8 / 61
1章
8.
しおりを挟む
翌朝、拠点への引っ越し。アルトがわざわざ迎えに来てくれた。
わたしの荷物は無限収納に入っているのでダミーのカバンだけだ。
どうやらこのまま日用品を買いに行くみたい。
私は従魔様の大きなクッションとみんなでお揃いのバンダナを購入した。後でつけてあげよう。
その後は、市場へ向かい今日の夕食を屋台で買って拠点に到着。
ロトとマリアもいてるみたいでとりあえず応接室で明日からの打ち合わせをする事になった。
まず、移動は馬を使うとの事。私は自分用の子がいないので今回はアルトに一緒に乗せてもらい事になった。マースまでは半日位で到着するので宿を押さえてロト、マリアは集会所周辺の調査に私とアルトは街中の情報収集をする事になった。
XDAYまで5日程ある為、滞在中に今後のパーティの戦闘スタイル等色々試したいから近くの中級ダンジョンにも潜ることになった。
規模は中型位との事で25階層からなるらしい。
5階毎にボス部屋とセフティーゾーン、入口への転送魔法陣があり、一度攻略すると次からは途中まで飛ぶ事も可能とか。ダンジョンアタックは初めてなのでちょっと楽しみかも。
今の連携はロトが前衛、アルトが前中衛、マリアが後方支援との事。私はどのポジションでも可能なため、基本は中衛、後はその時に応じてと言う事になった。
どうせ、ダンジョンにはいるなら、従魔達のパワーレベリンをお願いした。
ガイヤと契約した事によってテイマーがレベルカンストした為、召喚師にジョブチェンジする事を合わせて伝える。
「基本的には上級へのチェンジだし、特にステータスが落ちる事はないと思うんだけど少しの間慣れるまで動きがぎこちなくなるかも。」
のうのうと説明してると三人に呆れられた。
「ミーナちゃん、そもそもそんなに簡単にカンストするものでも無いと思うわよ。適切が有れば確かに多少は早いかも知れないけど普通は半年以上かかるものなんだけれども。」
マリアの言う事には一般的にはそうなんだけれど内の家系は特殊な為説明をする。
「内は両親共にジョブマニアだったの。どの組み合わせでカンストしたら効率が良いとか能力が伸びるとか色々、世間的に研究対象になりそうな事を娘で試してた様な人達だったから。それにアズベリーの直系の特徴で守護竜の加護のおかげでジョブの経験値が人より多く稼げるのよ。だから早々にカンストするわけ。来年の学園入学までに召喚師をカンストしてしまいたいからガンガン飛ばしていくつもりよ。」
間違いなく。私も両親の娘、ジョブマニアである。
「今度機会があってムートンに行けるならあそこの領主館にジョブに関する資料を保管してるから良かったら読んでみて。説明するのは無理でも資料を見せる事は出来るから。新しいジョブスタイルにチェンジ出来るかもしれないよ。」
言い出しっぺのマリアよりアルトの方が興味深々である。
後はうだうだ雑談をしていたのだが私が眠たくなった事もあってお開きとなった。
明日はマースに向かって出発である。
翌朝、少し薄暗い時間に起きて準備をし、7時に拠点を出発した。
朝も早いせいかまだ、人通りも少なく、王都内でも馬で移動できた。
門を出てそのままマースまで一気に駆け抜ける。
昼過ぎ、到着した。
入口で身分証をみせ、馬を引いて街に入り、とりあえずは宿まで移動する。
【秋桜亭】に到着後、まず馬を預けて受付に。私とアルトが同室で、2部屋押さえた。
今日の夕食は宿の食堂で食べる事になったので時間まで各々の仕事をする事になった。
夕食時、4人で食堂のテーブルを囲む。
今日のメニューは具材のゴロゴロ入ったブラウンシチューにパイ包みとサラダ、パンだ。私は量的に多いくらいだったのに他の人達は追加で焼き串を沢山注文していた。
「ミーナも食うか。ここの焼き串は美味いぞ」
ロトが進めてくれるがそんなに食べれない。
「美味しそうだし食べたいけどそんなに食べれないよ。」
まだ、シチューパイが半分残っている。
結局、パイの残りをロトが食べてくれる事になって串をもらった。とても美味しかったのでまた、注文しよう。
食事も終わり、私とアルトの部屋で報告会となった。
まずはロト、マリアからだ。
「集会所は普段から誰でも入れるようだ。一般に貸し出しているようで今日は主婦層が集まってなんかやっていたぞ。5日後にバザーがあるらしく、XDAY当日だ。周りや建物の入れる内部を調べてみたが地下に入る入口げ見当たらない。明日もう一度探してみる事にする」
次は此方の番だ。
「どうも領主がドラゴンを手に入れてアズベリー領にちょっかいをかけるつもりらしい。一年前に息子に代替わりしてから領土を広げて儲けを増やそうと色々きな臭い事に手を出しているみたいだ。アズベリー領の領主不在を良い事に勝手な戦略を立て無駄に士気を上げているらしい。ミーナからしてみたらとんだ迷惑な話と言うわけだ。」
ホントに勝手に巻き込まないで欲しい。迷惑極まりない。
明日は、私とアルトはジンのお願いを聞きに森に入るので、夕方に今日と同じく食堂集合となった。
ロト達が自分の部屋に戻ったので今はアルトと2人。
収納から従魔用のクッションを出して三匹と遊んでいるのを何気に眺めている彼がふと思い出した様に立ち上がった。
「どうしたの?」
いきなりだったので少しビックリして聞いてみると自分の収納を漁り出した。
「あったあった。ミーナこれを使うかい?昔ダンジョンで拾ったのだが誰もつかわないからスッカリ物置に仕舞い込んでいたのを昨日探し当てたのさ。昨日の模擬戦を見てた感じだとこれを扱えるだろ。こいつは魔力の通りが良いから丁度良いなと三人で話してたんだ。」
そう言いながら装飾の綺麗なダガーを持たせてくれた。非常に手に馴染んで使いやすそう。それも腰に携帯出来る様にケースとベルトまである。
「とても手に馴染んで使いやすいよ。本当に貰って良いの。」
遠慮してる風に言いながらちゃっかりベルトとケースを試着し、鏡で確認する。デザイン的に今着ている防具とも良く釣り合う。
優しい笑顔で「どうぞ」と勧めてくれるのでお礼を言って受け取った。私が持っているダガーより一回り大きめで左右に一本づつ携帯する事にした。アルト曰く、見た目が丸腰だと言い掛かりをつけられやすくなってトラブルを招くだけだから装備している方が良いとの事。色々心配してくれてるみたいでありがたい。
明日の事を軽く打ち合わせ従魔達と戯れて就寝した。
翌朝、食事を済ませて森に向かう。
ジンの話では3時間程奥に入ったところが群の活動場所らしいので森に少し入ったところからジンに案内してもらう事にした。
私は馬から下ろしてもらいジンの背中に跨る。ガイヤも好奇心で外に出てき、私の座っている前に鎮座した。
「ジン、案内よろしくね。アルトさん、後をついてきてもらいたいです。ここから3時間かからないらしいので、場所に着いたらジンが仲間を呼んでくれるみたい。この辺りはあまり魔獣がいないみたいで恐らく戦闘にはならないと思うけど念の為警戒はしといてくださいね。」
アルトは頷いた。それを確認した様にジンが走り出す。馬も移動様に改良された魔獣なので難なく着いて来れそうだ。
特にトラブルもなく進み、少し開けた草原に到着した。
「ジン、この辺りなの。仲間を呼ぶのね」
私はジンから降りてアルトの近くにいく。
「仲間を呼ぶみたい。30頭近くの群らしく、間違って攻撃しない様アルトさんに伝えだって。わかった?」
「了解した。殺意が無ければ多少のことでは馬も暴れないから大丈夫だろう」
アルトと話しているとジンが図太い声で鳴いた。
すると木々の合間から次々にシルバーウルフが現れてあっと言う間に囲まれた。
そうして仲間の中央から子供も連れ添った一匹がこちらに近づいてきた。
わたしの荷物は無限収納に入っているのでダミーのカバンだけだ。
どうやらこのまま日用品を買いに行くみたい。
私は従魔様の大きなクッションとみんなでお揃いのバンダナを購入した。後でつけてあげよう。
その後は、市場へ向かい今日の夕食を屋台で買って拠点に到着。
ロトとマリアもいてるみたいでとりあえず応接室で明日からの打ち合わせをする事になった。
まず、移動は馬を使うとの事。私は自分用の子がいないので今回はアルトに一緒に乗せてもらい事になった。マースまでは半日位で到着するので宿を押さえてロト、マリアは集会所周辺の調査に私とアルトは街中の情報収集をする事になった。
XDAYまで5日程ある為、滞在中に今後のパーティの戦闘スタイル等色々試したいから近くの中級ダンジョンにも潜ることになった。
規模は中型位との事で25階層からなるらしい。
5階毎にボス部屋とセフティーゾーン、入口への転送魔法陣があり、一度攻略すると次からは途中まで飛ぶ事も可能とか。ダンジョンアタックは初めてなのでちょっと楽しみかも。
今の連携はロトが前衛、アルトが前中衛、マリアが後方支援との事。私はどのポジションでも可能なため、基本は中衛、後はその時に応じてと言う事になった。
どうせ、ダンジョンにはいるなら、従魔達のパワーレベリンをお願いした。
ガイヤと契約した事によってテイマーがレベルカンストした為、召喚師にジョブチェンジする事を合わせて伝える。
「基本的には上級へのチェンジだし、特にステータスが落ちる事はないと思うんだけど少しの間慣れるまで動きがぎこちなくなるかも。」
のうのうと説明してると三人に呆れられた。
「ミーナちゃん、そもそもそんなに簡単にカンストするものでも無いと思うわよ。適切が有れば確かに多少は早いかも知れないけど普通は半年以上かかるものなんだけれども。」
マリアの言う事には一般的にはそうなんだけれど内の家系は特殊な為説明をする。
「内は両親共にジョブマニアだったの。どの組み合わせでカンストしたら効率が良いとか能力が伸びるとか色々、世間的に研究対象になりそうな事を娘で試してた様な人達だったから。それにアズベリーの直系の特徴で守護竜の加護のおかげでジョブの経験値が人より多く稼げるのよ。だから早々にカンストするわけ。来年の学園入学までに召喚師をカンストしてしまいたいからガンガン飛ばしていくつもりよ。」
間違いなく。私も両親の娘、ジョブマニアである。
「今度機会があってムートンに行けるならあそこの領主館にジョブに関する資料を保管してるから良かったら読んでみて。説明するのは無理でも資料を見せる事は出来るから。新しいジョブスタイルにチェンジ出来るかもしれないよ。」
言い出しっぺのマリアよりアルトの方が興味深々である。
後はうだうだ雑談をしていたのだが私が眠たくなった事もあってお開きとなった。
明日はマースに向かって出発である。
翌朝、少し薄暗い時間に起きて準備をし、7時に拠点を出発した。
朝も早いせいかまだ、人通りも少なく、王都内でも馬で移動できた。
門を出てそのままマースまで一気に駆け抜ける。
昼過ぎ、到着した。
入口で身分証をみせ、馬を引いて街に入り、とりあえずは宿まで移動する。
【秋桜亭】に到着後、まず馬を預けて受付に。私とアルトが同室で、2部屋押さえた。
今日の夕食は宿の食堂で食べる事になったので時間まで各々の仕事をする事になった。
夕食時、4人で食堂のテーブルを囲む。
今日のメニューは具材のゴロゴロ入ったブラウンシチューにパイ包みとサラダ、パンだ。私は量的に多いくらいだったのに他の人達は追加で焼き串を沢山注文していた。
「ミーナも食うか。ここの焼き串は美味いぞ」
ロトが進めてくれるがそんなに食べれない。
「美味しそうだし食べたいけどそんなに食べれないよ。」
まだ、シチューパイが半分残っている。
結局、パイの残りをロトが食べてくれる事になって串をもらった。とても美味しかったのでまた、注文しよう。
食事も終わり、私とアルトの部屋で報告会となった。
まずはロト、マリアからだ。
「集会所は普段から誰でも入れるようだ。一般に貸し出しているようで今日は主婦層が集まってなんかやっていたぞ。5日後にバザーがあるらしく、XDAY当日だ。周りや建物の入れる内部を調べてみたが地下に入る入口げ見当たらない。明日もう一度探してみる事にする」
次は此方の番だ。
「どうも領主がドラゴンを手に入れてアズベリー領にちょっかいをかけるつもりらしい。一年前に息子に代替わりしてから領土を広げて儲けを増やそうと色々きな臭い事に手を出しているみたいだ。アズベリー領の領主不在を良い事に勝手な戦略を立て無駄に士気を上げているらしい。ミーナからしてみたらとんだ迷惑な話と言うわけだ。」
ホントに勝手に巻き込まないで欲しい。迷惑極まりない。
明日は、私とアルトはジンのお願いを聞きに森に入るので、夕方に今日と同じく食堂集合となった。
ロト達が自分の部屋に戻ったので今はアルトと2人。
収納から従魔用のクッションを出して三匹と遊んでいるのを何気に眺めている彼がふと思い出した様に立ち上がった。
「どうしたの?」
いきなりだったので少しビックリして聞いてみると自分の収納を漁り出した。
「あったあった。ミーナこれを使うかい?昔ダンジョンで拾ったのだが誰もつかわないからスッカリ物置に仕舞い込んでいたのを昨日探し当てたのさ。昨日の模擬戦を見てた感じだとこれを扱えるだろ。こいつは魔力の通りが良いから丁度良いなと三人で話してたんだ。」
そう言いながら装飾の綺麗なダガーを持たせてくれた。非常に手に馴染んで使いやすそう。それも腰に携帯出来る様にケースとベルトまである。
「とても手に馴染んで使いやすいよ。本当に貰って良いの。」
遠慮してる風に言いながらちゃっかりベルトとケースを試着し、鏡で確認する。デザイン的に今着ている防具とも良く釣り合う。
優しい笑顔で「どうぞ」と勧めてくれるのでお礼を言って受け取った。私が持っているダガーより一回り大きめで左右に一本づつ携帯する事にした。アルト曰く、見た目が丸腰だと言い掛かりをつけられやすくなってトラブルを招くだけだから装備している方が良いとの事。色々心配してくれてるみたいでありがたい。
明日の事を軽く打ち合わせ従魔達と戯れて就寝した。
翌朝、食事を済ませて森に向かう。
ジンの話では3時間程奥に入ったところが群の活動場所らしいので森に少し入ったところからジンに案内してもらう事にした。
私は馬から下ろしてもらいジンの背中に跨る。ガイヤも好奇心で外に出てき、私の座っている前に鎮座した。
「ジン、案内よろしくね。アルトさん、後をついてきてもらいたいです。ここから3時間かからないらしいので、場所に着いたらジンが仲間を呼んでくれるみたい。この辺りはあまり魔獣がいないみたいで恐らく戦闘にはならないと思うけど念の為警戒はしといてくださいね。」
アルトは頷いた。それを確認した様にジンが走り出す。馬も移動様に改良された魔獣なので難なく着いて来れそうだ。
特にトラブルもなく進み、少し開けた草原に到着した。
「ジン、この辺りなの。仲間を呼ぶのね」
私はジンから降りてアルトの近くにいく。
「仲間を呼ぶみたい。30頭近くの群らしく、間違って攻撃しない様アルトさんに伝えだって。わかった?」
「了解した。殺意が無ければ多少のことでは馬も暴れないから大丈夫だろう」
アルトと話しているとジンが図太い声で鳴いた。
すると木々の合間から次々にシルバーウルフが現れてあっと言う間に囲まれた。
そうして仲間の中央から子供も連れ添った一匹がこちらに近づいてきた。
15
お気に入りに追加
580
あなたにおすすめの小説
新婚初夜に浮気ですか、王太子殿下。これは報復しかありませんね。新妻の聖女は、王国を頂戴することにしました。
星ふくろう
ファンタジー
紅の美しい髪とエメラルドの瞳を持つ、太陽神アギトの聖女シェイラ。
彼女は、太陽神を信仰するクルード王国の王太子殿下と結婚式を迎えて幸せの絶頂だった。
新婚旅行に出る前夜に初夜を迎えるのが王国のしきたり。
大勢の前で、新婦は処女であることを証明しなければならない。
まあ、そんな恥ずかしいことも愛する夫の為なら我慢できた。
しかし!!!!
その最愛の男性、リクト王太子殿下はかつてからの二股相手、アルム公爵令嬢エリカと‥‥‥
あろうことか、新婚初夜の数時間前に夫婦の寝室で、ことに及んでいた。
それを親戚の叔父でもある、大司教猊下から聞かされたシェイラは嫉妬の炎を燃やすが、静かに決意する。
この王国を貰おう。
これはそんな波乱を描いた、たくましい聖女様のお話。
小説家になろうでも掲載しております。
前世の記憶さん。こんにちは。
満月
ファンタジー
断罪中に前世の記憶を思い出し主人公が、ハチャメチャな魔法とスキルを活かして、人生を全力で楽しむ話。
周りはそんな主人公をあたたかく見守り、時には被害を被り···それでも皆主人公が大好きです。
主に前半は冒険をしたり、料理を作ったりと楽しく過ごしています。時折シリアスになりますが、基本的に笑える内容になっています。
恋愛は当分先に入れる予定です。
主人公は今までの時間を取り戻すかのように人生を楽しみます!もちろんこの話はハッピーエンドです!
小説になろう様にも掲載しています。
神様のミスで女に転生したようです
結城はる
ファンタジー
34歳独身の秋本修弥はごく普通の中小企業に勤めるサラリーマンであった。
いつも通り起床し朝食を食べ、会社へ通勤中だったがマンションの上から人が落下してきて下敷きとなってしまった……。
目が覚めると、目の前には絶世の美女が立っていた。
美女の話を聞くと、どうやら目の前にいる美女は神様であり私は死んでしまったということらしい
死んだことにより私の魂は地球とは別の世界に迷い込んだみたいなので、こっちの世界に転生させてくれるそうだ。
気がついたら、洞窟の中にいて転生されたことを確認する。
ん……、なんか違和感がある。股を触ってみるとあるべきものがない。
え……。
神様、私女になってるんですけどーーーー!!!
小説家になろうでも掲載しています。
URLはこちら→「https://ncode.syosetu.com/n7001ht/」
公爵家の半端者~悪役令嬢なんてやるよりも、隣国で冒険する方がいい~
石動なつめ
ファンタジー
半端者の公爵令嬢ベリル・ミスリルハンドは、王立学院の休日を利用して隣国のダンジョンに潜ったりと冒険者生活を満喫していた。
しかしある日、王様から『悪役令嬢役』を押し付けられる。何でも王妃様が最近悪役令嬢を主人公とした小説にはまっているのだとか。
冗談ではないと断りたいが権力には逆らえず、残念な演技力と棒読みで悪役令嬢役をこなしていく。
自分からは率先して何もする気はないベリルだったが、その『役』のせいでだんだんとおかしな状況になっていき……。
※小説家になろうにも掲載しています。
【完結】五度の人生を不幸な出来事で幕を閉じた転生少女は、六度目の転生で幸せを掴みたい!
アノマロカリス
ファンタジー
「ノワール・エルティナス! 貴様とは婚約破棄だ!」
ノワール・エルティナス伯爵令嬢は、アクード・ベリヤル第三王子に婚約破棄を言い渡される。
理由を聞いたら、真実の相手は私では無く妹のメルティだという。
すると、アクードの背後からメルティが現れて、アクードに肩を抱かれてメルティが不敵な笑みを浮かべた。
「お姉様ったら可哀想! まぁ、お姉様より私の方が王子に相応しいという事よ!」
ノワールは、アクードの婚約者に相応しくする為に、様々な事を犠牲にして尽くしたというのに、こんな形で裏切られるとは思っていなくて、ショックで立ち崩れていた。
その時、頭の中にビジョンが浮かんできた。
最初の人生では、日本という国で淵東 黒樹(えんどう くろき)という女子高生で、ゲームやアニメ、ファンタジー小説好きなオタクだったが、学校の帰り道にトラックに刎ねられて死んだ人生。
2度目の人生は、異世界に転生して日本の知識を駆使して…魔女となって魔法や薬学を発展させたが、最後は魔女狩りによって命を落とした。
3度目の人生は、王国に使える女騎士だった。
幾度も国を救い、活躍をして行ったが…最後は王族によって魔物侵攻の盾に使われて死亡した。
4度目の人生は、聖女として国を守る為に活動したが…
魔王の供物として生贄にされて命を落とした。
5度目の人生は、城で王族に使えるメイドだった。
炊事・洗濯などを完璧にこなして様々な能力を駆使して、更には貴族の妻に抜擢されそうになったのだが…同期のメイドの嫉妬により捏造の罪をなすりつけられて処刑された。
そして6度目の現在、全ての前世での記憶が甦り…
「そうですか、では婚約破棄を快く受け入れます!」
そう言って、ノワールは城から出て行った。
5度による浮いた話もなく死んでしまった人生…
6度目には絶対に幸せになってみせる!
そう誓って、家に帰ったのだが…?
一応恋愛として話を完結する予定ですが…
作品の内容が、思いっ切りファンタジー路線に行ってしまったので、ジャンルを恋愛からファンタジーに変更します。
今回はHOTランキングは最高9位でした。
皆様、有り難う御座います!
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
余命半年のはずが?異世界生活始めます
ゆぃ♫
ファンタジー
静波杏花、本日病院で健康診断の結果を聞きに行き半年の余命と判明…
不運が重なり、途方に暮れていると…
確認はしていますが、拙い文章で誤字脱字もありますが読んでいただけると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる