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第2章 前途多難な1年目
第90話 ヤベェなおい
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~教室~
教室に入るとまたもや変化が起きていた、教室も食堂の時と同じ様にクロウを見ても誰も驚かなくなった。
最初の頃は口の悪さと平民を見下す発言によって周りから煙たがれる存在だったのだが、それも今では無くなり、普通のクラスメートとして扱われている。
「…せめて平民は嫌悪感抱いてよ」
「見下しながらも面倒はしっかりと見る貴方が悪いんです」
食堂の時にも言われたが、口でしか行動していないのだ、実害の出る行為は全て他の貴族達が先にやっており、クロウ自身も被害に遭っている。
それをリューク、更に言えば貴族(ヒロイン)達やたまたまそこにいた平民達の前で『同じ貴族として恥ずかしいだけだ、嫌なら堂々とすればいい』とか『貴族として恥ずかしくないのか?』とか、そう言った事も聞こえる様に言ってしまった為
『差別的な事は言うけど差別主義者ではない』
『本当は誰よりも平等な人なのでは?』
と求めていない噂が広まり、『口は悪いが悪い人じゃない』と言う人に思われている。
「この空気の中だと、どんな事を言っても通じない事もあるんだよなぁ」
「だとしてもクロウ様の日頃の行いのせいでもありますけどね」
悪役貴族に徹するとは言え、将来的に必要な事は学ぶべきである、そう思っている為
勉学もそうだが剣術も日々のトレーニングも1日たりとも怠った事はない。
それが貴族の公爵家として立ち振る舞いとして判断されてしまって余計悪評が広まりにくくなった。
「ハァァァァ…未来が変わるのは避けたいんだけどなぁ」
「未来と言ってもクロウ様の夢の話ですよね?」
確かにメイディにはそう言った、しかしそれは夢ではなくゲームのシナリオであり、この世界の未来の話である。
「そうだけど…あの夢の結末が最も良い終わり方だと俺は思っているんだよ」
「クロウ様が追放される未来がですか?」
「それと引き換えに世界は平和になるんだ、俺はゆっくりと暮らせればそれで良いよ」
追放後の話は(クロウには)ない、ならばその後の人生は自分で決める事が出来るはずだ、だからこそ その人生の為にも悪役貴族にならないといけないのだ。
「そこに私も入っているんですよね?」
「勿論だ、嫌とは言わせないぞ?」
「まさか、私はどんな所だろうとも貴方について行くと決めたんですから」
この話は1ヶ月前も話していた、そして2人は男女の関係になったのだ、彼女は本気でついて行くと決めていると、クロウも共に来て欲しいと思っている。
「とは言え、今のままだと俺は貴族のままなんだよなぁ」
「それはそれで良いのではないのですか?将来安泰じゃないですか?」
確かに将来は安泰だ、しかしこの後産まれてくる弟が跡継ぎになるのだから自分がいる必要はないのだ。(クロウが追放されたら、の話だけど)
「そうだよ、でも父さんの様に滅茶苦茶忙しい日々を送っているからそれが嫌なんだよ」
「追放された後の生活も大変だと思いますけど?」
確かにそうだ、農業のノウハウを知らない自分が自給自足の生活が出来るとは思えないし、食糧を買うとしてもお金がいる、飢餓や流行り病などが起きれば死ぬ可能性がある。
メリットが魅力的だが、その分デメリットが命懸けだ。
「そうだな…そこをどうするか何だよなぁ」
「そこもしっかり計画しないと私達はすぐに死にますよ?」
席について授業が始まるまでそんな話をしていると、こちらに元気よく近づいてくる男がいた。
「おはようございます!クロウ様!」
「ああ…おはよう」
それが先程まで話の悩みの種の1つ、自分に対して好意の目を向けてくる、平民であり将来勇者になるリュークだ。
彼も1ヶ月過ぎて大きく変化していた
良い意味でも(クロウにとって)悪い意味でも……
——————————————————————
続く
教室に入るとまたもや変化が起きていた、教室も食堂の時と同じ様にクロウを見ても誰も驚かなくなった。
最初の頃は口の悪さと平民を見下す発言によって周りから煙たがれる存在だったのだが、それも今では無くなり、普通のクラスメートとして扱われている。
「…せめて平民は嫌悪感抱いてよ」
「見下しながらも面倒はしっかりと見る貴方が悪いんです」
食堂の時にも言われたが、口でしか行動していないのだ、実害の出る行為は全て他の貴族達が先にやっており、クロウ自身も被害に遭っている。
それをリューク、更に言えば貴族(ヒロイン)達やたまたまそこにいた平民達の前で『同じ貴族として恥ずかしいだけだ、嫌なら堂々とすればいい』とか『貴族として恥ずかしくないのか?』とか、そう言った事も聞こえる様に言ってしまった為
『差別的な事は言うけど差別主義者ではない』
『本当は誰よりも平等な人なのでは?』
と求めていない噂が広まり、『口は悪いが悪い人じゃない』と言う人に思われている。
「この空気の中だと、どんな事を言っても通じない事もあるんだよなぁ」
「だとしてもクロウ様の日頃の行いのせいでもありますけどね」
悪役貴族に徹するとは言え、将来的に必要な事は学ぶべきである、そう思っている為
勉学もそうだが剣術も日々のトレーニングも1日たりとも怠った事はない。
それが貴族の公爵家として立ち振る舞いとして判断されてしまって余計悪評が広まりにくくなった。
「ハァァァァ…未来が変わるのは避けたいんだけどなぁ」
「未来と言ってもクロウ様の夢の話ですよね?」
確かにメイディにはそう言った、しかしそれは夢ではなくゲームのシナリオであり、この世界の未来の話である。
「そうだけど…あの夢の結末が最も良い終わり方だと俺は思っているんだよ」
「クロウ様が追放される未来がですか?」
「それと引き換えに世界は平和になるんだ、俺はゆっくりと暮らせればそれで良いよ」
追放後の話は(クロウには)ない、ならばその後の人生は自分で決める事が出来るはずだ、だからこそ その人生の為にも悪役貴族にならないといけないのだ。
「そこに私も入っているんですよね?」
「勿論だ、嫌とは言わせないぞ?」
「まさか、私はどんな所だろうとも貴方について行くと決めたんですから」
この話は1ヶ月前も話していた、そして2人は男女の関係になったのだ、彼女は本気でついて行くと決めていると、クロウも共に来て欲しいと思っている。
「とは言え、今のままだと俺は貴族のままなんだよなぁ」
「それはそれで良いのではないのですか?将来安泰じゃないですか?」
確かに将来は安泰だ、しかしこの後産まれてくる弟が跡継ぎになるのだから自分がいる必要はないのだ。(クロウが追放されたら、の話だけど)
「そうだよ、でも父さんの様に滅茶苦茶忙しい日々を送っているからそれが嫌なんだよ」
「追放された後の生活も大変だと思いますけど?」
確かにそうだ、農業のノウハウを知らない自分が自給自足の生活が出来るとは思えないし、食糧を買うとしてもお金がいる、飢餓や流行り病などが起きれば死ぬ可能性がある。
メリットが魅力的だが、その分デメリットが命懸けだ。
「そうだな…そこをどうするか何だよなぁ」
「そこもしっかり計画しないと私達はすぐに死にますよ?」
席について授業が始まるまでそんな話をしていると、こちらに元気よく近づいてくる男がいた。
「おはようございます!クロウ様!」
「ああ…おはよう」
それが先程まで話の悩みの種の1つ、自分に対して好意の目を向けてくる、平民であり将来勇者になるリュークだ。
彼も1ヶ月過ぎて大きく変化していた
良い意味でも(クロウにとって)悪い意味でも……
——————————————————————
続く
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