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最終章 ~彼らの終着点~
第六百五話 状況報告と…
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~マクラレン家内~
エイト達は今エイトの実家の前にいる、1時間前、カイトの彼女達が王城に乗り込み反乱を起こし、それを鎮圧した
その後彼女達は国王暗殺と英雄の暗殺を企てた凶悪犯罪者として断罪され、強制収容所施設に送り込まれる事となった
そこは炭鉱労働者達と共にひたすら開拓の為に働かされる所で、彼女達はそこで死ぬまで働かされることとなる
「王城に乗り込んで来るなんて、本当に馬鹿なんだな」
「しかも兵士にも攻撃して、国王にも不敬な事もして、死刑にならない方が奇跡よ」
他の国がどうかは分からないが、国王の許可なく王城に入り、兵士を倒し、我が物顔で国王の前に現れて、客人を愚弄し、この国の王に対してタメ口を使う
普通なら死刑が妥当だろうが、それがなかったのだ
「いえミュウ様、死刑にしなかったんですよ」
「どう言うこと?」
「簡単ですよ、いつも…ではありませんが、ミュウ様達が言うじゃありませんか、死逃げは駄目だって」
シルフィのその言葉でミュウは納得する、これはエイトとミュウが思っていることだ
死刑と言うのは自分が死ぬ最大の罰だ、しかし苦しみは一瞬で後は野となれ山となれと言う感じで終わってしまう
しかし、生きて罪を償うのなら遺族に対して悪いが、他の人のためにもなるし、死んだ方がマシだと思わせるほどの苦痛を与えることもできる
だからこそ炭鉱に行かせて国の為に馬車馬の如く働かせて、貢献させるのだ
「まぁもうあたし達には関係ないですけどね」
「うむ、奴らはもう連れて行かれた、もう2度と奴らと顔を合わせる事もなかろう」
エルはアリアの言葉に頷きながらお茶を飲む、疲れた体に沁みて中々良い
「そうだな、で、これがさっき起きたことなんだよ」
「そうなのか…お前も色々とあったんだな」
「お疲れ様、今日は泊まってくの?」
そしてエイトは両親と別れてから起きた出来事をミュウ達と一緒に話していて、今それが終わったところだ
「エイトどうするの?」
「ミュウがどっちが良い?」
「私?私はどっちでも良いわよ?」
質問の回答の中で1番面倒な答え「どっちでも良い」が出てきて、エイトは少し悩む
「そうだなぁ…うん、今日は泊まってくよ久しぶりに母さんのご飯食べたいし」
「そう?貴女達はどうするの?」
「エイトが泊まるなら私も泊まります」
「エイトさんが泊まらなくても泊まります」
「兄様のお母様のご飯食べてみたいです」
「お腹空いたのじゃ!」
エイトが答えた後、母がシルフィ達にも尋ねると皆んな(ほぼ)同じ回答が返ってきた
エイトの母は「それなら」と席から立ち台所へ向かう
「母さん?」
「晩御飯の支度よ、久しぶりに人も多いし、腕によりをかけて美味しいのを作るわ」
「私も手伝います、お義母様の料理も学びたいですし」
シルフィはそう言うとメモ帳を取り出しながらエイトの母の所へ行く、エイトが食べてきた味を覚える為だろう
「いいわよ、他にも作れる人はいるの?」
「後はエイトさんだけです、料理スキルは中々のものですね、私も負けない様に頑張っていますが、中々上手くいきません」
「いや、シルフィの方が美味いからな?」
シルフィはお世辞を言っているわけではないだろうが、エイトよりもシルフィの方が美味いのは事実だ、学生の頃は上だった頃もあったが今では勝ち目はない
「良かったわぁ、うちの子はねエイト以外全然ダメでね、そのせいか家事スキルは高いのよ」
「知っております」
確か昔にエイトか両親から聞かされた内容だ、確か暗黒物質を創る事が出来る恐ろしい義理の姉妹だと聞かされた筈だ
「昔父さんがそれでも食べようとして半日トイレに籠ってたっけ?」
「娘の手料理と思って頑張ってみたんだが、人には 得手不得手がある事を学んだよ」
——————————————————————
「後それと今日泊まる理由は他にもあるんだ…」
「…そうか、なら今日はゆっくりしなさい、明日の朝やるよ」
「教会の人には後で伝えておくわね」
エイト達は今エイトの実家の前にいる、1時間前、カイトの彼女達が王城に乗り込み反乱を起こし、それを鎮圧した
その後彼女達は国王暗殺と英雄の暗殺を企てた凶悪犯罪者として断罪され、強制収容所施設に送り込まれる事となった
そこは炭鉱労働者達と共にひたすら開拓の為に働かされる所で、彼女達はそこで死ぬまで働かされることとなる
「王城に乗り込んで来るなんて、本当に馬鹿なんだな」
「しかも兵士にも攻撃して、国王にも不敬な事もして、死刑にならない方が奇跡よ」
他の国がどうかは分からないが、国王の許可なく王城に入り、兵士を倒し、我が物顔で国王の前に現れて、客人を愚弄し、この国の王に対してタメ口を使う
普通なら死刑が妥当だろうが、それがなかったのだ
「いえミュウ様、死刑にしなかったんですよ」
「どう言うこと?」
「簡単ですよ、いつも…ではありませんが、ミュウ様達が言うじゃありませんか、死逃げは駄目だって」
シルフィのその言葉でミュウは納得する、これはエイトとミュウが思っていることだ
死刑と言うのは自分が死ぬ最大の罰だ、しかし苦しみは一瞬で後は野となれ山となれと言う感じで終わってしまう
しかし、生きて罪を償うのなら遺族に対して悪いが、他の人のためにもなるし、死んだ方がマシだと思わせるほどの苦痛を与えることもできる
だからこそ炭鉱に行かせて国の為に馬車馬の如く働かせて、貢献させるのだ
「まぁもうあたし達には関係ないですけどね」
「うむ、奴らはもう連れて行かれた、もう2度と奴らと顔を合わせる事もなかろう」
エルはアリアの言葉に頷きながらお茶を飲む、疲れた体に沁みて中々良い
「そうだな、で、これがさっき起きたことなんだよ」
「そうなのか…お前も色々とあったんだな」
「お疲れ様、今日は泊まってくの?」
そしてエイトは両親と別れてから起きた出来事をミュウ達と一緒に話していて、今それが終わったところだ
「エイトどうするの?」
「ミュウがどっちが良い?」
「私?私はどっちでも良いわよ?」
質問の回答の中で1番面倒な答え「どっちでも良い」が出てきて、エイトは少し悩む
「そうだなぁ…うん、今日は泊まってくよ久しぶりに母さんのご飯食べたいし」
「そう?貴女達はどうするの?」
「エイトが泊まるなら私も泊まります」
「エイトさんが泊まらなくても泊まります」
「兄様のお母様のご飯食べてみたいです」
「お腹空いたのじゃ!」
エイトが答えた後、母がシルフィ達にも尋ねると皆んな(ほぼ)同じ回答が返ってきた
エイトの母は「それなら」と席から立ち台所へ向かう
「母さん?」
「晩御飯の支度よ、久しぶりに人も多いし、腕によりをかけて美味しいのを作るわ」
「私も手伝います、お義母様の料理も学びたいですし」
シルフィはそう言うとメモ帳を取り出しながらエイトの母の所へ行く、エイトが食べてきた味を覚える為だろう
「いいわよ、他にも作れる人はいるの?」
「後はエイトさんだけです、料理スキルは中々のものですね、私も負けない様に頑張っていますが、中々上手くいきません」
「いや、シルフィの方が美味いからな?」
シルフィはお世辞を言っているわけではないだろうが、エイトよりもシルフィの方が美味いのは事実だ、学生の頃は上だった頃もあったが今では勝ち目はない
「良かったわぁ、うちの子はねエイト以外全然ダメでね、そのせいか家事スキルは高いのよ」
「知っております」
確か昔にエイトか両親から聞かされた内容だ、確か暗黒物質を創る事が出来る恐ろしい義理の姉妹だと聞かされた筈だ
「昔父さんがそれでも食べようとして半日トイレに籠ってたっけ?」
「娘の手料理と思って頑張ってみたんだが、人には 得手不得手がある事を学んだよ」
——————————————————————
「後それと今日泊まる理由は他にもあるんだ…」
「…そうか、なら今日はゆっくりしなさい、明日の朝やるよ」
「教会の人には後で伝えておくわね」
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