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最終章 ~彼らの終着点~

第六百四話 処罰

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~5秒後~

反乱を起こしたカイトの仲間達はエイト達によって制圧された

「く…クソ…」

「な…なんて…強さ…なの」

「お前達が弱いだけだよ」

「カイトに股を開くしか脳がない貴女達には理解出来ない事でしょうけどね?」

エイトとミュウは倒れている彼女達に皮肉混じりの言葉を投げかける、確かに5秒で終わらせると言ったが本当に出来るなんて思っても見なかった

「アリアさん、エルちゃん、ありがとうございます」

「シルフィ姉様こそお疲れ様でした」

「滅茶苦茶弱くなっておるのじゃ、これだとDDダークデビルの下っ端の一人ですら勝てぬぞ?」

エルの言う通りで彼女達は滅茶苦茶弱くなっている、何故かと言うと本当に「カイトに股を開くしか脳がない為」、修行とかをする概念がなかったのだ

お金の方はカイトの両親が毎月仕送りで送ってくれるのでそれさえあれば働かなくてもいいのだ

その為、彼女達は働く事を辞めてニート生活を送り、自堕落な生活を行なっていた為、本当の社会不適合者となっている

「エイトよ、少し聞きたい事があるのだが」

「何でしょうか、国王様」

「一体何が起きたのだ?早過ぎて何も見えなかったぞ?」

どうやら国王の目からだと何が起きたのかわからないらしい、それもその筈だ、エイト達のようにSランクを超える力を持つ者達が高速移動しながら敵を片付けている為、見えないのだ

「そうですね、まず最初にミュウが引き継ぎで結界魔法を使いました」

「効果範囲は私達と彼女達、私達の攻撃が他の人達に当たらないようにしました」

「その後、アリアとエルが俺とシルフィの素早さと攻撃力を上げる魔術を使いました」

「なので先程お礼を言ったのです」

「兄様とシルフィ姉様なら5秒で制圧出来ると思ったので」

「うむ、簡単じゃったな」

エイトの説明した通りの事を5秒で終わらせたのだ、しかも殺さずに無力化させた事は大きい

「国王様、彼女達を捕らえました、如何致しましょう?」

「…本来であれば私に剣を向けるだけで死刑だが、それだけでは意味がない…よって」

弱体化した彼女達にすら勝てなかった兵士達がようやく来て、彼女達を起こす

先程彼女達は兵士達を倒したと言っていたがこれも多分妄想か、ドーピングで一時的に強くなっただけだろう

「貴様らは強制収容所で炭鉱の仕事をしてもらう、異論は認めぬ、連れて行け」

「「「「「は!」」」」」

そして兵士達は1人1人連れて行き、彼女達は叫びながら消えていった

「いやァァァァァァァァァ!!!!!」

「離せ!離せよ!」

「こんな事して!カイト君が黙ってないわよ!!!」

そのカイトはエイト達によって討伐されている為、助けには来ない

「奇声を上げるな、耳が痛い」

「何ですって!!!」

「そのままの意味だよ、俺達の言葉を理解していれば、こんな事にはならなかったのにな」

カイトによって洗脳もとい好感度アップによって彼女達の人生は滅茶苦茶になってしまった

しかしこれはエイト達のせいではない、これをエイトのせいにしてクズ扱いする者もいるが、それはカイトを正義と信じている者達だけだ

「好感度アップは他者の好感度を上げる能力だけど、そもそもマイナスだったり、それ以上の想いがあれば効果はない…筈」

筈と言うのはそれが絶対ではないからだ、洗脳魔法はそう説明出来るし、好感度アップはその洗脳されたいた人達の好感度を上げる能力だ

つまり新しく作るとなるとその好感度の能力は性能は低くなる

「それでも彼氏や夫がいながら裏切る人もいますからね、男もそうですけど、女も大概ヤバいんですね」

「いや、それは偏見」

彼氏や夫を持ちながら簡単に股を開く女性は確かにクズだが、それは一部の話だ、全ての人達がそうではないし、そうであってほしくない

そんな事を思いつつ、エイト達は叫びながら抵抗するカイトの彼女達を眺め続けた

——————————————————————
「兄様の言う通りです、そんな人達ばっかりだともう人を信じる事が出来ませんよ?」

「そうなのじゃ、それだと永遠に他人を信じる事が出来なくなるぞ?」

「それもそうですね、それにもしそうならエイトさんもミュウ様も私も、結婚するのに浮気していることになりますからね」

「…俺のは浮気に入らないよね?」

「皆んなの合意の上での結婚なんだから平気よ、そもそも浮気じゃないし」
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