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エピローグ(外伝) 世界を救いしその後
エピローグ15話 終幕
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~王都カルデア~
女神アミスの助言を貰ってから1ヶ月過ぎた
この間にもエイトの娘達を狙う者達(カイトの子供達)が後を経たなかった
「屋敷の事を調べた結果、勇者カイトの妻は最低でも100人はいたそうです」
「ありがとう、助かるよ」
「いえ、私達の娘達が関わっているのです、これくらいは調べますよ」
エイトは公爵家の仕事をしながらシルフィが事前に調べてくれたカイトの女性関係の書類に目を通す
「最低でもと言う事は現地妻や彼女、愛人、セフレと言った肉体関係のみの女性達もいるって事か」
「はい、幸い旅に出てからは実力不足ですぐにDDに回収された為、あの街以外では被害はありません」
あの街と言うのはDD幹部の1人シカバネと勇者ではなく外道に堕ちたカイトが襲った街の事だ
エイトがシカバネと戦っている時にカイトが罪の無い人々を虐殺し、本物のクズに堕ちたあの惨劇の場所
「そうか…素直に喜べないな」
「ええ、私達も無関係とは言えませんから」
正直に言って学生の頃に騎士団に捕まっても良いからカイトを殺すべきだったんだ、しかし子供が言う殺すと大人の殺すでは意味が違う
「あの時にカイトを殺すチャンスは幾らでもあった、でも殺さなかった」
「エイトさん無理ですよ、日本と同じです問題を起こさないと動けないんです」
「だよなぁ」
と、シルフィは言っているが正確には違う
日本の警察は例え救える命が今目の前にあっても事件が起きなければ絶対に動かないのだ
もちろん無能と言うわけではない、事件が起きれば自分達の不利益にならない限り解決してくれるし
日本は銃社会ではないにしろ真夜中に女性が1人歩ける程安全な国だ
そしてこの世界の騎士団は日本と違い汚職や賄賂がかなりある
真っ当な騎士団員もいるしエイト達もそう言う人達を育成している
しかし日本の様に指紋検査やDNA鑑定などない為、事件を調べるにはかなり時間がかかる
だけどカイトが自分を殺そうと動いていたし、学園側も無視出来ないほどの事をやって来た
「それに子供の言い分なんて大人は聞かないし、カイトは公爵家で勇者、更に隣国からの留学生、かたや俺は平民、権力の差で揉み消されるのが関の山だな」
「更に敵組織であるDDに加担してエイトさんを殺すのではなく、街の人々を虐殺するなんて…(一応)勇者なのにこう言う事をするなんて想像出来ませんよ」
16歳の子供が3年後の18歳になった時にこんな悲劇が待っているなんて想像つかないだろう
(1年目 16歳
2年目 17歳
3年目 18歳と言う計算)
「取り敢えず、娘達には容赦するなと言って近寄ってくる男達は皆再起不能になっているらしいから親に似て口だけなんだろうな」
「寝込みを襲う馬鹿な者達は私達が始末してますからね」
シルフィの言う始末とは殺す事ではなく、精神を破壊する程ズタズタに痛めつけると言う事だ、これに関しては不法侵入な為親も文句は言えない
そんな風に2人が話し合っていると「バン!!!」と言う大きい音と共にミュウが入ってくる
「大変よエイト!!!」
「どうしたんだ!?」
「まさか、エフィ達が!?」
先程まで自分の娘達の心配の話をしていた為、その話が本当になったのではないか?と不安の声を上げる
が、どうやら違う様だった
「違うわ!ミリスとエリス、そしてエルフィ、エフィ、エリア、イリア、エイル、イルルが彼氏連れて来たのよ!しかも1人だけ!!!!!」
「…はあ!?」
「兄様!!!」
「大変なのじゃ!!!」
アリアとエルも勢いよく入って来てミュウと同じ事を言って来た
「…ハーレムじゃなくて、1人1人かと思ったのに…」
どうやら波乱な物語はまだまだ続く様だ
外に出て彼氏の顔と娘達(8人)の顔を見て瞬時に理解する
「……お前とは心から仲良くなれそうだよ」
「…奇遇ですね、僕もです…薬ありますか?」
「…腹上死だけは避けたいもんな」
そう言って2人は乾いた声で笑う
女性陣のハイライトがオフになり、勝手に侵入して来たカイトの息子達に悍ましい殺気を向けながら歩き出す
「中に入ろっか」
「そうですね」
彼氏君はそう言って屋敷の中に入る、エイトも中に入ると外から断末魔が響き渡る
…今日も良い天気だ
——————————————————————
エピローグ(外伝)
世界を救いしその後~完~
エイトとエルの娘
次女 イルル
女神アミスの助言を貰ってから1ヶ月過ぎた
この間にもエイトの娘達を狙う者達(カイトの子供達)が後を経たなかった
「屋敷の事を調べた結果、勇者カイトの妻は最低でも100人はいたそうです」
「ありがとう、助かるよ」
「いえ、私達の娘達が関わっているのです、これくらいは調べますよ」
エイトは公爵家の仕事をしながらシルフィが事前に調べてくれたカイトの女性関係の書類に目を通す
「最低でもと言う事は現地妻や彼女、愛人、セフレと言った肉体関係のみの女性達もいるって事か」
「はい、幸い旅に出てからは実力不足ですぐにDDに回収された為、あの街以外では被害はありません」
あの街と言うのはDD幹部の1人シカバネと勇者ではなく外道に堕ちたカイトが襲った街の事だ
エイトがシカバネと戦っている時にカイトが罪の無い人々を虐殺し、本物のクズに堕ちたあの惨劇の場所
「そうか…素直に喜べないな」
「ええ、私達も無関係とは言えませんから」
正直に言って学生の頃に騎士団に捕まっても良いからカイトを殺すべきだったんだ、しかし子供が言う殺すと大人の殺すでは意味が違う
「あの時にカイトを殺すチャンスは幾らでもあった、でも殺さなかった」
「エイトさん無理ですよ、日本と同じです問題を起こさないと動けないんです」
「だよなぁ」
と、シルフィは言っているが正確には違う
日本の警察は例え救える命が今目の前にあっても事件が起きなければ絶対に動かないのだ
もちろん無能と言うわけではない、事件が起きれば自分達の不利益にならない限り解決してくれるし
日本は銃社会ではないにしろ真夜中に女性が1人歩ける程安全な国だ
そしてこの世界の騎士団は日本と違い汚職や賄賂がかなりある
真っ当な騎士団員もいるしエイト達もそう言う人達を育成している
しかし日本の様に指紋検査やDNA鑑定などない為、事件を調べるにはかなり時間がかかる
だけどカイトが自分を殺そうと動いていたし、学園側も無視出来ないほどの事をやって来た
「それに子供の言い分なんて大人は聞かないし、カイトは公爵家で勇者、更に隣国からの留学生、かたや俺は平民、権力の差で揉み消されるのが関の山だな」
「更に敵組織であるDDに加担してエイトさんを殺すのではなく、街の人々を虐殺するなんて…(一応)勇者なのにこう言う事をするなんて想像出来ませんよ」
16歳の子供が3年後の18歳になった時にこんな悲劇が待っているなんて想像つかないだろう
(1年目 16歳
2年目 17歳
3年目 18歳と言う計算)
「取り敢えず、娘達には容赦するなと言って近寄ってくる男達は皆再起不能になっているらしいから親に似て口だけなんだろうな」
「寝込みを襲う馬鹿な者達は私達が始末してますからね」
シルフィの言う始末とは殺す事ではなく、精神を破壊する程ズタズタに痛めつけると言う事だ、これに関しては不法侵入な為親も文句は言えない
そんな風に2人が話し合っていると「バン!!!」と言う大きい音と共にミュウが入ってくる
「大変よエイト!!!」
「どうしたんだ!?」
「まさか、エフィ達が!?」
先程まで自分の娘達の心配の話をしていた為、その話が本当になったのではないか?と不安の声を上げる
が、どうやら違う様だった
「違うわ!ミリスとエリス、そしてエルフィ、エフィ、エリア、イリア、エイル、イルルが彼氏連れて来たのよ!しかも1人だけ!!!!!」
「…はあ!?」
「兄様!!!」
「大変なのじゃ!!!」
アリアとエルも勢いよく入って来てミュウと同じ事を言って来た
「…ハーレムじゃなくて、1人1人かと思ったのに…」
どうやら波乱な物語はまだまだ続く様だ
外に出て彼氏の顔と娘達(8人)の顔を見て瞬時に理解する
「……お前とは心から仲良くなれそうだよ」
「…奇遇ですね、僕もです…薬ありますか?」
「…腹上死だけは避けたいもんな」
そう言って2人は乾いた声で笑う
女性陣のハイライトがオフになり、勝手に侵入して来たカイトの息子達に悍ましい殺気を向けながら歩き出す
「中に入ろっか」
「そうですね」
彼氏君はそう言って屋敷の中に入る、エイトも中に入ると外から断末魔が響き渡る
…今日も良い天気だ
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エイトとエルの娘
次女 イルル
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