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第2部 その2 幼馴染み達が魔王達に驚くが別にどうでもいい

第二十一話 英雄武装

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~???~

レプリカ「ん~、今回はちょっと面白くないなぁー」

???「..........」

レプリカ「今のクロスじゃあこの程度の力でも結界が解けないなんて、本当に弱くなったなぁ」

???「...............」

レプリカ「まぁ、僕がやるのはここまで、後は君に任せるよ♪」

???「.....良いのですか?」

レプリカ「お!やっと喋ってくれたねー」

???「..........私の目的はクロス君達ではなく、そこにいる町の人達ですよ?」

レプリカ「ああいいよ!ついでに殺してくれたら嬉しいなぁぐらいだからさ♪」

???「........わかりました、ではこれで」

レプリカ「うん!またね、イヴちゃん♪」

————————————————————
~町の中~

クロス「..........まずいな」

フローズ「ええ」

ミク「まさかクロスの攻撃が効かないなんて」

メミル「これが、レプリカではなく、レプリカの仲間だったら..........」

セシル「それも、そうだけど、でも..........」

そう言って辺りを見回す

そこにはレプリカの被害にあった者達が絶望した目でこちらを見ていた

セシル「..........こんなのあんまりだよ.....っ!」

クロス「..........そうだな、このままだと誰も救えず、下手すれば俺たちも死ぬ」

フローズ「..........クロス」

クロス「だからこそ一か八かやってみたいことがある。」

メミル「やってみたいこと?」

セシル「なんなの、それは?」

クロス「..........フローズ」

そう言ってクロスはフローズの手を握った

フローズ「たしかにやってみる価値はあるわね」

そう言って頷き手を強く握る

ミク「クロス、フローズ様、一体何を?」

クロス「まぁ、見ててくれ.....いくぞ!」

フローズ「ええ!!」

そう言って2人は目を瞑り、深い深呼吸をした、そして

クロス.フローズ
「英雄武装!」カッ

そう言うと同時にクロスは黄色の、フローズは白色のオーラが全身に纏わりつきそれが徐々に鎧のように変わっていった

そしてクロスは両腕、両脚に黄金の鎧、胸の所に英雄の紋章が浮かび上がり肩に鎧がつき黄金のマントとスカーフが、そして頭に黄金のカチューシャの様なものが付きその横には小さな翼がある

フローズはそれの白色で武装されているが、胸の所に英雄の紋章が浮かんでいるが肩に鎧はなくマントだけでそれも半分に切れており、それが翼の様に見える、
そして腰回りに腰マントが付き、両手首にリングがついた

クロス「.....ふう、どうやら上手くいったようだな」

フローズ「そうね、でも完全ではないわね、まあ、動きやすいからいいけど」

その姿を見てミク達はとても驚いた

ミク「な......なんなの、その姿!?」
 
メミル「英雄......武装?」

セシル「カッコいい」

セシルの言葉は、置いといて2人のために説明する

クロス「英雄武装、俺とフローズが作った新しい力だ」

フローズ「英雄で私達しか出来ない専用の技よ」

ミク「クロス達専用の」

メミル「武装....いや技....」

セシル「でも、そんなことしなくても、そう言った武器はあるのでは?」

クロス「確かに実在するが、それは他の人でも使える物だ」

フローズ「英雄の力は誰だって持っている、だからそう言った武器はあるけど鎧などはあまりないのよ」

クロス「それに武器だって、常に使えるわけではない、そう言った武器は、何かに呼応して現れるため同じ持ち主にずっといるわけではない」

聖剣エクスカリバー等神話の時代から聞く”人間の手によって生まれた神をも超える武器”は神器や魔剣等と違いリスクがない、ただ所有者の想いによってその力は大きく変わる

マンルのような者にはただの鈍となるがクロスのような者には多大な力をくれる武器となるのだ

フローズ「だからこそ私達は私達専用の武器が欲しかった」

クロス「そして、完成したのが」

ミク「英雄武装」

フローズ「そう、まぁこれもまだまだ完全ではないけど」

クロス「この世界でレプリカにあった時はまだ使えなかったけど、今は使える一か八かの賭けだったけど、今回は上手くいった」

確かに、これがもともと使えるのならレプリカ戦やクロス対フローズ戦でも使っていたはず、つまりこの旅の中でそこまで戻した事になる

メミル(少し追いついたと思ったら、これか)

セシル(義兄さんとフローズ様はまだ"戻ってるだけ"私達はまだ足元にも及ばないことが改めてわかった)

ミク(だからと言って諦めるつもりはないけどね)

クロスとフローズとの差を改めに確認し、更に上に行こう、そして追い抜こうと改めて3人は誓った

そんな事を考えていたミク達だったが、クロス達は別の事をやろうとしていた。

クロス「さてと、これで英雄武装なし状態の5割くらいは戻った感じだな」

フローズ「そして最初はクロスだけだったけど、これに私の力が加わればどうなるかしら?」

そう言って2人は力を込める

紅き剣を出しそこにクロスは黄金のフローズは純白のオーラを纏わせ

クロス「いくぞ!フローズ!!」

フローズ「勿論よ!クロス!!」

クロス.フローズ
「はあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

空に向かって斬撃を放ち、それが重なりXのような形となって

ドォォォォォォン!!!

ピキパキッバキィン!!

結界にあたりまるでガラスのように砕け散った

ミク「結界が解けた!」

メミル「.....今なら受付の人を!セシル!!」バッ

セシル「わかった姉さん!」ダッ

2人は先程の所に行き治療を開始する

クロスとフローズは結界が解けた事を確認してホッと溜息をこぼし、そこにミクが駆けつけて

ミク「これで王国に助けを呼べるね!」

と一安心な顔をしているが

ミク「.....クロス?」

クロスとフローズはまだ警戒していた

ミク「どうしたのクロス?」

クロス「結界があると言うことは結界を張った人がいる」

フローズ「レプリカ自身がやっとしても、レプリカの人形となったものがやったとしても、まだ安心はできないわ」

レプリカは人の命をおもちゃと思っている、そんな奴がここで終わらせるわけがない

クロス「兎に角、王国に助けを呼ぶのは賛成だ、とりあえず行こう」

そう言って三人はメミル達のいるギルドへ向かう事にした

???「あらあらまだ助けに呼ばれると困るのですが?」

クロス.フローズ.ミク
「!?」バッ

声のする方を見る、そこには研究者のような格好を、している1人の女性がいた。

クロス「お前は.....」

???「初めまして、私の名前はイヴ」

イヴ「この町に結界を張ったのは私です。」

フローズ「なんてことを!!」

三人は戦闘態勢に入るが、イヴは動こうとしない

イヴ「別にそこまで怒らなくても良いじゃないですか?.....こんなクソみたいな町....滅べば良いんですよ、.....私の妹と父を殺したこんな町なんて......!!!」

ミク「娘と....父」

イヴ「ええ、妹は魔物に.....いや、この町に殺され、妹を生き返らせようとした父も死んだ」ギリッ

娘を......生き返らせる為....脳裏にその言葉が出てくる.....まさか!!

クロス「......一つ聞きたいことがある....良いか?」

イヴ「ええ、どうぞ?」

クロス「その妹と父の名は?」

イヴ「...何故?」

クロス「駄目か?知りたいと言う気持ちだけでは?」

イヴ「まぁ、いいでしょう、教えてあげますよ」

そう言ってイヴはとてつもない憎しみの顔で言った

イヴ「妹の名はフェイ....そして父の名は.........」

次の言葉を聞いて三人は己の罪悪感とレプリカに対する憎しみでいっぱいになった

イヴ「ラフよ」

————————————————————
誤字脱字がございましたらコメント等をよろしくお願いします。










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