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第2章 前途多難な1年目
第99話 トラウマ(彼女には悪いけど)
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「俺の名前…いやあだ名を知っているって事はやっぱりそうなんだな」
「…どうやらそういう事らしい」
まさか転生者の人が自分の幼馴染み兼彼女兼婚約者のみなちゃんだったなんて知りもしなかった。
「すっごい偶然だね」
「奇跡に近いよ、もしくは何者かが意図的にやったのかもしれない」
「…転生先がこの世界で、主要キャラクターでって考えると、確かにそうだね」
たまたま転生して、たまたまその転生先が異世界で、たまたまその異世界が自分達の知るゲームの世界(に酷似した場所)で、たまたまその世界の主要キャラクターで、たまたま同じような人が目の前にいる。
なんてそんな都合のいい話があるわけがない、確証はないし、根拠もないが、何者かによって意図的にこうなったと説明した方が説得力はある。
「とは言えだ、俺達がこうして会えた事自体は事実だ、それに関して喜ぶのはいいと思う」
「そうだね、俺だって剣ちゃんに会えてすっごく嬉しいんだから」
そう言ってエムル…いや、みなちゃんは俺に抱きついてくる、しかし嬉しい半面申し訳ない気持ちもある。
「…ごめん」
「え?」
抱きついて来たみなちゃんを離して距離を取る、こんな事になるなら…いや、それはそれで人として終わっている。
「ど…どうしたの?」
「…俺はお前とそう言う事をする資格はない」
「何言ってんの?恋人なんだから平気だよ?」
まだ恋人だと思ってくれていたのか、とても嬉しい事だが、やはり突き放さないといけないらしい。
「無理だよ」
「どうして?」
「…メイディ、あのメイドの事は見えたか?」
「?…剣ちゃんの隣にいたメイドの事?」
その言葉にクロウは頷く、彼女には悪いが、この世界で新しい恋人を作ってしまった、今さらそれを破棄する事は出来ない。
「……まさか」
「そのまさかさ、俺はメイディと付き合っている…既に男女の仲だ」
「え?メイドだよ?見た感じ歳上に見えたけど…何歳差?」
「10歳」
「…まぁ許容範囲か…じゃなくて!」
いきなりこんな事を言われて頭が混乱しているのだろう、上手く喋れていない。
「お…俺がいるのに…浮気するのか?」
「…その言い方は卑怯だよ」
「…ごめん」
もしエムルの正体が最初っから分かっていればこんな事はしなかった、しかし日本で死にこの世界に転生した時点で昔の自分はもういない、今ここにいるのは『クロウ•チューリア』、天城剣介ではない。
「でも…やっと会えたのに、こんな終わり方はやだよ…」
「俺もやだよ…でも…でも…」
そう言うとクロウは口を押さえて、ひざまづく。
「剣ちゃん!?」
「…ごめん、バケツない?」
「…ない、けど」
「そう…じゃあ今言うね?」
胸騒ぎの時に思い出した事、再会して過去の思い出を思い出していた事が重なった前世のトラウマがまた掘り起こされて…
「部屋汚すから窓開けて」
「え?」
「(自主規制音)」
「ファ!?」
またしてもゲロってしまった。
「え!?そんなに嫌!?」
「…スカトロ思い出した」
「……本当にごめんなさい」
その言葉で理解してくれたのだろう、彼女が良かれと思ってやった事だけど、本当に嫌だったし、吐き気を催した程のヤバいトラウマが今になって掘り起こされて今こうして嘔吐しているのだ。
「メイディの件はまた相談するけど、今日はもう無理(自主規制音)」
「ギャァァァァァァァァァ!?」
急いで窓を開けてバケツとすくう物とを用意して、バケツに回収する、臭がかなりキツイがやらないと終わらない。
「…ごめん、口をゆすいだら手伝うよ」
「うん…そのトラウマ、早く治してね?」
「…分かってるよ」
取り敢えず、クロウとの関係、つまり復縁は今日はやめて、また後日メイディも交えて改めて話す事を決めた。
——————————————————————
誤字脱字がございましたらコメント等をよろしくお願いします。
後質問等もお願いします。
「…どうやらそういう事らしい」
まさか転生者の人が自分の幼馴染み兼彼女兼婚約者のみなちゃんだったなんて知りもしなかった。
「すっごい偶然だね」
「奇跡に近いよ、もしくは何者かが意図的にやったのかもしれない」
「…転生先がこの世界で、主要キャラクターでって考えると、確かにそうだね」
たまたま転生して、たまたまその転生先が異世界で、たまたまその異世界が自分達の知るゲームの世界(に酷似した場所)で、たまたまその世界の主要キャラクターで、たまたま同じような人が目の前にいる。
なんてそんな都合のいい話があるわけがない、確証はないし、根拠もないが、何者かによって意図的にこうなったと説明した方が説得力はある。
「とは言えだ、俺達がこうして会えた事自体は事実だ、それに関して喜ぶのはいいと思う」
「そうだね、俺だって剣ちゃんに会えてすっごく嬉しいんだから」
そう言ってエムル…いや、みなちゃんは俺に抱きついてくる、しかし嬉しい半面申し訳ない気持ちもある。
「…ごめん」
「え?」
抱きついて来たみなちゃんを離して距離を取る、こんな事になるなら…いや、それはそれで人として終わっている。
「ど…どうしたの?」
「…俺はお前とそう言う事をする資格はない」
「何言ってんの?恋人なんだから平気だよ?」
まだ恋人だと思ってくれていたのか、とても嬉しい事だが、やはり突き放さないといけないらしい。
「無理だよ」
「どうして?」
「…メイディ、あのメイドの事は見えたか?」
「?…剣ちゃんの隣にいたメイドの事?」
その言葉にクロウは頷く、彼女には悪いが、この世界で新しい恋人を作ってしまった、今さらそれを破棄する事は出来ない。
「……まさか」
「そのまさかさ、俺はメイディと付き合っている…既に男女の仲だ」
「え?メイドだよ?見た感じ歳上に見えたけど…何歳差?」
「10歳」
「…まぁ許容範囲か…じゃなくて!」
いきなりこんな事を言われて頭が混乱しているのだろう、上手く喋れていない。
「お…俺がいるのに…浮気するのか?」
「…その言い方は卑怯だよ」
「…ごめん」
もしエムルの正体が最初っから分かっていればこんな事はしなかった、しかし日本で死にこの世界に転生した時点で昔の自分はもういない、今ここにいるのは『クロウ•チューリア』、天城剣介ではない。
「でも…やっと会えたのに、こんな終わり方はやだよ…」
「俺もやだよ…でも…でも…」
そう言うとクロウは口を押さえて、ひざまづく。
「剣ちゃん!?」
「…ごめん、バケツない?」
「…ない、けど」
「そう…じゃあ今言うね?」
胸騒ぎの時に思い出した事、再会して過去の思い出を思い出していた事が重なった前世のトラウマがまた掘り起こされて…
「部屋汚すから窓開けて」
「え?」
「(自主規制音)」
「ファ!?」
またしてもゲロってしまった。
「え!?そんなに嫌!?」
「…スカトロ思い出した」
「……本当にごめんなさい」
その言葉で理解してくれたのだろう、彼女が良かれと思ってやった事だけど、本当に嫌だったし、吐き気を催した程のヤバいトラウマが今になって掘り起こされて今こうして嘔吐しているのだ。
「メイディの件はまた相談するけど、今日はもう無理(自主規制音)」
「ギャァァァァァァァァァ!?」
急いで窓を開けてバケツとすくう物とを用意して、バケツに回収する、臭がかなりキツイがやらないと終わらない。
「…ごめん、口をゆすいだら手伝うよ」
「うん…そのトラウマ、早く治してね?」
「…分かってるよ」
取り敢えず、クロウとの関係、つまり復縁は今日はやめて、また後日メイディも交えて改めて話す事を決めた。
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誤字脱字がございましたらコメント等をよろしくお願いします。
後質問等もお願いします。
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