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第3章 神の悪戯
第170話 和解
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「…母さん」
「………馬鹿なの?」
クロウの母はビンタではなくグーで顔を殴って来た。
「貴方は馬鹿なの?夢を見たからって家庭教師として貴方の為に一生懸命教えてくれた人達に対してそんな事をしていたの?」
「…うん」
「貴女はそれを止めなかったの?」
「…はい」
母が怒るのも無理はない、メイディはクロウを信じて付いてきてくれたが、普通に考えて夢と言う確証のないもので悪役貴族を演じようとしていたのだから。
本当はそれを止めるのがメイドの務めだ、例え愛する人が決めた事でも間違った道を止めるのがメイディの務めだったのだ。
「貴女はクロウと同じ道を歩み、共にその罪を背負うつもりだったの?」
「はい、例え間違っていてもその罪を認めた私も大罪ですから」
「そう…」
母はメイディの言い訳を聞いた後、メイディもクロウと同じ様に顔を殴った。
「ッッッッッ!!!!!!」
「貴女も大馬鹿ね、嫌われる覚悟、追放される覚悟よりも、それを止める為の覚悟が必要だったのよ」
クロウの末路を知っているのならそれを止める、その為の嫌われる覚悟、追放される覚悟である、止める覚悟が必要なのに、それをしなかった、だからこそ殴られたのだ。
「貴方達を勘当しないし、追放もしない、そしてこれで全てチャラにしてあげる」
「…ありがとう、母さん」
「ありがとうございます」
母の言葉にクロウとメイディがお礼を言うと母はリーゼ達の方を見る。
「後何発殴れば良いかしら?」
「いえ…もう…十分です」
「ぼくももう良いです」
「私も大丈夫です」
ラピナス達は少し引き気味でそう答える、確かにユーナは酷い事を言われだと思うが、殴る事でもなかった為そのまま許してくれる。
もしクロウがゲーム通りに進み続けたらもっと殴っても良かっただろう、それだけの事をクロウはしたから
しかし今のクロウは拗らせた良い奴で終わってる、ユーナが良いのならもう良いだろう。
「そう…ならこれで学園生活での愚行は許すわ、これからは変な事をしたら本当に許さないからね」
「はい…わかりました」
「今後はこの様な事は致しません」
母の目は本気だ、貴族として、公爵家の妻として本気でクロウの為に怒っている、そんな事を言われたら流石のクロウも悪役貴族を演じる事は出来ないだろう。
「さ、この話しは此処で終わり、辛気臭いままクロウを送る事はなしよ」
そう言っていつもの母に戻ってくれた、今までずっと黙っていた父もクロウの肩を軽く叩き小さな声で『母さんの言葉を大事にしなさい』と言ってくれた。
「クロウ様、私達も参加してよろしいでしょうか?」
「もちろんさ、仲直りも含めて存分に楽しんでくれ」
「では、ぼくと模擬戦を!」
「それは疲れるから却下」
「酷い!?」
「それなら私はクロウ様の顔を治療しましょう、仲直りの証として」
「よろしく頼むよユーナ先生」
リーゼ、ラピナス、ユーナの3人は各々のやり方でまたクロウと接している、学園時代のクロウではなく、家庭教師時代のクロウにまた戻ってくれた事が嬉しいのだ。
「魔王を倒したら、また家庭教師をやってくれよ、この3年間授業らしい、授業をやらずに卒業するからさ」
「良いですよ、魔法の授業なんて全く教えてませんからね」
「ぼくも良いですよ、またクロウ様と模擬戦をする事ができますし」
「私はもっと早く教えたかったのですが、仕方ありませんね」
ユーナが早く教えたいと言ったのはおそらく魔王討伐に参加できないからだ、参加出来れば治癒師としてクロウ達を助ける事が出来るが、一緒には行けない為、クロウ1人でも大丈夫な様に教えたかったのだろう。
「リーゼ先生、ラピナス先生、ユーナ先生、ありがとう」
クロウは自分の為に来てくれた3人に感謝の言葉を述べて、再びメイディと一緒にパーティを楽しみ始めた。
——————————————————————
続く
「………馬鹿なの?」
クロウの母はビンタではなくグーで顔を殴って来た。
「貴方は馬鹿なの?夢を見たからって家庭教師として貴方の為に一生懸命教えてくれた人達に対してそんな事をしていたの?」
「…うん」
「貴女はそれを止めなかったの?」
「…はい」
母が怒るのも無理はない、メイディはクロウを信じて付いてきてくれたが、普通に考えて夢と言う確証のないもので悪役貴族を演じようとしていたのだから。
本当はそれを止めるのがメイドの務めだ、例え愛する人が決めた事でも間違った道を止めるのがメイディの務めだったのだ。
「貴女はクロウと同じ道を歩み、共にその罪を背負うつもりだったの?」
「はい、例え間違っていてもその罪を認めた私も大罪ですから」
「そう…」
母はメイディの言い訳を聞いた後、メイディもクロウと同じ様に顔を殴った。
「ッッッッッ!!!!!!」
「貴女も大馬鹿ね、嫌われる覚悟、追放される覚悟よりも、それを止める為の覚悟が必要だったのよ」
クロウの末路を知っているのならそれを止める、その為の嫌われる覚悟、追放される覚悟である、止める覚悟が必要なのに、それをしなかった、だからこそ殴られたのだ。
「貴方達を勘当しないし、追放もしない、そしてこれで全てチャラにしてあげる」
「…ありがとう、母さん」
「ありがとうございます」
母の言葉にクロウとメイディがお礼を言うと母はリーゼ達の方を見る。
「後何発殴れば良いかしら?」
「いえ…もう…十分です」
「ぼくももう良いです」
「私も大丈夫です」
ラピナス達は少し引き気味でそう答える、確かにユーナは酷い事を言われだと思うが、殴る事でもなかった為そのまま許してくれる。
もしクロウがゲーム通りに進み続けたらもっと殴っても良かっただろう、それだけの事をクロウはしたから
しかし今のクロウは拗らせた良い奴で終わってる、ユーナが良いのならもう良いだろう。
「そう…ならこれで学園生活での愚行は許すわ、これからは変な事をしたら本当に許さないからね」
「はい…わかりました」
「今後はこの様な事は致しません」
母の目は本気だ、貴族として、公爵家の妻として本気でクロウの為に怒っている、そんな事を言われたら流石のクロウも悪役貴族を演じる事は出来ないだろう。
「さ、この話しは此処で終わり、辛気臭いままクロウを送る事はなしよ」
そう言っていつもの母に戻ってくれた、今までずっと黙っていた父もクロウの肩を軽く叩き小さな声で『母さんの言葉を大事にしなさい』と言ってくれた。
「クロウ様、私達も参加してよろしいでしょうか?」
「もちろんさ、仲直りも含めて存分に楽しんでくれ」
「では、ぼくと模擬戦を!」
「それは疲れるから却下」
「酷い!?」
「それなら私はクロウ様の顔を治療しましょう、仲直りの証として」
「よろしく頼むよユーナ先生」
リーゼ、ラピナス、ユーナの3人は各々のやり方でまたクロウと接している、学園時代のクロウではなく、家庭教師時代のクロウにまた戻ってくれた事が嬉しいのだ。
「魔王を倒したら、また家庭教師をやってくれよ、この3年間授業らしい、授業をやらずに卒業するからさ」
「良いですよ、魔法の授業なんて全く教えてませんからね」
「ぼくも良いですよ、またクロウ様と模擬戦をする事ができますし」
「私はもっと早く教えたかったのですが、仕方ありませんね」
ユーナが早く教えたいと言ったのはおそらく魔王討伐に参加できないからだ、参加出来れば治癒師としてクロウ達を助ける事が出来るが、一緒には行けない為、クロウ1人でも大丈夫な様に教えたかったのだろう。
「リーゼ先生、ラピナス先生、ユーナ先生、ありがとう」
クロウは自分の為に来てくれた3人に感謝の言葉を述べて、再びメイディと一緒にパーティを楽しみ始めた。
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続く
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