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プロローグ
第4話 アイリside 王都オワイコット
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アイリ達が村を出て王都に着くまでに約3日間かかった。
アイリ「........................」
神父「アイリ様、気持ちを沈めてください、これでも急いでいるのですから」
黙ってはいるが、イライラしているのがわかりやすい、貧乏ゆすりをして、目が鋭くなっている。
神父の言っていた通りこれでも急いでいる方だ。
剣聖を護衛しながら、の話ではあるが、故にもっと急ごうと思えばいけるのであるが、思った以上にゆっくりな為、アイリは心底苛ついていた
元々、この距離であれば馬を1日中走らせれば1日でつく、帰りの事を考えて走らせても2日目の朝方には到着できるのだ。
それなのに3日目の昼になってもまだ着かないので、苛ついているのだ。
とはいえ、場所的にはもうすぐなので、このまま行くと後1時間で着くだろう。
アイリ「................」
神父「..................」ハァ
神父は誰にも聞こえないほどの声でため息をこぼした
神父(やっと..........やっと着く)
神父は騎士団達に周りの護衛を任せ、彼女とコミュニケーションをとっていたが、何せ
朝
神父「おはよう御座います、アイリ様」
アリア「おはよう」
神父「本日はどのような朝食をご所望で?」
アリア「ある物でいい」
昼
神父「アイリ様はなぜあの男と婚約をお認めに」
アリア「ルクス」
神父「え?」
アリア「あの男ではない、ルクス」
神父「は.....はあ」
アリア「前にも言った、親が決めた」
神父「でも、他の者達もアイリ様とあのo」
アリア「ルクス!!!」クワッ
神父「..........ルクスとの関係を認めていませんし、.........ルクスは貴女とは釣り合わないと思いますが?」
アリア「..........次喋ったら殺すから黙れ」
神父「...........」
夜
神父「アイリ様、先程はご無礼を働きました、申し訳ございません。」ぺこり
アイリ「...........別に」
神父「これから夕食を作ります、何が所望ですか?」
アリア「ある物でいい」
神父「.............」
とこのように、大体が一言で終わってしまい、たまに喋ると思えばルクスの事になると口数が増える
神父(しかし、あれは恋愛感情ではない、..........何か別の...........邪なものを感じる、一体彼女とあの男はどんな関係だったのか)
この3日間でもそれを聞く事は何回かあった、しかし
アリア「幼馴染み」
アリア「婚約者」
アリア「............」
一言で終わるか、無視だった
神父(このことだけはあまり、..........いや何かを隠すために喋っていない、やはり1度調べる必要があるな)
神父(.........剣聖と魔法使いが婚約者なんて事はあってはならない、殺すのもいいがそうすると彼女が何をするかわからない、........どうしたものか)
ルクスの予感は当たっていた、もしアイリが神父に頼みルクスを連れて行ったら不慮の事故として殺されていただろう
アイリ自身も彼がルクスを良く思っていない事は話の中でわかった為、内心ホッとしている
アイリ(全く、なんで私があんな奴の心配をしなきゃいけないのよ、はあ、彼奴がいないせいでイライラする...........何かで"代用"しないと)
アイリが怒っている真の理由が移動の長さではないと知っているのはここにはいないだろう
アイリ(はあ、やっぱり連れきた方が良かったかな?でも、そしたら...........)
なんとも言えないもどかしさに苛つきながら、とうとうアイリ達は王都に着くことができた。
————————————————————
王都~オワイコット~
そこは人間の国の中で1番の軍事兵力を持つ大国で、一度人間同士で戦争が起こるのなら、この国を全ての敵国が同盟を結び攻めてくるほどの圧倒的な軍事力を持っている
何故ここに連れて来られたかは、その軍事力である。
それ以外の国では今魔王軍との戦争で疲弊しており、まともに動いていない状態が続き、勇者などを迎えることなど不可能に近く、一方でオワイコットはその軍事力を活かし魔王軍との戦争を有利に進めている、そのため人間の国の中で1番安全なこの国が選ばれたのである。
アイリ(相変わらず、でかいわね)
アイリも過去にここに来たことがあり、その時もとても驚いていた
魔物から守るために作られている柵が木ではなく、砦で囲まれており、高さも大人1人分の大きさではなく、直径5メートルはあるであろう見上げなければ見えないほど高く作られている
神父「では、門番に用件を話に行きますのでしばし、お待ちください。」ガチャ
そう言って馬車から降りて、門番に話しかけに行く、そのまま行ってしまうと、例え国王の命令であったとしても、偽物や偽造をしている可能性もあるため、必ずやらなければならないのだ。
そうして待つこと数分
神父「お待たせしました、では参りましょう」
そう言って馬車を動かす、アイリはやっと着いたことに安堵しホッと息をこぼした
————————————————————
~王城内~
周りを騎士達が囲みながら歩く、護衛だと言うのに何故か囚人のような感じを覚える、別に囚人になった事はないが
そうこうしているうちに、国王がいるところまでついた
神父「では、これから国王様にお会いします、くれぐれも粗相のないようにお願いします。」
アイリ「わかった」
神父「では、参りましょう」
衛兵がドアを開け、そこを通る、中に入ると、アイリは息を呑んだ。
王城内に入るのも初めてで、見たこともないものがたくさんあり周りをキョロキョロしていたが、ここまで来ると空いた口が塞がらないとはこの事だと自覚した
国王「よくぞ参った、剣聖アイリよ」
アイリ「え?」
神父「私の真似をして下さい」
咄嗟のことに何をどうすればいいのか分からなかったが、隣にいた神父が小声でそう言い、慌てて真似をした
国王「神父よ、よくぞ連れてきてくれた」
神父「はい、勿体なきお言葉誠にありがとうございます。」
国王「うむ、これで勇者、聖女、賢者、剣聖の4人が揃い、憎き魔王を倒せる者が揃ったと言うことだ」
国王はそう言いながら、暗い表情をした
国王「これでやっと、戦争が終わる」
オワイコットは確かに軍事力は人間国の中で1番だが、戦争屋ではない、この国の民が苦しまないようにするために富国強兵を目指したのだ。
つまり、こんな不毛な戦争を1番に嫌っており、勇者達をここに集めたのも、1日でも早く戦争を終わらせたいからである。
国王「では、アイリよ、今はまだ全員揃っていないが、既にいる勇者を紹介しよう」
そう言って隣にいた兵に声をかけて、勇者を呼びに行く
国王「長旅ですまないが、後もう少しだけ待っていてくれ。」
アイリ「わかりました」
~数分後~
衛兵「国王様!勇者が到着しました!」
国王「うむ、通せ」
衛兵「は!」
そう言って、ドアを開ける
そしてその扉の向こうには1人の男がいた
国王「よく来てくれた、勇者リムルよ」
リムル「は!、しかし今日はどのようなご用件で?」
国王「うむ、そこにいる女性がおるだろ?」
そう言って指を差し、リムルがこちらを見る
リムル「まさか」
国王「そうじゃ、彼女こそがお前と共に魔王を倒しに行く剣聖アイリじゃ」
アイリ「初めまして勇者リムル様、私は剣聖のアイリです、よろしくお願いします」
そう言って顔を見る、すると
アイリ(え?何?この胸の高鳴り?)ドキドキ
リムル「ああ、こちらこそよろしく、あと、リムルでいいし、タメ口でいいよ」ニコ
アイリ「あ、ええわかったわ」
アイリ(なんで?なんでなの?)
なんとも言えないもどかしさを覚えながら、アイリはリムルと握手をした
リムル「フフッ」ニヤ
————————————————————
誤字脱字がございましたらコメント等をよろしくお願いします。
後質問等もお願いします。
アイリ「........................」
神父「アイリ様、気持ちを沈めてください、これでも急いでいるのですから」
黙ってはいるが、イライラしているのがわかりやすい、貧乏ゆすりをして、目が鋭くなっている。
神父の言っていた通りこれでも急いでいる方だ。
剣聖を護衛しながら、の話ではあるが、故にもっと急ごうと思えばいけるのであるが、思った以上にゆっくりな為、アイリは心底苛ついていた
元々、この距離であれば馬を1日中走らせれば1日でつく、帰りの事を考えて走らせても2日目の朝方には到着できるのだ。
それなのに3日目の昼になってもまだ着かないので、苛ついているのだ。
とはいえ、場所的にはもうすぐなので、このまま行くと後1時間で着くだろう。
アイリ「................」
神父「..................」ハァ
神父は誰にも聞こえないほどの声でため息をこぼした
神父(やっと..........やっと着く)
神父は騎士団達に周りの護衛を任せ、彼女とコミュニケーションをとっていたが、何せ
朝
神父「おはよう御座います、アイリ様」
アリア「おはよう」
神父「本日はどのような朝食をご所望で?」
アリア「ある物でいい」
昼
神父「アイリ様はなぜあの男と婚約をお認めに」
アリア「ルクス」
神父「え?」
アリア「あの男ではない、ルクス」
神父「は.....はあ」
アリア「前にも言った、親が決めた」
神父「でも、他の者達もアイリ様とあのo」
アリア「ルクス!!!」クワッ
神父「..........ルクスとの関係を認めていませんし、.........ルクスは貴女とは釣り合わないと思いますが?」
アリア「..........次喋ったら殺すから黙れ」
神父「...........」
夜
神父「アイリ様、先程はご無礼を働きました、申し訳ございません。」ぺこり
アイリ「...........別に」
神父「これから夕食を作ります、何が所望ですか?」
アリア「ある物でいい」
神父「.............」
とこのように、大体が一言で終わってしまい、たまに喋ると思えばルクスの事になると口数が増える
神父(しかし、あれは恋愛感情ではない、..........何か別の...........邪なものを感じる、一体彼女とあの男はどんな関係だったのか)
この3日間でもそれを聞く事は何回かあった、しかし
アリア「幼馴染み」
アリア「婚約者」
アリア「............」
一言で終わるか、無視だった
神父(このことだけはあまり、..........いや何かを隠すために喋っていない、やはり1度調べる必要があるな)
神父(.........剣聖と魔法使いが婚約者なんて事はあってはならない、殺すのもいいがそうすると彼女が何をするかわからない、........どうしたものか)
ルクスの予感は当たっていた、もしアイリが神父に頼みルクスを連れて行ったら不慮の事故として殺されていただろう
アイリ自身も彼がルクスを良く思っていない事は話の中でわかった為、内心ホッとしている
アイリ(全く、なんで私があんな奴の心配をしなきゃいけないのよ、はあ、彼奴がいないせいでイライラする...........何かで"代用"しないと)
アイリが怒っている真の理由が移動の長さではないと知っているのはここにはいないだろう
アイリ(はあ、やっぱり連れきた方が良かったかな?でも、そしたら...........)
なんとも言えないもどかしさに苛つきながら、とうとうアイリ達は王都に着くことができた。
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王都~オワイコット~
そこは人間の国の中で1番の軍事兵力を持つ大国で、一度人間同士で戦争が起こるのなら、この国を全ての敵国が同盟を結び攻めてくるほどの圧倒的な軍事力を持っている
何故ここに連れて来られたかは、その軍事力である。
それ以外の国では今魔王軍との戦争で疲弊しており、まともに動いていない状態が続き、勇者などを迎えることなど不可能に近く、一方でオワイコットはその軍事力を活かし魔王軍との戦争を有利に進めている、そのため人間の国の中で1番安全なこの国が選ばれたのである。
アイリ(相変わらず、でかいわね)
アイリも過去にここに来たことがあり、その時もとても驚いていた
魔物から守るために作られている柵が木ではなく、砦で囲まれており、高さも大人1人分の大きさではなく、直径5メートルはあるであろう見上げなければ見えないほど高く作られている
神父「では、門番に用件を話に行きますのでしばし、お待ちください。」ガチャ
そう言って馬車から降りて、門番に話しかけに行く、そのまま行ってしまうと、例え国王の命令であったとしても、偽物や偽造をしている可能性もあるため、必ずやらなければならないのだ。
そうして待つこと数分
神父「お待たせしました、では参りましょう」
そう言って馬車を動かす、アイリはやっと着いたことに安堵しホッと息をこぼした
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~王城内~
周りを騎士達が囲みながら歩く、護衛だと言うのに何故か囚人のような感じを覚える、別に囚人になった事はないが
そうこうしているうちに、国王がいるところまでついた
神父「では、これから国王様にお会いします、くれぐれも粗相のないようにお願いします。」
アイリ「わかった」
神父「では、参りましょう」
衛兵がドアを開け、そこを通る、中に入ると、アイリは息を呑んだ。
王城内に入るのも初めてで、見たこともないものがたくさんあり周りをキョロキョロしていたが、ここまで来ると空いた口が塞がらないとはこの事だと自覚した
国王「よくぞ参った、剣聖アイリよ」
アイリ「え?」
神父「私の真似をして下さい」
咄嗟のことに何をどうすればいいのか分からなかったが、隣にいた神父が小声でそう言い、慌てて真似をした
国王「神父よ、よくぞ連れてきてくれた」
神父「はい、勿体なきお言葉誠にありがとうございます。」
国王「うむ、これで勇者、聖女、賢者、剣聖の4人が揃い、憎き魔王を倒せる者が揃ったと言うことだ」
国王はそう言いながら、暗い表情をした
国王「これでやっと、戦争が終わる」
オワイコットは確かに軍事力は人間国の中で1番だが、戦争屋ではない、この国の民が苦しまないようにするために富国強兵を目指したのだ。
つまり、こんな不毛な戦争を1番に嫌っており、勇者達をここに集めたのも、1日でも早く戦争を終わらせたいからである。
国王「では、アイリよ、今はまだ全員揃っていないが、既にいる勇者を紹介しよう」
そう言って隣にいた兵に声をかけて、勇者を呼びに行く
国王「長旅ですまないが、後もう少しだけ待っていてくれ。」
アイリ「わかりました」
~数分後~
衛兵「国王様!勇者が到着しました!」
国王「うむ、通せ」
衛兵「は!」
そう言って、ドアを開ける
そしてその扉の向こうには1人の男がいた
国王「よく来てくれた、勇者リムルよ」
リムル「は!、しかし今日はどのようなご用件で?」
国王「うむ、そこにいる女性がおるだろ?」
そう言って指を差し、リムルがこちらを見る
リムル「まさか」
国王「そうじゃ、彼女こそがお前と共に魔王を倒しに行く剣聖アイリじゃ」
アイリ「初めまして勇者リムル様、私は剣聖のアイリです、よろしくお願いします」
そう言って顔を見る、すると
アイリ(え?何?この胸の高鳴り?)ドキドキ
リムル「ああ、こちらこそよろしく、あと、リムルでいいし、タメ口でいいよ」ニコ
アイリ「あ、ええわかったわ」
アイリ(なんで?なんでなの?)
なんとも言えないもどかしさを覚えながら、アイリはリムルと握手をした
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