目で判断して、言いがかりをつけたのは貴方の人を見る目がないだけ。もう一度勉強し直したら」
カードを見せてやると青褪めて黙ってしまった。後の事はギルドに任せる。ついでにさっきの依頼について聞いてみた。
「あぁ、この依頼か。君達なら問題ないだろう。依頼主のところで詳しくはきいてくれ」
受けても良いみたいなのでアルトと受付に行き、依頼受注を処理してもらう。
明日、組合に赴く事になった。
「お前は気に入らないとすぐにこうなるだろ」
アルトは呆れている。でも気にしない。いつもご迷惑をおかけしてすいません。心の中で謝罪しておいた。
翌日アルトと2人で組合にいく。昨日と違って今日はちゃんと受け答えしてくれた。
「では、組合長をお呼びしますのでここでお待ち下さい」
応接室に通されしばらくすると組合長が現れた。
「依頼を受けてきました。ご説明お願いします」
アルトが簡単な自己紹介を済ませて要件わー聞く。魔法さえ使えたらなんとでもなりそうな依頼である。
「最初、子供が一緒とか大丈夫かと思いましたがAランクパーティなら問題ないと思います。どうぞよろしくお願いします」
話は纏り、明日漁港の船に乗せて貰って魔物退治に行く事になった。
次の目的地はヤトバより2日程で到着する。港街アローンだ。
「アルト、街に着いたら漁業組合にいきたいな。オーロラと定期便の契約ができないか調べてみたいの」
もし、ナタリア領とアズベリー領が定期的に行き来出来たらお互いの特産品の運搬に利用できないだろうか。陸沿いなら馬で1週間以上かかるが海からなら2日程で行けるはず。かなりの時間短縮になるから食材でも取引が可能だ。
「構わないが知り合いはいないぞ」
別に今回契約できなくても情報がそろうならそれでもよい。たしか、月に2回ほどは船が出ているから其方を利用してまあ、交渉に来ても良い。そんな考えをアルトに伝えた。
二日後、予定通りアローンに到着した。
まだ、お昼を過ぎたところと時間も早いので宿を取り、馬を預けて組合に向かう。受付で組合長と取り次いで貰えないか聞いてみたがあっさり断られた。
「うーん。やっぱりアポなし、ツテなしでは難しいか」
何か方法がないか考える。そうだ、閃いた。
「アルトさん、冒険者ギルドに行こうよ。そこに組合からの依頼が無いが確かめたい」
ギルドにもし、依頼を出していたら私達なら受ける事が出来るかもしれない。戦力2人だが、従魔達がいるから大丈夫だ。急ぎギルドに向かった。
中に入ると此方を不躾な目で見てくる冒険者がちらほらいる。そんな目線は気にせずアルトと依頼ボードの前に行った。
「丁度良さそうなのがあるよ」
海の魔物の討伐依頼だ。物理攻撃の効かないタイプの魔物みたいで魔法攻撃可能な冒険者への依頼となる。
「アルトさん、これ受けようよ」
ボードの前で話をしていると数名の冒険者が寄ってきた。
「おい、子供連れで依頼受けようなんて舐めてんのか、それも討伐依頼だ。ここは遊び場じゃないんだぞ」
でた、見た目だけで文句を言ってくる奴。無視してアルトが依頼用紙をとり、受付に行こうとすると、腕を掴まれた。
「こんなガキのする仕事じゃないんだよ」
正直痛くはない。ただ、ここで仕返しても騒ぎになるだけだ。注目を浴びつつ騒いでギルマスあたり引っ張りだせないかな。ちょっと考えてある方法を思いついた。
「なにするのよ。ギルド内での暴力は御法度のはずだよ。誰かこのおじさんが無理矢理連れて行こうとするよ。助けて」
前半はおっさんのみ聞こえる程度後半はみんなに聞こえるように大声で叫んでやった。予測通り、職員がよってきた。2階に走っていく人影も見えたから誰か呼びにいったのだろう。
「な、なにを言ってる」
おっさんが焦り出さした。そのせいか掴んだ腕を強く握り直し引かれてこけそうになった。
「はなせ、お前になんか着いていかないぞ。人攫い」
更に大声でさけんでやる。
アルトは少し離れて呆れ顔でこちらの様子を見ている。
周りに人が集まり、何事かと取り巻く。その間を割って2人の男性が近づいてきた。
「何を騒いでいるのだ」
「この人が無理矢理連れていこうとするんです」
おっさんが言い訳する前に上目遣いで訴えた。随分落ち着いたかんじの男性2人、予定通り上の人が釣れたようだ。
「とりあえず手を離してやれ。お前はあちらで話を聴こうか。お嬢さんは大丈夫ですか。こちらも話が聞きたいので一緒にきていただけますか」
わたしには丁寧なんで、頷きつつアルトに引っ付いた。その様子をみて
「お連れの方も一緒にどうぞ」
やったぁ、かかった。
足取り軽くついていった。二階の一室に案内される。どうやらギルマスとサブマスのようだ。自己紹介してくれた。
「ここまでくれば奴は来れません。最近よく問題を起こしている冒険者だったのでばあによってはランクの降格ないしカードの没収をしようかと思います。何があったかお話頂けますか」
アルトと顔を見合わせた。
「すいません。お騒がせしました。俺はパーティ【紫】のリーダーアルトといいます。こっちはメンバーのミーナです」
カードを見せつつ自己紹介をし、先程の経緯を話した。
「あははは、成る程な。向こうは最近噂の【紫】とも知らずにヤカッタ訳だ。で、ミーナさんが鬱陶しいから嵌めた訳だな」
ツボにハマった様で腹を抱えて笑っている。
「いい機会だし、あいつは降格だな」
処罰が決まったようだ。
あいつの処に連れて行かれる。こっちはまだ、言い訳をして自分の置かれている状況を理解できてない様だ
「お前のやった事は人として問題がある。よってランクを降格する」
「なんでだ。俺はただ、見合わない依頼を受けない様に注意しただけだ。それなのに俺が降格なんて納得いかない」
私が口を挟んだ
「貴方が勝手に見合わないと決めつけただけでしょ。これでも高ランクパーティなんだけど。見た目で判断して、言いがかりをつけたのは貴方の人を見る目がないだけ。もう一度勉強し直したら」
カードを見せてやると青褪めて黙ってしまった。後の事はギルドに任せる。ついでにさっきの依頼について聞いてみた。
「あぁ、この依頼か。君達なら問題ないだろう。依頼主のところで詳しくはきいてくれ」
受けても良いみたいなのでアルトと受付に行き、依頼受注を処理してもらう。
明日、組合に赴く事になった。
「お前は気に入らないとすぐにこうなるだろ」
アルトは呆れている。でも気にしない。いつもご迷惑をおかけしてすいません。心の中で謝罪しておいた。
翌日アルトと2人で組合にいく。昨日と違って今日はちゃんと受け答えしてくれた。
「では、組合長をお呼びしますのでここでお待ち下さい」
応接室に通されしばらくすると組合長が現れた。
「依頼を受けてきました。ご説明お願いします」
アルトが簡単な自己紹介を済ませて要件わー聞く。魔法さえ使えたらなんとでもなりそうな依頼である。
「最初、子供が一緒とか大丈夫かと思いましたがAランクパーティなら問題ないと思います。どうぞよろしくお願いします」
話は纏り、明日漁港の船に乗せて貰って魔物退治に行く事になった。
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