上 下
46 / 84
第2部 その1 幼馴染み達が冒険についてくるが別にどうでもいい

第五話 勇者マンルの失踪

しおりを挟む
婚約関係にあたって、ミク達は魅了されていた中とは言え勇者マンルと婚約関係であった、そのため形として婚約破棄を言うため、一同はそこに囚われているマンルの屋敷に向かっていた。

クロス「しかし、話を聞く限りだと、マンルはもう普通の生活も送れないんじゃないか?」

集団リンチによる人間不信、特に女性に対する恐怖心など、もはや人前すら出ることはないだろう

ミク「それでもわからないものよ、あいつはあれでも勇者、その偽神?が何をするかわかったものではないわ」

ミクの言う通りである、あんな屑を選んだ神だ何かよからぬことを考えていてもおかしくない。

メミル「でも、今はあいつ騎士団と一緒に屋敷にいるんでしょ?何かあったら連絡くらい国王様にすると思うから、何もないと言うことは、今のところは何も起きていないと言うことでしょ?」

フローズ「ええ、お父様に一応聞きましたが、マンルは男性となら少し会話ができる程度、女性だと発狂し、話すことすら出来ないとのことです。」

つまり現状では、偽神レプリカは勇者マンルに対して何もしていないと言う事か、そうなるとあいつは見捨てられたか?
そう考えているクロス、すると横でセシルが

セシル「はぁ、あのとき殺しておけばよかったかなぁ」

セシルのその言葉にクロスとフローズが反応する

クロス「セシル」

とても冷たい声にミクとメミルも驚く

セシル「え....何義兄さん....何でそんなに怒ってるの?」

おずおずと話しかけるセシル

クロス「別に怒ってはいない、ただ」

フローズ「死んだらそこで終わりでしょ?貴女達が受けた苦しみ、婚約者達の受けた苦しみを償うこともなく死んで逃げるなんてそんな事させないわよ?」

そう言う2人の瞳は黒く濁っていた、彼らは転生者と聞いた、つまり似たようなことがあったのか?

私達以上にドス黒い瞳と喜怒哀楽がない無表情の顔

私達はその姿に恐怖した、しかし数秒後には元に戻り

クロス「すまない、取り乱した」

フローズ「私もごめんなさい、つい昔のことを思い出して。」

セシル「ううん、私もちょっと悪かったから。」

ミク(......にわかに信じがたかったけど)

メミル(これで確信したわね)

そして5人はマンルの屋敷の前に着く

~マンルの屋敷前~

到着すると騎士団が多くおり何か慌てている様子だった。

クロス「何があったんだ?」

ミク「わからない、兎に角、騎士団に聞いてみましょ?」

メミル「そうね、これじゃあ話どころじゃないしね」

セシル「でも、いったい何があったんだろう?」

フローズ「とりあえず、私が聞いてきます。」

そう言ってフローズが先頭を歩き近くにいた騎士団員を呼び止めた

フローズ「すいません、少し聞きたいことがあるのですが」

騎士団員「!貴様ら!ここで何をしている!」

そう言って剣をこちらに向け......

クロス「おいおい、女性に剣向けるなよ?」

る前にクロスが背後から紅き剣を出して騎士団員の喉元に刃を向ける。

騎士団員「き....貴様ぁ!これは我々に対する反逆行為とみなす....全員剣を抜け!すぐさま捕らえよ!多少痛めつけても構わん!」

そう言って何人かがこちらに剣を向ける

そして何人かは気づいたのか、こちらをみて冷や汗をかいている。

クロス「....人の話を聞けよな」

フローズ「はあ、こう言う馬鹿がいるから話が進まないのよ」

そう言ってフローズも剣を出す

ミク「ちょっと2人とも!?」

メミル「フローズ様もやめください!」

セシル「こんなことする必要ありませんから!」

騎士団員「.......フローズ様?」

そう言って周りの雰囲気が変わる

クロス「あ?気づいてないのか?」

フローズ「てっきりわかっててやってるのかと思ったけど」

そう言って2人は剣を消す

クロス「俺はクロス、英雄だ」

フローズ「私はベンディ王国王女フローズよ?」

その言葉を聞いてみるみる顔が青くなる騎士団

騎士団員「し...失礼しました!!」

そう言って頭を下げる

騎士団員「本当に申し訳ございません!言い訳がましいですが、実はここ最近寝られずそのせいでこのようなことを....!!!」

ミク「寝てない?」

辺りを見回すと、たしかに寝ていないのか、隈が酷い、一体何が起こったんだ?

メミル「とりあえず、理由を聞かないと」

セシル「うん、そうだよね。」

クロス「なぁ、一体どうしたんだ?何がどうしたんだ?」

騎士団員「実は........」
————————————————————
彼らを一先ず帰らせた、心配されたが、こっちは英雄2人に剣聖、聖女、賢者がいる、余程のことがない限りこちらに被害は出ない。

クロス達はマンルの屋敷にはいる、騎士団員達がやったのか辺りは色々散乱していた。

クロス「.....まさか、マンルが行方不明になっていたなんて、驚いたよ」

フローズ「ええ、しかも彼はいなくなる前まではずっとこの屋敷にいて、あの人達も厳重に警備していたらしいしね」

ミク「それが翌朝朝食を渡しに行ったら姿がなく、さっきまでその周辺地域も含めて探したけどいなかった」

メミル「まるで神隠しにあったみたいね」

セシル「本当に何が起きたんだろう?」

クロス「さあな、とりあえず騎士団員たちが一通り探していないんだろ?」

フローズ「ええ」

クロス「なんか隠し部屋とかないの?」

ミク「.......嫌な思い出だけどあいつと暮らしてた時はそんな部屋見たことない」

本当に嫌なのか、体が震えている、それをクロスが肩に手を置いて

クロス「心配すんな、何かあったら必ず守るから」

ミク「......クロス」

フローズ「...................」ギュ

クロス「フローズ?どうし」

フローズ「..........」ギューッ

クロス「痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!なんだよフローズ!」

フローズ「.....別に」ぷい

クロス「なんだよ....嫉妬か?」

フローズ「....違う」

クロス「いや嫉妬だろ?今、顔膨らませてるし」

フローズ「.....してない」プクー

クロス(.........可愛い)

クロス「はぁー、悪かったよ」なでなで

フローズ「あ.....////」

クロス「たく......ん?」

ミク「ジー」

メミル「んっんっ」頭上げ

セシル「ウリウリ」クロスのお腹に顔を埋める

クロス(なんか、すっげ甘えん坊になってんなぁ)

あの頃は恐ろしくて嫌だったが、今はなんともない、自分自身もいかれたか?

クロス(いや、元からか)

そう思いながら彼女達が落ち着くまで付き合っていた。

————————————————————
???

マンル「はぁはぁはぁはぁ!!」

目が見えない中、ひたすら歩く、途中何かに足がつまずき多々転んだが兎に角歩いた

???「.....どうやら無事だったようですね」

そして今多分目的地についたのだろう。

マンル「あなたは一体、何者なんですか?」

???「そうですねぇ、強いて言うなら、この世界を壊す者ですかね?」

そう言って???はマンルと共に姿を消す。

???「くくく、貴方には持っと働いてもらわないと♪」

————————————————————
コメントでも書きましたが、ハーレムエンドはまだ未定です、それにあたって、ifルートでどちらかを書こうと考えています。

しおりを挟む
感想 227

あなたにおすすめの小説

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】  最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。  戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。  目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。  ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!  彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!! ※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

処理中です...