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第3章 神の悪戯
第158話 リューク対ヒヨナ
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訓練所に人達はヒヨナとリュークの模擬戦の為に場所を開ける、これにより2人が戦える場所が出来た。
「ルールは簡単、先に参ったと言った方が負け、骨折ぐらいなら騎士団の治癒師達が治せるから安心してくれ」
「わかりました」
ヒヨナとリュークが持っている剣は木刀で本物の剣ではない、刃を落とした剣とかなら使っても大丈夫だと思うが一応の保険の為だろう。
「さぁ来い!」
「ハァァァァ!!!!!」
剣を構えて走り出す、スピードはクロウからすれば遅い方だが鍛えたと言うだけあって脚の筋肉は多少ついている。
「遅い!!!」
「痛っ!!」
が、付け焼き刃と言うことわざが当てはまる様な感じでヒヨナは普通に躱し、リュークの頭に木刀を叩きつける。
ちなみに付け焼き刃は
切れそうなのに、実際はもろくて切れない刀のことを意味する。
刀鍛冶が使う言葉に由来していて、切れ味の良くない刀に、鋼の焼き刃を付け足すことを表現している。
その場しのぎのために、一時的に知識を身につけたり間に合わせることとして用いられる。
「その程度か?その辺の魔物にすら勝てないくらい弱いぞ?」
「くそ!ハァァァァ!!!」
「気迫だけか?もう少し剣術を学んだらどうだ?」
「だから来たんだろ!くそ!」
流石に素人と戦慣れしたプロでは話しにならないだろう、どんなに才能があってもそれを上手く使えなければ勝てるわけがない。
縦横斜めがむしゃらに当てようと振るが全てを躱それ、リュークは息を切らす。
「ハァハァハァハァハァ…」
「体力ももう限界か、もっとつけないと肝心な時にしくじるぞ?」
「分かってる!!!!」
それでもめげずにリュークはヒヨナに剣を振るう、勝てない事は分かっている、だがせめて一撃、一回だけで良いから当てたいのだ。
「ハァハァハァハァハァ………だァァァァァァァァァ!!!!!」
「ふん!」
ヒヨナはリュークの木刀を空高く飛ばし顔に木刀の剣先を突きつける。
「どうだ?まだやるか?」
「…いえ…参りました」
素手でやり合って勝てる相手なら木刀を持った状態で苦戦したりしない、明らかな敗北にリュークはガックリと首を下げる。
「勇者と言えどまだまだヒヨッコだな、全てにおいて甘い、その程度の実力しかないのならこの先生きていけないな」
「ハァハァハァハァハァ……分かってますよ…くそ」
「やはり騎士団、しかも団長となるとレベルが違うな」
と、クロウは褒める、実践経験のある者だからこそ、今のリュークの実力を正確に判断したのだろう。
「勇者でこの程度なら他の者達の実力もたかが知れているな」
ヒヨナはそう言うと木刀を納めてコチラを見て来る、世界を救う為に結成された勇者パーティのリーダー格がこの程度なら平均的に同じくらいだろうと思っているのだろう。
(俺としてはそれで助かるけどな)
と、クロウは思う、クロウは主人公ではない悪役だ、それなのに転生者と言うゲームとは違う設定のせいか、女神の暇つぶしのせいかはわからないが今こうして主人公達と共にいるが、極力は目立ちたくない。
(今更だけど俺は普通の暮らしがしたいんだ、普通の感覚が他の人達とは違うとは思うが俺にとっての普通をしたいんだ)
だからこそこれ以上は何か起きて欲しくないのだ。
「よし、魔王がいつ攻めて来るか分からない、それまでに1日でも早く強くなってもらうぞ?いいな?」
「はい!」
ヒヨナの言葉に皆が返事をするとヒヨナはニコッと笑い、
「では先ず体力作りだ終わりと言うまでここを走り続けろ」
と、恐ろしい事を言い出した。
「え?」
「え?じゃない、先ずは体力作りだ、時間がない為、取り敢えず俺から見て合格ラインまでは体力をつけろ、それから戦闘訓練だ」
ヒヨナはそう言うとその場から去る、おそらく何処かに隠れてサボってないか見張るのだろう。
「どうしますクロウ様?」
「取り敢えず言われた通りにしよう、旅に出るんだ体力をつけないと旅は出来ないだろ?」
「確かにそうですね」
メイディの問いにクロウがそう答えるとメイディは早速走り始めた。
「あたくし達も行きましょう?」
「そうだな、サボって何か言われるのも面倒だし」
ミオの言葉に頷いてクロウも走り出す。
それに続いてリューク達も走り始めたが、不意にクロウは立ち止まって隠れているヒヨナに声をかける。
「ヒヨナさん!」
「ん!?なぜ分かった?」
「そんな事より、こんな格好じゃ走り難いから着替えても良いですか?」
特にメイド達は走り難いだろう、スカートを破って走ってはいるが下着が見えそうだ。
「…それもそうだな、騎士達の服をかそう」
ヒヨナはそう言って訓練所から離れて服を取りに行って行った。
「…魔王、頼むからせめて来ないでくれ」
あり得ない事を言いながらクロウはそう祈った。
——————————————————————
ちなみに訓練所は一周約1kmです。
「ルールは簡単、先に参ったと言った方が負け、骨折ぐらいなら騎士団の治癒師達が治せるから安心してくれ」
「わかりました」
ヒヨナとリュークが持っている剣は木刀で本物の剣ではない、刃を落とした剣とかなら使っても大丈夫だと思うが一応の保険の為だろう。
「さぁ来い!」
「ハァァァァ!!!!!」
剣を構えて走り出す、スピードはクロウからすれば遅い方だが鍛えたと言うだけあって脚の筋肉は多少ついている。
「遅い!!!」
「痛っ!!」
が、付け焼き刃と言うことわざが当てはまる様な感じでヒヨナは普通に躱し、リュークの頭に木刀を叩きつける。
ちなみに付け焼き刃は
切れそうなのに、実際はもろくて切れない刀のことを意味する。
刀鍛冶が使う言葉に由来していて、切れ味の良くない刀に、鋼の焼き刃を付け足すことを表現している。
その場しのぎのために、一時的に知識を身につけたり間に合わせることとして用いられる。
「その程度か?その辺の魔物にすら勝てないくらい弱いぞ?」
「くそ!ハァァァァ!!!」
「気迫だけか?もう少し剣術を学んだらどうだ?」
「だから来たんだろ!くそ!」
流石に素人と戦慣れしたプロでは話しにならないだろう、どんなに才能があってもそれを上手く使えなければ勝てるわけがない。
縦横斜めがむしゃらに当てようと振るが全てを躱それ、リュークは息を切らす。
「ハァハァハァハァハァ…」
「体力ももう限界か、もっとつけないと肝心な時にしくじるぞ?」
「分かってる!!!!」
それでもめげずにリュークはヒヨナに剣を振るう、勝てない事は分かっている、だがせめて一撃、一回だけで良いから当てたいのだ。
「ハァハァハァハァハァ………だァァァァァァァァァ!!!!!」
「ふん!」
ヒヨナはリュークの木刀を空高く飛ばし顔に木刀の剣先を突きつける。
「どうだ?まだやるか?」
「…いえ…参りました」
素手でやり合って勝てる相手なら木刀を持った状態で苦戦したりしない、明らかな敗北にリュークはガックリと首を下げる。
「勇者と言えどまだまだヒヨッコだな、全てにおいて甘い、その程度の実力しかないのならこの先生きていけないな」
「ハァハァハァハァハァ……分かってますよ…くそ」
「やはり騎士団、しかも団長となるとレベルが違うな」
と、クロウは褒める、実践経験のある者だからこそ、今のリュークの実力を正確に判断したのだろう。
「勇者でこの程度なら他の者達の実力もたかが知れているな」
ヒヨナはそう言うと木刀を納めてコチラを見て来る、世界を救う為に結成された勇者パーティのリーダー格がこの程度なら平均的に同じくらいだろうと思っているのだろう。
(俺としてはそれで助かるけどな)
と、クロウは思う、クロウは主人公ではない悪役だ、それなのに転生者と言うゲームとは違う設定のせいか、女神の暇つぶしのせいかはわからないが今こうして主人公達と共にいるが、極力は目立ちたくない。
(今更だけど俺は普通の暮らしがしたいんだ、普通の感覚が他の人達とは違うとは思うが俺にとっての普通をしたいんだ)
だからこそこれ以上は何か起きて欲しくないのだ。
「よし、魔王がいつ攻めて来るか分からない、それまでに1日でも早く強くなってもらうぞ?いいな?」
「はい!」
ヒヨナの言葉に皆が返事をするとヒヨナはニコッと笑い、
「では先ず体力作りだ終わりと言うまでここを走り続けろ」
と、恐ろしい事を言い出した。
「え?」
「え?じゃない、先ずは体力作りだ、時間がない為、取り敢えず俺から見て合格ラインまでは体力をつけろ、それから戦闘訓練だ」
ヒヨナはそう言うとその場から去る、おそらく何処かに隠れてサボってないか見張るのだろう。
「どうしますクロウ様?」
「取り敢えず言われた通りにしよう、旅に出るんだ体力をつけないと旅は出来ないだろ?」
「確かにそうですね」
メイディの問いにクロウがそう答えるとメイディは早速走り始めた。
「あたくし達も行きましょう?」
「そうだな、サボって何か言われるのも面倒だし」
ミオの言葉に頷いてクロウも走り出す。
それに続いてリューク達も走り始めたが、不意にクロウは立ち止まって隠れているヒヨナに声をかける。
「ヒヨナさん!」
「ん!?なぜ分かった?」
「そんな事より、こんな格好じゃ走り難いから着替えても良いですか?」
特にメイド達は走り難いだろう、スカートを破って走ってはいるが下着が見えそうだ。
「…それもそうだな、騎士達の服をかそう」
ヒヨナはそう言って訓練所から離れて服を取りに行って行った。
「…魔王、頼むからせめて来ないでくれ」
あり得ない事を言いながらクロウはそう祈った。
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ちなみに訓練所は一周約1kmです。
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