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1章
21.
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翌日、往復10日程度の日程でオーロラに行くことをセスタスに伝え、出発した。
片道の行程が3日街への滞在が3日、1日は予備日だ。
馬でゆっくりいっても十分に余裕がある。初めて行く場所だけに景色を楽しみながら馬上を楽しんだ。
オーロラ地区に入ってからは海が近いせいもあって潮の香りがする。
やがて街道沿いに海が見え始めた。
「うわぁ、大きい」
ホントに小さい頃、海を一度見ただけで殆ど記憶にない私は馬上で大騒ぎ。
アルト達に微笑み見守られている。
「ミーナ、そんなにはしゃいだら落ちるぞ」
ロトに注意され、少し大人しくするも海に近いだけでうずうずする。
「オーロラには散歩が出来る海岸があるからそこにでも行けば良い。まずは街を目指そう。」
アルトに言われ、大人しく座って先を進んだ。
3日目昼前、オーロラに到着。今は街に入る為、門に並んでるとこ。
20分程で私達の順番が回ってきた。ギルドカードを見せる。色持ちのカードだといちいち騒がれても面倒なんで普段は普通に見える様にしている。
門番がカードを確認後、街への要件を訪ねてきた。やはり、領主があんな事になったせいか少しピリピリしている。
アルトが代表して門番と話をする。
「街のヤックルという方を訪ねる予定だ。とある方から紹介してもらった」
完結なや伝えると門番は怪訝な表情をする。
「あのお方は大変お忙しく冒険者なんぞ相手にしてる暇は無い。無駄な事をするなら帰ってくれ」
ほぉ、人の客人を勝手に追い返すか。ここの門番は一度人員の教育をしなおした方が良さそうだ。
「お前では話にならない。上の方を読んで貰おうか」
アルトもこの人と話をしても仕方がないと判断した様で上の人と対応を変れと促す。
「団長や副団長も今は忙しい。どうしてもというなら待たせてやっても良いが勝手な事をしたらすぐにでも牢にぶち込むぞ」
なかなか勝手な事を言ったものだ。とりあえず、門番の控室で待たせてもらう事にした。
部屋に4人だけになったところでロトが口を開いた
「なんだ、アイツは。態度が横柄過ぎるだろう。ミーナ、奴に言ってやったらどうだ」
ロトの言いたい事もわかる。しかし、今回は此方がお願いする立場の為、問題は出来たら回避したい。このまま、待つ事にした。
あれから2時間、いい加減待ち疲れた。お腹も空いてきたし、ぼちぼち我慢の限界だ。一旦部屋を出ようかと考えているとドアが急に開いた。先程の門番だ。
「忙しい中、副団長が来てくださった。丁寧に対応する様。万が一失礼などあった場合はわかっているだろうな」
どこまでも上からだ。流石に我慢の限界。アルトの袖を引っ張り、私が先頭で挨拶すると小声で伝えた。アルトも意図した事が解ってくれたので場を譲ってくれた。
「特にそこの子供。騒いたり暴れたりしたら容赦無いぞ」
覚えてろよ。こいつ。絶対、首にしてやる。
そんなやり取りをしていると副団長らしき人物が現れた。
門番は敬礼する。と、同時に私達に頭を下げる様に強制してくる。
「かまわん。此方達が何やら用があって街に入りたいところを門番の判断で拒否され、私を呼んだのは」
こいつもあまりな態度だな。私は一歩前にでた。
「初めまして。私、アズベリー領主のミーナ・リュー・アズベリーと申します。ヤックル様への取り付きをそこの門番に理由も何も聞かず拒否されたものですからこちらでかれこれ2時間程、待たせて頂きましたわ。貴方も理由も聞かずに同じ対応をなさるおつもりでしょうか」
腹が立っているのもあって嫌味たっぷりに攻撃してやった。
2人は青褪めている。
「も、申し訳ございません。すぐにお取り継ぎいたします」
慌てて2人揃って出て行った。
そしてすぐに戻って来ると、副団長が案内してくれるとの事。私達は後に続いた。
詰所を出る時先程の門番がいた為、お忍びの訪問の為、他言しない様釘をさし、ヤックルのところに向かった。
漁業組合事務所に到着。馬を預けて中に進む。副団長が受付に先に伝えていた為、直ぐに応接室に通された。副団長が後をついてくる。
「貴方には関係の無い事ですから同時同室する事は許可致しません。おかえりください」
はっきり追い返してやった。
青褪めたまま帰って行く副団長。後々、覚えておけ。心の中で叫んだ。
腰を下ろししばらくするとノックと共に男性が入室してきた。
「お待たせいたしました。私が組合長のヤックルと申します。本日はどの様な御用件でしたでしょうか」
「突然の訪問失礼いたします。私、【紫】リーダーのアルトと申します。こっちがロト、マリア、ミーナです」
アルトの紹介に合わせてお辞儀する。
「今回、エドワード様より此方の手紙をお渡しする様預かって参りました。ますば中身をご確認ください。この後、お話出来ればと思います」
アルトが手紙を差し出すとヤックルさんは「失礼します」と中身に目を通した。読み終わったのか顔を上げる。
「これはこれは。わざわざありがとうございます。貴女様がミーナ様でしょうか」
「はい、はじめまして。ミーナ・リュー・アズベリーです。叔父からの手紙はご理解いただけましたでしょうか」
「はい、確かに内容は確認いたしました。しかし私の様な者にこの様な大役が務まりますでしょうか」
「私といたしましては叔父のエドワードの意向に賛成いたしております。ヤックル様に是非お願いしたく、今回此方にお伺いいたしました」
ヤックルさん、少し思案する。
「実は私の息子がここの騎士団長をしておりまして、一度相談してからお返事したいのですがよろしいでしょうか」
「問題ありません」
「良ければ話し合いの席にご同席いただきたいのですが」
此方としては先程の門番、副団長の件を伝えるのに絶好のチャンスだ。同席する事にした。
その後、普段は冒険者ミーナとして過ごしているのでミーナと呼んで欲しいと伝え、手紙にも書いていたと教えて貰った。この後、今日は非番で団長が家にいるので夕食を是非にとの招待を受け、ヤックルさんの屋敷に行く事になった。
片道の行程が3日街への滞在が3日、1日は予備日だ。
馬でゆっくりいっても十分に余裕がある。初めて行く場所だけに景色を楽しみながら馬上を楽しんだ。
オーロラ地区に入ってからは海が近いせいもあって潮の香りがする。
やがて街道沿いに海が見え始めた。
「うわぁ、大きい」
ホントに小さい頃、海を一度見ただけで殆ど記憶にない私は馬上で大騒ぎ。
アルト達に微笑み見守られている。
「ミーナ、そんなにはしゃいだら落ちるぞ」
ロトに注意され、少し大人しくするも海に近いだけでうずうずする。
「オーロラには散歩が出来る海岸があるからそこにでも行けば良い。まずは街を目指そう。」
アルトに言われ、大人しく座って先を進んだ。
3日目昼前、オーロラに到着。今は街に入る為、門に並んでるとこ。
20分程で私達の順番が回ってきた。ギルドカードを見せる。色持ちのカードだといちいち騒がれても面倒なんで普段は普通に見える様にしている。
門番がカードを確認後、街への要件を訪ねてきた。やはり、領主があんな事になったせいか少しピリピリしている。
アルトが代表して門番と話をする。
「街のヤックルという方を訪ねる予定だ。とある方から紹介してもらった」
完結なや伝えると門番は怪訝な表情をする。
「あのお方は大変お忙しく冒険者なんぞ相手にしてる暇は無い。無駄な事をするなら帰ってくれ」
ほぉ、人の客人を勝手に追い返すか。ここの門番は一度人員の教育をしなおした方が良さそうだ。
「お前では話にならない。上の方を読んで貰おうか」
アルトもこの人と話をしても仕方がないと判断した様で上の人と対応を変れと促す。
「団長や副団長も今は忙しい。どうしてもというなら待たせてやっても良いが勝手な事をしたらすぐにでも牢にぶち込むぞ」
なかなか勝手な事を言ったものだ。とりあえず、門番の控室で待たせてもらう事にした。
部屋に4人だけになったところでロトが口を開いた
「なんだ、アイツは。態度が横柄過ぎるだろう。ミーナ、奴に言ってやったらどうだ」
ロトの言いたい事もわかる。しかし、今回は此方がお願いする立場の為、問題は出来たら回避したい。このまま、待つ事にした。
あれから2時間、いい加減待ち疲れた。お腹も空いてきたし、ぼちぼち我慢の限界だ。一旦部屋を出ようかと考えているとドアが急に開いた。先程の門番だ。
「忙しい中、副団長が来てくださった。丁寧に対応する様。万が一失礼などあった場合はわかっているだろうな」
どこまでも上からだ。流石に我慢の限界。アルトの袖を引っ張り、私が先頭で挨拶すると小声で伝えた。アルトも意図した事が解ってくれたので場を譲ってくれた。
「特にそこの子供。騒いたり暴れたりしたら容赦無いぞ」
覚えてろよ。こいつ。絶対、首にしてやる。
そんなやり取りをしていると副団長らしき人物が現れた。
門番は敬礼する。と、同時に私達に頭を下げる様に強制してくる。
「かまわん。此方達が何やら用があって街に入りたいところを門番の判断で拒否され、私を呼んだのは」
こいつもあまりな態度だな。私は一歩前にでた。
「初めまして。私、アズベリー領主のミーナ・リュー・アズベリーと申します。ヤックル様への取り付きをそこの門番に理由も何も聞かず拒否されたものですからこちらでかれこれ2時間程、待たせて頂きましたわ。貴方も理由も聞かずに同じ対応をなさるおつもりでしょうか」
腹が立っているのもあって嫌味たっぷりに攻撃してやった。
2人は青褪めている。
「も、申し訳ございません。すぐにお取り継ぎいたします」
慌てて2人揃って出て行った。
そしてすぐに戻って来ると、副団長が案内してくれるとの事。私達は後に続いた。
詰所を出る時先程の門番がいた為、お忍びの訪問の為、他言しない様釘をさし、ヤックルのところに向かった。
漁業組合事務所に到着。馬を預けて中に進む。副団長が受付に先に伝えていた為、直ぐに応接室に通された。副団長が後をついてくる。
「貴方には関係の無い事ですから同時同室する事は許可致しません。おかえりください」
はっきり追い返してやった。
青褪めたまま帰って行く副団長。後々、覚えておけ。心の中で叫んだ。
腰を下ろししばらくするとノックと共に男性が入室してきた。
「お待たせいたしました。私が組合長のヤックルと申します。本日はどの様な御用件でしたでしょうか」
「突然の訪問失礼いたします。私、【紫】リーダーのアルトと申します。こっちがロト、マリア、ミーナです」
アルトの紹介に合わせてお辞儀する。
「今回、エドワード様より此方の手紙をお渡しする様預かって参りました。ますば中身をご確認ください。この後、お話出来ればと思います」
アルトが手紙を差し出すとヤックルさんは「失礼します」と中身に目を通した。読み終わったのか顔を上げる。
「これはこれは。わざわざありがとうございます。貴女様がミーナ様でしょうか」
「はい、はじめまして。ミーナ・リュー・アズベリーです。叔父からの手紙はご理解いただけましたでしょうか」
「はい、確かに内容は確認いたしました。しかし私の様な者にこの様な大役が務まりますでしょうか」
「私といたしましては叔父のエドワードの意向に賛成いたしております。ヤックル様に是非お願いしたく、今回此方にお伺いいたしました」
ヤックルさん、少し思案する。
「実は私の息子がここの騎士団長をしておりまして、一度相談してからお返事したいのですがよろしいでしょうか」
「問題ありません」
「良ければ話し合いの席にご同席いただきたいのですが」
此方としては先程の門番、副団長の件を伝えるのに絶好のチャンスだ。同席する事にした。
その後、普段は冒険者ミーナとして過ごしているのでミーナと呼んで欲しいと伝え、手紙にも書いていたと教えて貰った。この後、今日は非番で団長が家にいるので夕食を是非にとの招待を受け、ヤックルさんの屋敷に行く事になった。
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