128 / 226
第2.5章 崩壊するゲーム
第123話 何も考えずに遊ぼう
しおりを挟む
~クロウの部屋~
「それで?何して遊ぶんだ?」
「トランプはありますよ?」
「じゃあそれにするか」
「では、ババ抜きをしましょう」
メイディが用意してくれたトランプのカードを配る、全てを配り終えたあと同じカードを前に置く。
「さぁ、始めようか」
「誰がジョーカー持ってるんだ?」
「ミサさんでは?」
「僕は持ってませんよ?」
ババ抜きは定番中の定番のテーブルゲームだ、この世界でもババ抜きは存在しており、ミサやメイディがいても普通に遊ぶ事が出来る。
「いや、誰も言わないでしょ?言ったら面白くないじゃん」
「それもそうか」
「と言うかそもそもエムル様が持っているんじゃあないんですか?」
「持ってないフリをしているって事ですか」
こんな風に悪態をつかずただただ普通に話すのはいつぶりだろうか、普通に楽しい。
「そう言う事だな、はい一上がり」
「早!?」
「運が良いですねぇ流石はクロウ様」
「次は僕が上がるよ」
ジョーカーは持っておらず、普通にカードを引いたらそのまま勝ってしまった、おそらくステータスの『運』がここで発揮したのだろう。
正直に言ってつまらない
こう言うのは心理戦で頭を使い、相手をどのように出し抜いて勝つかが大切なゲームだ、ただカードを引く、同じカードを置く、勝つ、じゃつまらない。
「さぁ、次は誰が上がるかなぁ」
「よし!俺二上がり!」
「三上がりです」
「…負けた」
取り敢えず次が始まるまで観戦していると
エムル、メイディの順に上がって行き、ミサが負けてしまった様だ。
「俺は本当でジョーカー持ってなかったのに…」
「ミサさんが持っていて、そのまま負けましたね」
「心理戦すらならなかったな」
こんなにも早く終わってしまうのはつまらない、これを戦いとは思わず、NPCと一緒に遊ぶゲームと思ってやれば『運』要素もなくなるだろう。
(と言うか俺、エムル達と遊ぶだけなのに"戦闘"だと思ってたのか?)
確かに悪役貴族としていくならばある意味では『戦闘』だけど、今はそんな事を考えなくて良いのに…
「どうした?クロウ」
「ん?いや、こうやって誰かと遊ぶのっていつぶりだろうって思ってさ」
家庭教師の勉強に剣ぺろバグを含めた修行、同年代との決闘とこうやって遊ぶと言うのはあんまりなかった。
「そうですね、貴族としての務めもありましたから、確かにこうやってクロウ様が遊んでいるのは久しぶりに見ましたね」
「だったら今日は思いっきり遊ばないとな!」
「室内で、更にこの部屋だけで遊べるものって他にありましたっけ?」
「取り敢えず、色んな種類のトランプゲームやろうよ、飽きたら他のをやれば良い」
クロウの提案にみんな頷く、
スピード•スコパ•ジンラミー•じじ抜き•トランプ10•ドボン•ページワン•大富豪、大貧民•神経衰弱などなど
知っているものは手当たり次第やった、こんなにもトランプで遊んだのは本当に久しぶりだ。
「前世でもトランプなんて小さい頃にやってたぐらいだからなぁ」
「そうだな、大きくなっていくにつれて、ゲームと…エッチな方に言ってたからな」
小さな声で昔を思い出して話し合う、メイディもミサも笑いながらずっと遊んでくれてるし、さっきみたいなズルもなくなって普通にペケになる事もあった。
「またこうして皆で遊べたらいいな」
「またミサと一緒に来るさ」
「僕も良いのですか?」
「当たり前です、仲間は多い方がいいですから」
エムルとの関係はまだ秘密にしておくとして、こうやってただゲームをするだけの仲でもいいだろう。
「それじゃあ、次は何して遊ぶ?」
「そろそろ他のにする?」
「UNOとかありますよ」
「それもカードですよね…まぁ楽しいからいいですけど」
——————————————————————
たったこれだけの1日だったが、『悪役貴族』とか『ゲームの世界』とか『転生』とかそう言った事を何も考えず、ただただ遊ぶだけの退屈でだけど幸せな日だった。
「それで?何して遊ぶんだ?」
「トランプはありますよ?」
「じゃあそれにするか」
「では、ババ抜きをしましょう」
メイディが用意してくれたトランプのカードを配る、全てを配り終えたあと同じカードを前に置く。
「さぁ、始めようか」
「誰がジョーカー持ってるんだ?」
「ミサさんでは?」
「僕は持ってませんよ?」
ババ抜きは定番中の定番のテーブルゲームだ、この世界でもババ抜きは存在しており、ミサやメイディがいても普通に遊ぶ事が出来る。
「いや、誰も言わないでしょ?言ったら面白くないじゃん」
「それもそうか」
「と言うかそもそもエムル様が持っているんじゃあないんですか?」
「持ってないフリをしているって事ですか」
こんな風に悪態をつかずただただ普通に話すのはいつぶりだろうか、普通に楽しい。
「そう言う事だな、はい一上がり」
「早!?」
「運が良いですねぇ流石はクロウ様」
「次は僕が上がるよ」
ジョーカーは持っておらず、普通にカードを引いたらそのまま勝ってしまった、おそらくステータスの『運』がここで発揮したのだろう。
正直に言ってつまらない
こう言うのは心理戦で頭を使い、相手をどのように出し抜いて勝つかが大切なゲームだ、ただカードを引く、同じカードを置く、勝つ、じゃつまらない。
「さぁ、次は誰が上がるかなぁ」
「よし!俺二上がり!」
「三上がりです」
「…負けた」
取り敢えず次が始まるまで観戦していると
エムル、メイディの順に上がって行き、ミサが負けてしまった様だ。
「俺は本当でジョーカー持ってなかったのに…」
「ミサさんが持っていて、そのまま負けましたね」
「心理戦すらならなかったな」
こんなにも早く終わってしまうのはつまらない、これを戦いとは思わず、NPCと一緒に遊ぶゲームと思ってやれば『運』要素もなくなるだろう。
(と言うか俺、エムル達と遊ぶだけなのに"戦闘"だと思ってたのか?)
確かに悪役貴族としていくならばある意味では『戦闘』だけど、今はそんな事を考えなくて良いのに…
「どうした?クロウ」
「ん?いや、こうやって誰かと遊ぶのっていつぶりだろうって思ってさ」
家庭教師の勉強に剣ぺろバグを含めた修行、同年代との決闘とこうやって遊ぶと言うのはあんまりなかった。
「そうですね、貴族としての務めもありましたから、確かにこうやってクロウ様が遊んでいるのは久しぶりに見ましたね」
「だったら今日は思いっきり遊ばないとな!」
「室内で、更にこの部屋だけで遊べるものって他にありましたっけ?」
「取り敢えず、色んな種類のトランプゲームやろうよ、飽きたら他のをやれば良い」
クロウの提案にみんな頷く、
スピード•スコパ•ジンラミー•じじ抜き•トランプ10•ドボン•ページワン•大富豪、大貧民•神経衰弱などなど
知っているものは手当たり次第やった、こんなにもトランプで遊んだのは本当に久しぶりだ。
「前世でもトランプなんて小さい頃にやってたぐらいだからなぁ」
「そうだな、大きくなっていくにつれて、ゲームと…エッチな方に言ってたからな」
小さな声で昔を思い出して話し合う、メイディもミサも笑いながらずっと遊んでくれてるし、さっきみたいなズルもなくなって普通にペケになる事もあった。
「またこうして皆で遊べたらいいな」
「またミサと一緒に来るさ」
「僕も良いのですか?」
「当たり前です、仲間は多い方がいいですから」
エムルとの関係はまだ秘密にしておくとして、こうやってただゲームをするだけの仲でもいいだろう。
「それじゃあ、次は何して遊ぶ?」
「そろそろ他のにする?」
「UNOとかありますよ」
「それもカードですよね…まぁ楽しいからいいですけど」
——————————————————————
たったこれだけの1日だったが、『悪役貴族』とか『ゲームの世界』とか『転生』とかそう言った事を何も考えず、ただただ遊ぶだけの退屈でだけど幸せな日だった。
22
あなたにおすすめの小説
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
ダンジョンに捨てられた私 奇跡的に不老不死になれたので村を捨てます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
私の名前はファム
前世は日本人、とても幸せな最期を迎えてこの世界に転生した
記憶を持っていた私はいいように使われて5歳を迎えた
村の代表だった私を拾ったおじさんはダンジョンが枯渇していることに気が付く
ダンジョンには栄養、マナが必要。人もそのマナを持っていた
そう、おじさんは私を栄養としてダンジョンに捨てた
私は捨てられたので村をすてる
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
ずっとヤモリだと思ってた俺の相棒は実は最強の竜らしい
空色蜻蛉
ファンタジー
選ばれし竜の痣(竜紋)を持つ竜騎士が国の威信を掛けて戦う世界。
孤児の少年アサヒは、同じ孤児の仲間を集めて窃盗を繰り返して貧しい生活をしていた。
竜騎士なんて貧民の自分には関係の無いことだと思っていたアサヒに、ある日、転機が訪れる。
火傷の跡だと思っていたものが竜紋で、壁に住んでたヤモリが俺の竜?
いやいや、ないでしょ……。
【お知らせ】2018/2/27 完結しました。
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる