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序章 中学生編
第18話 始業式と変化
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8月
暑さが猛威を振るいながら、その日はやって来た
サユ「………」
サトル「………」
昨日はサトルに宿題を見せて、その後写真をチサトに送った、チサトの方は知らないが、サトルの方は無事終わった
しかし、それでも2人が無口なのは理由がある、それは………
サユ「あーづーいー…溶けちゃうよう………」
制服は夏服になり、少なからず涼しくはなった…しかし
サトル「女子はまだ良いよ、俺なんて長ズボンだぜ?」
生地は薄いがあいにく色は黒、光を吸収しやすく、汗がこべり着く
サユ「ふざけないでよ、サトル君、それならこっちは上が汗で沁みて下着が見え見えなのよ?」
そう言ってこちらに見してくる、
水色のブラジャーが白いワイシャツに着き、くっきりと見えている
サトル「…だからって見せるな、早くそれ着ろ…」
サユ「…この暑さでツッコミも無理かぁ」
そう言って、女子用のセーターを着る、ワイシャツに重ねるだけで、防寒性はないが、これで汗で下着が見える事はない
サトル「ふざけんなよぉ、なんで今日に限ってこんなに暑いんだよう……」
サユ「は…早く…教室に…行こう…」
蝉の鳴き声が響き渡り、暑さが更に倍増する
サトルはサッカー部でほぼ日中外にいたが、この暑さは今まで以上に暑く
サユの場合は家にいる事が多かった為、
エアコン慣れをしてしまい、とてつもなく
苦しんでいる
——————————————————————
~体育館前~
サトル「…………」
サユ「…………」
教室に着き、一息ついたがあいにくここの
学校にはエアコンはない、扇風機で外よりは若干涼いくらいだった
そして体育館は更なる地獄だった
まず巨大な扇風機があるはずなのに何故か
今日は使っていないのだ
サトル(使えよ…何のための扇風機なんだよ…)
せめてもの救いは体育館のドアが空いていることくらいで、蝉の鳴き声がずっと聞こえる
そんな中全校生徒が集まるわけで、中は皆んなの汗で湿度が高い
そんな地獄の中での唯一の救いは
校長「暑いので手短に、2学期からは…」
校長先生の話がとても短い事だ
小学生の頃はずっと話すため、この季節はまさに命懸けだ
校長先生「以上!」
そしてあっという間に終わり、この地獄から解放された
サトル「あじーーー………」
チサト「情けないな、サッカー部だろ?」
サトル「関係ねぇよ、暑いもんは暑い」
教室に戻るとチサトに話しかけられる
どうやら彼女は平気らしい
チサト「取り敢えず、今日はミーティングだけらしいから、遅れるなよ?」
サトル「へーい」
それだけを言うとチサトは扇風機の所に向かった
——————————————————————
サッカー部~部室~
今日は始業式の為、午前中で授業が終わる、
サトルは放課後チサトと共にサッカー部の部室に移動した
チサト「サユはどうした?」
サトル「あいつは美術部だろ?今日は何にもないから先に帰ったよ」
チサト「…そうか」
廊下を歩き、部室に向かう、そんな僅かな時間でも、汗が吹き出してとても辛い
今日はいつも以上に暑く、廊下の窓は開いているが風が全く来ず、太陽の光が当たり
体感気温は30℃を超えていた
サトル、チサト「「失礼します」」
そんな中でも扇風機の回っている部室は多少は涼しい、殆ど熱風だが、ないよりはましだ
そこには既に何人か来ており、1年、2年、3年と列になって座っている
2人は1年席の真ん中ら辺に座る前の方は既に何人かの男女が座っていた為、2人で座れる所がなかった為、真ん中に座った
そこから数十分も立たないうちに続々も人が集まり始め、ミーティングが始まる5分前には殆どの人達が揃った
顧問「お前ら、全員いるな?」ガラッ
部室のドアを開けると同時にサッカー部の顧問兼数学の先生がメンバーがいる事を確認する
キャプテン「はい、全員揃っています」
3年生のキャプテンがそう答えると顧問は
よし、と独り言を言って教卓の前に立つ
此処は部室だが、高校や大学と違い余った教室を使っているだけであり、違いがあるとすれば後ろの棚や周りにサッカー用具があるくらいだ
顧問「では、これよりミーティングを始める」
キャプテン「起立」ガタ
キャプテンの言葉と共に立ち上がる
キャプテン「礼」
皆が頭を下げ
皆んな「お願いします」
顧問「座れ」
皆んな「失礼します!」
これが、此処のサッカー部のやり方だ
これをやってミーティングが始まる
顧問「知っての通り、私達の中学は県予選で敗退した」
その言葉で、3年生の表情が変わる
顧問「それにより…いや、これで3年生の引退が決まった」
言い方が可笑しいが、兎に角、3年生は出れる試合が無くなり、今日で引退する事になった
明日からは2年と1年の新体制で行うことになる
顧問「キャプテン、皆に最後の言葉を送ってやれ」
キャプテン「はい」
そう言うとキャプテンは立ち上がり教卓の前に行く
キャプテン「さっき言ったように、俺達は今日で引退することになった、これで俺達3年は終わったが、お前達に1、2年生はまだまだ時間がある、俺達の叶わなかった夢をどうか叶えてくれ」
そう言ってキャプテンは頭を下げる
それと同時に他の先輩方も立ち上がり自分達の方に向いて頭を下げる
こうして3年生の最後の部活が幕を閉じた
——————————————————————
放課後~下校~
今日はミーティングだけで終わり、サトルとチサトは途中まで一緒に帰っていた
サトル「あー暑い…」
チサト「いきなり気温が上がったからな、流石に昼間のこの気温はあたしもキツい」
そう言って大量の汗が顔から噴き出る
ただまっすぐ歩いているのに、目の前で湖が見える
サトル「こういう時昔の人達は何してたんだろうな…」
エアコンなどがまだない時代、そんな時代に生まれていたら間違いなく死んでいただろう
チサト「…あー確か、昔の川って今と違ってとても綺麗だったから、そこで涼んでいたり、地面に水撒いて温度を下げていたらしい」
サトル「意味ねぇ」
確かにサトルの言った通りだ、川涼みしても水に濡れないと涼めないし、地面にやったら熱気で更にやられる
チサト「それでも、やらないよりは随分涼しくなるぞ?」
サトル「……本当今の時代に生まれてよかったよ、昔なら本当に無理だった」
チサト「…昔の時代って言うけど、今はエアコンがあるってわかるから言えるだけだよね?」
サトル「………早く帰ろうぜ」
言葉のキャッチボールが殆ど出来ていないが、相手が伝えたい言葉は理解できた
別れ道になり、そこで彼女と分かれる
サトル「んじゃ、また明日」
チサト「ああ」
まだ太陽がてっぺんに登っている時間、タオルで汗を拭いても、それがどうした?
と言わんばかりに汗が出てくる
サトル「つ…着いた…」
そんな苦しみを味わいながら、なんとか着き
ドアノブを触る
サトル「あっつ!?」ジュ
しかし、長時間日光に照らされていた金属製のドアノブは熱を帯びていた
サトルはこれ程までに日向にドアノブが当たる家を呪ったことはない。
しかし家に入るにはドアノブを触るしかない、だが一瞬でも熱かったのにそれを数秒とはいえ、触り続けるのは至難の業だ
サトル「………」
どうしたものかと考えていると、ふと簡単なことに気づいた
サトル「…タオル使えばいいじゃん」
ドアノブにタオルを置いてその上からドアノブを回す
温かい感触があるが、熱くはない
簡単にドアノブを回して家の中に入る
サトル「はあ………すず………」
家の中に入ると、冷たい冷気が体全体にかかる、しかし
サトル「寒!?」ブルッ
暑さに対応する為に大量の汗を流していた体は汗がびっしょりとなっていた為、汗が冷えて体の体温がいきなり下がる
サトル母「おかえりー、うわ!凄い汗…」
居間から母がやってきて驚く、サッカー部なのだからこれぐらいはまだ平気だと思うが…
サトル「…取り敢えず、先にお風呂入るね」
このままだと確実に風邪を引くと思ったサトルは急いで風呂場へと向かった。
——————————————————————
今回の作品、正直言って面白いですか?
(ちょっと鬱状態)
暑さが猛威を振るいながら、その日はやって来た
サユ「………」
サトル「………」
昨日はサトルに宿題を見せて、その後写真をチサトに送った、チサトの方は知らないが、サトルの方は無事終わった
しかし、それでも2人が無口なのは理由がある、それは………
サユ「あーづーいー…溶けちゃうよう………」
制服は夏服になり、少なからず涼しくはなった…しかし
サトル「女子はまだ良いよ、俺なんて長ズボンだぜ?」
生地は薄いがあいにく色は黒、光を吸収しやすく、汗がこべり着く
サユ「ふざけないでよ、サトル君、それならこっちは上が汗で沁みて下着が見え見えなのよ?」
そう言ってこちらに見してくる、
水色のブラジャーが白いワイシャツに着き、くっきりと見えている
サトル「…だからって見せるな、早くそれ着ろ…」
サユ「…この暑さでツッコミも無理かぁ」
そう言って、女子用のセーターを着る、ワイシャツに重ねるだけで、防寒性はないが、これで汗で下着が見える事はない
サトル「ふざけんなよぉ、なんで今日に限ってこんなに暑いんだよう……」
サユ「は…早く…教室に…行こう…」
蝉の鳴き声が響き渡り、暑さが更に倍増する
サトルはサッカー部でほぼ日中外にいたが、この暑さは今まで以上に暑く
サユの場合は家にいる事が多かった為、
エアコン慣れをしてしまい、とてつもなく
苦しんでいる
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~体育館前~
サトル「…………」
サユ「…………」
教室に着き、一息ついたがあいにくここの
学校にはエアコンはない、扇風機で外よりは若干涼いくらいだった
そして体育館は更なる地獄だった
まず巨大な扇風機があるはずなのに何故か
今日は使っていないのだ
サトル(使えよ…何のための扇風機なんだよ…)
せめてもの救いは体育館のドアが空いていることくらいで、蝉の鳴き声がずっと聞こえる
そんな中全校生徒が集まるわけで、中は皆んなの汗で湿度が高い
そんな地獄の中での唯一の救いは
校長「暑いので手短に、2学期からは…」
校長先生の話がとても短い事だ
小学生の頃はずっと話すため、この季節はまさに命懸けだ
校長先生「以上!」
そしてあっという間に終わり、この地獄から解放された
サトル「あじーーー………」
チサト「情けないな、サッカー部だろ?」
サトル「関係ねぇよ、暑いもんは暑い」
教室に戻るとチサトに話しかけられる
どうやら彼女は平気らしい
チサト「取り敢えず、今日はミーティングだけらしいから、遅れるなよ?」
サトル「へーい」
それだけを言うとチサトは扇風機の所に向かった
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サッカー部~部室~
今日は始業式の為、午前中で授業が終わる、
サトルは放課後チサトと共にサッカー部の部室に移動した
チサト「サユはどうした?」
サトル「あいつは美術部だろ?今日は何にもないから先に帰ったよ」
チサト「…そうか」
廊下を歩き、部室に向かう、そんな僅かな時間でも、汗が吹き出してとても辛い
今日はいつも以上に暑く、廊下の窓は開いているが風が全く来ず、太陽の光が当たり
体感気温は30℃を超えていた
サトル、チサト「「失礼します」」
そんな中でも扇風機の回っている部室は多少は涼しい、殆ど熱風だが、ないよりはましだ
そこには既に何人か来ており、1年、2年、3年と列になって座っている
2人は1年席の真ん中ら辺に座る前の方は既に何人かの男女が座っていた為、2人で座れる所がなかった為、真ん中に座った
そこから数十分も立たないうちに続々も人が集まり始め、ミーティングが始まる5分前には殆どの人達が揃った
顧問「お前ら、全員いるな?」ガラッ
部室のドアを開けると同時にサッカー部の顧問兼数学の先生がメンバーがいる事を確認する
キャプテン「はい、全員揃っています」
3年生のキャプテンがそう答えると顧問は
よし、と独り言を言って教卓の前に立つ
此処は部室だが、高校や大学と違い余った教室を使っているだけであり、違いがあるとすれば後ろの棚や周りにサッカー用具があるくらいだ
顧問「では、これよりミーティングを始める」
キャプテン「起立」ガタ
キャプテンの言葉と共に立ち上がる
キャプテン「礼」
皆が頭を下げ
皆んな「お願いします」
顧問「座れ」
皆んな「失礼します!」
これが、此処のサッカー部のやり方だ
これをやってミーティングが始まる
顧問「知っての通り、私達の中学は県予選で敗退した」
その言葉で、3年生の表情が変わる
顧問「それにより…いや、これで3年生の引退が決まった」
言い方が可笑しいが、兎に角、3年生は出れる試合が無くなり、今日で引退する事になった
明日からは2年と1年の新体制で行うことになる
顧問「キャプテン、皆に最後の言葉を送ってやれ」
キャプテン「はい」
そう言うとキャプテンは立ち上がり教卓の前に行く
キャプテン「さっき言ったように、俺達は今日で引退することになった、これで俺達3年は終わったが、お前達に1、2年生はまだまだ時間がある、俺達の叶わなかった夢をどうか叶えてくれ」
そう言ってキャプテンは頭を下げる
それと同時に他の先輩方も立ち上がり自分達の方に向いて頭を下げる
こうして3年生の最後の部活が幕を閉じた
——————————————————————
放課後~下校~
今日はミーティングだけで終わり、サトルとチサトは途中まで一緒に帰っていた
サトル「あー暑い…」
チサト「いきなり気温が上がったからな、流石に昼間のこの気温はあたしもキツい」
そう言って大量の汗が顔から噴き出る
ただまっすぐ歩いているのに、目の前で湖が見える
サトル「こういう時昔の人達は何してたんだろうな…」
エアコンなどがまだない時代、そんな時代に生まれていたら間違いなく死んでいただろう
チサト「…あー確か、昔の川って今と違ってとても綺麗だったから、そこで涼んでいたり、地面に水撒いて温度を下げていたらしい」
サトル「意味ねぇ」
確かにサトルの言った通りだ、川涼みしても水に濡れないと涼めないし、地面にやったら熱気で更にやられる
チサト「それでも、やらないよりは随分涼しくなるぞ?」
サトル「……本当今の時代に生まれてよかったよ、昔なら本当に無理だった」
チサト「…昔の時代って言うけど、今はエアコンがあるってわかるから言えるだけだよね?」
サトル「………早く帰ろうぜ」
言葉のキャッチボールが殆ど出来ていないが、相手が伝えたい言葉は理解できた
別れ道になり、そこで彼女と分かれる
サトル「んじゃ、また明日」
チサト「ああ」
まだ太陽がてっぺんに登っている時間、タオルで汗を拭いても、それがどうした?
と言わんばかりに汗が出てくる
サトル「つ…着いた…」
そんな苦しみを味わいながら、なんとか着き
ドアノブを触る
サトル「あっつ!?」ジュ
しかし、長時間日光に照らされていた金属製のドアノブは熱を帯びていた
サトルはこれ程までに日向にドアノブが当たる家を呪ったことはない。
しかし家に入るにはドアノブを触るしかない、だが一瞬でも熱かったのにそれを数秒とはいえ、触り続けるのは至難の業だ
サトル「………」
どうしたものかと考えていると、ふと簡単なことに気づいた
サトル「…タオル使えばいいじゃん」
ドアノブにタオルを置いてその上からドアノブを回す
温かい感触があるが、熱くはない
簡単にドアノブを回して家の中に入る
サトル「はあ………すず………」
家の中に入ると、冷たい冷気が体全体にかかる、しかし
サトル「寒!?」ブルッ
暑さに対応する為に大量の汗を流していた体は汗がびっしょりとなっていた為、汗が冷えて体の体温がいきなり下がる
サトル母「おかえりー、うわ!凄い汗…」
居間から母がやってきて驚く、サッカー部なのだからこれぐらいはまだ平気だと思うが…
サトル「…取り敢えず、先にお風呂入るね」
このままだと確実に風邪を引くと思ったサトルは急いで風呂場へと向かった。
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(ちょっと鬱状態)
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