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第7話 婚約破棄
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~少し前~王都
リムル「へぇ、君も大変だったんだね」
アイリ「はい、もういつも庇ってばっかで疲れました」
リムルと初めて会った時から胸の高鳴りが止まらず、勇者パーティとして初めは会っていたが、今は毎回のごとくリムルと会っている。
リムル「しかし、ルクスって人はそんなにも無能なのかい?」
アイリはリムルに村の事をよく話している(そもそもそれしか話す事がない)が、その中で自分の婚約者、ルクスの事で頭を悩ませていた。
アイリ「最初は私が守れば良い、そう思っていたんだけど、貴方と会ってからは、ああ私は人生を無駄にしてたんだなぁって思い始めて」
そう言って首にかけている指輪を見せる、これはルクスも持っており、2人の親が婚約者同士が持っていろとの事で常に身につけていた。
リムル「ふーん」
そう言って、少し考え始めたのか、リムルが腕を組む、その間アイリは自分の指輪を眺める
アイリ(ほんと、綺麗だよねこの指輪)
そうやって眺めていると
リムル「よし!」
と手を叩いてこちらを見る
リムル「アイリ」
アイリ「は.....はい!」
急に言われて驚いて叫んでしまった。
リムル「僕と結婚してくれないか?」
アイリ「へ?」
唐突に言われて、変な声で答えてしまうアイリ
アイリ(へ?結婚?なんで?どうして?)
思考が追いつかなく、困惑していると、リムルが説明し出す
リムル「僕は勇者だ魔王を倒すために冒険に出る、それはもちろん君もだ、しかし、いつ帰ってくるかも、そして生きて帰って来れるかもわからない状態の中、婚約者は待ち続けなければならない」
アイリ「...................」
たしかに彼の言うことにも一理ある、もし10年、いや20年かかるかもしれないのだ、そんな中生きているのか死んでいるのかわからない恋人のために何十年も待てるわけがない。
リムル「だから、それを理由にあの無能との婚約をなくして僕と婚約すれば良い。」
アイリ「................」
彼とは今後パーティとして何十年も一緒にいるかもしれない、それに対して彼はせいぜい............
リムル「どうかな?僕と無能、どっちをとる?」
そんなのは簡単だ、全てが完璧の勇者と無能で役立たずの魔法使い、比べるのも失礼だ、しかし
アイリ「でも、お父さん達が認めてくれるかどうか..........」
そう、これは元々親達が決めたことであって、彼らが決めた事ではない、例えルクスを説得できたとしても、親達をなんとかしなければどうにもならない。
リムル「そこは簡単だよ」
アイリ「え?」
リムル「君達の村は剣聖の子孫の村で実力主義だ、つまり僕が君達の親に勝てば良い」
たしかにそうすれば誰も文句は言わない、しかし相手は大の大人だ、いくら魔王を倒す勇者だとしても今の段階で勝てるとは思えない
アイリ「ですが、相手は相当な実力者です、今の私達で勝てるかどうか.....」
リムル「そこも安心して、僕はもうこの国で1番強い騎士団長に片手で勝てるほど強くなってるから」
それを聞いて安心した、それなら堂々と言えるだろう
アイリ「わかりました、私も迷いません!」
リムル「じゃあ!」
アイリ「はい!あんな無能は捨てて貴方と結婚します!」
————————————————————
~そして現在~
リムル「そして僕たちは結ばれたのさ」
アイリ「貴方と違って彼は逞しいのよ?私とアミ、ミアの3人で夜のお世話したけど、それでも凄いんだから」
アミ「////////そんな事言わないでください!」
ミア「まぁまぁ、別に良いじゃんこんなクズ如きに言ったところでなんも変わらないし」
ルクス「........................」
リムル「.....まぁ、僕はいつでも相手になるけどね」
そう言って3人を抱き寄せてキスをする、それは子供がするようなものではなく、大人がする濃厚なキスだった。
クチュネチョという空気と水の音が周りに響く、ねっとりと数分間やりこちらを見て嘲笑う
アイリ「ごめんねぇ、私の初めてはぜーんぶ彼にあげちゃったからw」
アミ「無様ですねぇ、目の前で婚約者寝取られているのに何もしないなんてぇ」
ミア「しないじゃなくて出来ないんでしょw?この無能はwwww」
そう言って3人の雌はリムルに媚を売りながら、こちらを見下していた。
リムル「さ!もう良いだろう?これでハッキリとわかったんじゃないか?僕の方が君よりも優れてるって事がさぁ!!!!」ガスッ
ルクス「ウグッ」ドサ
不意に腹を殴られる、そしてアミ、ミアの2人になす術なく蹴られ続ける
アミ「別に良いんですよ?やり返してもwwww」
ミア「そのかわりこの村の人達皆んな皆殺しにするけどねぇ!」
ルクス「.........クッ!!!」
ルクスがこれまで黙り、何もしないのは、この村のためだ
彼らは勇者パーティ、下手に怒りを買い、この村が気に食わないと言えば神父達のような狂信達によって村は滅ぼされる。
例えここが剣聖の子孫の村だとしても、剣聖のアイリが自身が一言"やれ"と言うだけでやるだろう。
彼らが求めるのは子孫ではなく、その者だけだし、滅ぼしてもアイリ達が新しく繁栄させれば問題ないからだ。
その為ルクスは何もせずただただ理不尽なことに耐えるだけだった。
アイリ「本当、貴方が私の婚約者だったなんて、人生の恥だわ」ぺっ
ルクス「..................」ビチャ
アミとミアにボコボコにされ、身体中が傷だらけの彼に唾を吐き
アイリ「これが最後のお礼よ!!!!」ザクッ
ルクス「ガァァァァァ!!!!???」
アイリ「無能に腕なんていらないわよねぇ?」
腕を斬った、血しぶきが飛び散り、辺り一面が血の海になる
リムル「.....................」
リムル「ごめんなぁ、寝とるつもりはなかったんだけどぉ、僕が魅力的すぎるから、こうなっちゃうんだよねぇw」
そう言って彼らは去って行った
ルクスはあまりにも血を出しすぎてしまい、そのまま意識を失った。
————————————————————
それからルクスは5日間生死を彷徨っていたらしい。
最初に見つけたのが、いつも虐めていた奴らで、最初は見殺しにしようとしていたらしいが、それを見た村長がブチギレすぐさま他の村人を呼び、家まで運んだそうだ
(ちなみに見殺しにしようとした奴らは現在ルクスとアイリの父にサンドバッグにされているらしい)
ルクス「...................」さす
左腕の感覚がない、どうやら無くなったようだ。
ルクス「はは........ははは.......あはははははははははははははははははははは!!!!!!!」
涙を流しながら、笑う
それに驚いたのかルクス母とアイリ母が部屋に入って抱きしめる。
どうやら彼女達もアイリの変貌に悲しんでいるんだろう。
後から聞いたが、ルクス父とアイリ父はリムルと決闘をしたらしいが、赤子の手を捻るがの如く、完敗したらしい。
リムル「これで、無能との婚約破棄、僕たちの婚約を認めてくれますね?負け犬さん?」
ルクス父「.........っ、!!!!!」
アイリ父「...........クソがッ!!!」
それに心底腹が立ち、尚且つ瀕死のルクスを見殺しにしようとした、奴らに怒りが止まらず、殴っているらしい。
(流石に苛めっ子が可哀想に思えるが)
ルクス「............................」フッ
————————————————————
誤字脱字がございましたらコメント等をよろしくお願いします。
後質問等もお願いします。
リムル「へぇ、君も大変だったんだね」
アイリ「はい、もういつも庇ってばっかで疲れました」
リムルと初めて会った時から胸の高鳴りが止まらず、勇者パーティとして初めは会っていたが、今は毎回のごとくリムルと会っている。
リムル「しかし、ルクスって人はそんなにも無能なのかい?」
アイリはリムルに村の事をよく話している(そもそもそれしか話す事がない)が、その中で自分の婚約者、ルクスの事で頭を悩ませていた。
アイリ「最初は私が守れば良い、そう思っていたんだけど、貴方と会ってからは、ああ私は人生を無駄にしてたんだなぁって思い始めて」
そう言って首にかけている指輪を見せる、これはルクスも持っており、2人の親が婚約者同士が持っていろとの事で常に身につけていた。
リムル「ふーん」
そう言って、少し考え始めたのか、リムルが腕を組む、その間アイリは自分の指輪を眺める
アイリ(ほんと、綺麗だよねこの指輪)
そうやって眺めていると
リムル「よし!」
と手を叩いてこちらを見る
リムル「アイリ」
アイリ「は.....はい!」
急に言われて驚いて叫んでしまった。
リムル「僕と結婚してくれないか?」
アイリ「へ?」
唐突に言われて、変な声で答えてしまうアイリ
アイリ(へ?結婚?なんで?どうして?)
思考が追いつかなく、困惑していると、リムルが説明し出す
リムル「僕は勇者だ魔王を倒すために冒険に出る、それはもちろん君もだ、しかし、いつ帰ってくるかも、そして生きて帰って来れるかもわからない状態の中、婚約者は待ち続けなければならない」
アイリ「...................」
たしかに彼の言うことにも一理ある、もし10年、いや20年かかるかもしれないのだ、そんな中生きているのか死んでいるのかわからない恋人のために何十年も待てるわけがない。
リムル「だから、それを理由にあの無能との婚約をなくして僕と婚約すれば良い。」
アイリ「................」
彼とは今後パーティとして何十年も一緒にいるかもしれない、それに対して彼はせいぜい............
リムル「どうかな?僕と無能、どっちをとる?」
そんなのは簡単だ、全てが完璧の勇者と無能で役立たずの魔法使い、比べるのも失礼だ、しかし
アイリ「でも、お父さん達が認めてくれるかどうか..........」
そう、これは元々親達が決めたことであって、彼らが決めた事ではない、例えルクスを説得できたとしても、親達をなんとかしなければどうにもならない。
リムル「そこは簡単だよ」
アイリ「え?」
リムル「君達の村は剣聖の子孫の村で実力主義だ、つまり僕が君達の親に勝てば良い」
たしかにそうすれば誰も文句は言わない、しかし相手は大の大人だ、いくら魔王を倒す勇者だとしても今の段階で勝てるとは思えない
アイリ「ですが、相手は相当な実力者です、今の私達で勝てるかどうか.....」
リムル「そこも安心して、僕はもうこの国で1番強い騎士団長に片手で勝てるほど強くなってるから」
それを聞いて安心した、それなら堂々と言えるだろう
アイリ「わかりました、私も迷いません!」
リムル「じゃあ!」
アイリ「はい!あんな無能は捨てて貴方と結婚します!」
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~そして現在~
リムル「そして僕たちは結ばれたのさ」
アイリ「貴方と違って彼は逞しいのよ?私とアミ、ミアの3人で夜のお世話したけど、それでも凄いんだから」
アミ「////////そんな事言わないでください!」
ミア「まぁまぁ、別に良いじゃんこんなクズ如きに言ったところでなんも変わらないし」
ルクス「........................」
リムル「.....まぁ、僕はいつでも相手になるけどね」
そう言って3人を抱き寄せてキスをする、それは子供がするようなものではなく、大人がする濃厚なキスだった。
クチュネチョという空気と水の音が周りに響く、ねっとりと数分間やりこちらを見て嘲笑う
アイリ「ごめんねぇ、私の初めてはぜーんぶ彼にあげちゃったからw」
アミ「無様ですねぇ、目の前で婚約者寝取られているのに何もしないなんてぇ」
ミア「しないじゃなくて出来ないんでしょw?この無能はwwww」
そう言って3人の雌はリムルに媚を売りながら、こちらを見下していた。
リムル「さ!もう良いだろう?これでハッキリとわかったんじゃないか?僕の方が君よりも優れてるって事がさぁ!!!!」ガスッ
ルクス「ウグッ」ドサ
不意に腹を殴られる、そしてアミ、ミアの2人になす術なく蹴られ続ける
アミ「別に良いんですよ?やり返してもwwww」
ミア「そのかわりこの村の人達皆んな皆殺しにするけどねぇ!」
ルクス「.........クッ!!!」
ルクスがこれまで黙り、何もしないのは、この村のためだ
彼らは勇者パーティ、下手に怒りを買い、この村が気に食わないと言えば神父達のような狂信達によって村は滅ぼされる。
例えここが剣聖の子孫の村だとしても、剣聖のアイリが自身が一言"やれ"と言うだけでやるだろう。
彼らが求めるのは子孫ではなく、その者だけだし、滅ぼしてもアイリ達が新しく繁栄させれば問題ないからだ。
その為ルクスは何もせずただただ理不尽なことに耐えるだけだった。
アイリ「本当、貴方が私の婚約者だったなんて、人生の恥だわ」ぺっ
ルクス「..................」ビチャ
アミとミアにボコボコにされ、身体中が傷だらけの彼に唾を吐き
アイリ「これが最後のお礼よ!!!!」ザクッ
ルクス「ガァァァァァ!!!!???」
アイリ「無能に腕なんていらないわよねぇ?」
腕を斬った、血しぶきが飛び散り、辺り一面が血の海になる
リムル「.....................」
リムル「ごめんなぁ、寝とるつもりはなかったんだけどぉ、僕が魅力的すぎるから、こうなっちゃうんだよねぇw」
そう言って彼らは去って行った
ルクスはあまりにも血を出しすぎてしまい、そのまま意識を失った。
————————————————————
それからルクスは5日間生死を彷徨っていたらしい。
最初に見つけたのが、いつも虐めていた奴らで、最初は見殺しにしようとしていたらしいが、それを見た村長がブチギレすぐさま他の村人を呼び、家まで運んだそうだ
(ちなみに見殺しにしようとした奴らは現在ルクスとアイリの父にサンドバッグにされているらしい)
ルクス「...................」さす
左腕の感覚がない、どうやら無くなったようだ。
ルクス「はは........ははは.......あはははははははははははははははははははは!!!!!!!」
涙を流しながら、笑う
それに驚いたのかルクス母とアイリ母が部屋に入って抱きしめる。
どうやら彼女達もアイリの変貌に悲しんでいるんだろう。
後から聞いたが、ルクス父とアイリ父はリムルと決闘をしたらしいが、赤子の手を捻るがの如く、完敗したらしい。
リムル「これで、無能との婚約破棄、僕たちの婚約を認めてくれますね?負け犬さん?」
ルクス父「.........っ、!!!!!」
アイリ父「...........クソがッ!!!」
それに心底腹が立ち、尚且つ瀕死のルクスを見殺しにしようとした、奴らに怒りが止まらず、殴っているらしい。
(流石に苛めっ子が可哀想に思えるが)
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