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最終章 ~彼らの終着点~
第五百九十七話 祝賀会の閉幕
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朝日が昇り始め、国王は祝賀会の開催を開くと言ったところに立つ
お酒に酔っている人もいるが相手は国王、必要最低限のマナーを守っている
「皆の者、今回は良く集まってくれた、皆のおかげでこの祝賀会も無事開催する事が出来た」
エイト達が帰ってくる、これだけでは誰も準備はしない、したとしてもエイトの両親と、ミュウの母親だけだ
兵士達の護衛や、メイド達の準備などをしてくれたのは国王だし、自分たちのためにわざわざ来てくれたのは(様々な思惑があるが)貴族達の意思だ
それがなければエイト達はこの様な所に参加することはなかった
「これにて祝賀会を終わりにする、皆の者感謝する」
国王は壇上(さっきからいた)から降りると拍手が鳴り響き、約8時間と言う長い祝賀会が幕を閉じた
酔っている人達も酔い潰れる事はなく、お付きのメイドや執事と共に帰って行く
それと同時に国王のメイド達が片付けを始めた
「さ、俺達も帰ろうか」
「そうね、でもお母様達もいるのよ?実家に帰った方がいいんじゃない?」
「それに関しては直接本人に聞けば良いのでないですか?」
エイト達もずっとここにいるわけにはいかない、まだ正式に爵位を貰った訳ではないが、後日改めて授与式の様な事をすると思うから今日はもう帰ろう
しかし両親達が来ている今何処に帰ろうか迷う所だ
「そうね、シルフィの言う通りね、ちょうどお母様達もこちらに向かって来ているわ」
ミュウの母親とメイド、エイトの両親はシルフィ達の所に来て、子供達に話しかける
「エイト、俺達はこれから帰るが、お前はどうする?」
「どうするって?」
「貴方にとってのお家はもう一つあるでしょ?そっちに帰るの?」
「貴女もよミュウ、私達も帰りますが、貴女はどうしたいのですか?」
あくまでも決めるのは自分達らしい、決めてもらった方が楽だが、自分で考えて行動するのも成長に繋がる
簡単な質問だが、エイトとミュウは手を繋いで答える
「父さん、俺はこっちに帰るよ、母さん達に会えて嬉しかったけど、こっちの方にも会いたくなったよ」
「私もですお母様、よろしいでしょうか?」
2人の答えに大人達は頷く
「構わないさ、俺達の所にはまたいつでも来ればいい」
「でも、アイ達の葬式には必ず来てよね?」
「ああ、ちゃんと葬らないとな」
「貴女もよミュウ、いない人とはいえ貴女の義理の姉になるんですからね?」
「はい、わかりました」
ミュウに限っては嫌な思い出しかない女性達だが、エイトと結婚する以上、アイ、メグミの姉妹とは義理の姉妹となる
勇者カイトのせいでおかしくなっていたが、元からの性格もあった為、彼女たちの死も特に何とも感じていないが、それでも貴族として立派にやらなければならない
エイトの母も言っていたが、エイトが死体を持ち帰った為、埋葬する事が出来る
葬式と言っているが、日本の様な事はせず、簡素に終わる筈だ
それにすぐにやるわけではない…と思うし、家も近いためいつでも駆けつけることが出来るため心配する必要はない
「シルフィとアリアンはどうするの?」
「私はミュウ様のメイドです、ミュウ様のお側にいることが私の答えです」
「あたしも今は帰りません、結婚報告する時に手紙を渡した後にちゃんと帰ろうと思います」
シルフィとアリアにも家族はいる、帰りを待っているはずだが、エイト達と同じ様に帰るべき場所に帰りたいのだ
「分かったわ、じゃあ行きましょメイル」
「はい、イリス様」
「ゲイツも帰るわよ」
「分かってるよハーシャ」
子供達の意思を聞き、納得した大人達は自分達に背を向けて帰って行く
本当はそっちにも行きたいがそれ以上の思いがミュウ達にはあるのだ
「主様よワシ達もそろそろ行くのじゃ」
「ああ、帰ろう俺達の家に!」
「うん!」
「はい!」
「です!」
——————————————————————
「アリアよ何故"です"なのじゃ?」
「2文字で言える台詞がこれしかないのよ」
「~~ですぅキャラじゃないと無理があるだろ、それ」
「私がみゅ!って言わなくなったせいかしら?」
「「「いや、それないだろ(です)」」」
「…みゅぅ(涙目)」
お酒に酔っている人もいるが相手は国王、必要最低限のマナーを守っている
「皆の者、今回は良く集まってくれた、皆のおかげでこの祝賀会も無事開催する事が出来た」
エイト達が帰ってくる、これだけでは誰も準備はしない、したとしてもエイトの両親と、ミュウの母親だけだ
兵士達の護衛や、メイド達の準備などをしてくれたのは国王だし、自分たちのためにわざわざ来てくれたのは(様々な思惑があるが)貴族達の意思だ
それがなければエイト達はこの様な所に参加することはなかった
「これにて祝賀会を終わりにする、皆の者感謝する」
国王は壇上(さっきからいた)から降りると拍手が鳴り響き、約8時間と言う長い祝賀会が幕を閉じた
酔っている人達も酔い潰れる事はなく、お付きのメイドや執事と共に帰って行く
それと同時に国王のメイド達が片付けを始めた
「さ、俺達も帰ろうか」
「そうね、でもお母様達もいるのよ?実家に帰った方がいいんじゃない?」
「それに関しては直接本人に聞けば良いのでないですか?」
エイト達もずっとここにいるわけにはいかない、まだ正式に爵位を貰った訳ではないが、後日改めて授与式の様な事をすると思うから今日はもう帰ろう
しかし両親達が来ている今何処に帰ろうか迷う所だ
「そうね、シルフィの言う通りね、ちょうどお母様達もこちらに向かって来ているわ」
ミュウの母親とメイド、エイトの両親はシルフィ達の所に来て、子供達に話しかける
「エイト、俺達はこれから帰るが、お前はどうする?」
「どうするって?」
「貴方にとってのお家はもう一つあるでしょ?そっちに帰るの?」
「貴女もよミュウ、私達も帰りますが、貴女はどうしたいのですか?」
あくまでも決めるのは自分達らしい、決めてもらった方が楽だが、自分で考えて行動するのも成長に繋がる
簡単な質問だが、エイトとミュウは手を繋いで答える
「父さん、俺はこっちに帰るよ、母さん達に会えて嬉しかったけど、こっちの方にも会いたくなったよ」
「私もですお母様、よろしいでしょうか?」
2人の答えに大人達は頷く
「構わないさ、俺達の所にはまたいつでも来ればいい」
「でも、アイ達の葬式には必ず来てよね?」
「ああ、ちゃんと葬らないとな」
「貴女もよミュウ、いない人とはいえ貴女の義理の姉になるんですからね?」
「はい、わかりました」
ミュウに限っては嫌な思い出しかない女性達だが、エイトと結婚する以上、アイ、メグミの姉妹とは義理の姉妹となる
勇者カイトのせいでおかしくなっていたが、元からの性格もあった為、彼女たちの死も特に何とも感じていないが、それでも貴族として立派にやらなければならない
エイトの母も言っていたが、エイトが死体を持ち帰った為、埋葬する事が出来る
葬式と言っているが、日本の様な事はせず、簡素に終わる筈だ
それにすぐにやるわけではない…と思うし、家も近いためいつでも駆けつけることが出来るため心配する必要はない
「シルフィとアリアンはどうするの?」
「私はミュウ様のメイドです、ミュウ様のお側にいることが私の答えです」
「あたしも今は帰りません、結婚報告する時に手紙を渡した後にちゃんと帰ろうと思います」
シルフィとアリアにも家族はいる、帰りを待っているはずだが、エイト達と同じ様に帰るべき場所に帰りたいのだ
「分かったわ、じゃあ行きましょメイル」
「はい、イリス様」
「ゲイツも帰るわよ」
「分かってるよハーシャ」
子供達の意思を聞き、納得した大人達は自分達に背を向けて帰って行く
本当はそっちにも行きたいがそれ以上の思いがミュウ達にはあるのだ
「主様よワシ達もそろそろ行くのじゃ」
「ああ、帰ろう俺達の家に!」
「うん!」
「はい!」
「です!」
——————————————————————
「アリアよ何故"です"なのじゃ?」
「2文字で言える台詞がこれしかないのよ」
「~~ですぅキャラじゃないと無理があるだろ、それ」
「私がみゅ!って言わなくなったせいかしら?」
「「「いや、それないだろ(です)」」」
「…みゅぅ(涙目)」
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