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最終章 ~彼らの終着点~
第五百九十六話 祝賀会の終わり
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~祝賀会を開いてから早数時間~
始まったのが夜だった為、時間が経つにつれて日が上り始めて東の空が白み始めている
「凄いな8時間くらいは経ったのか?」
「通りでトイレに何回も行ったわけね」
「ミュウ様、お花摘みと言ってください」
「もうそんな事を気にする人もいませんよシルフィ姉様」
「そうなのじゃ、皆んな酒に酔い潰れているのじゃ」
貴族としての品格があるお上品な祝賀会…だったがお酒を飲むにつれて皆変わっていき、国王も無礼講と言ってしまった為、本当に宴の様な感じになっていた
「まぁ良いんじゃないか?厄災が現れてDDと戦って、自分の命が脅かせる心配がなくなったんだ、少しくらいははしゃいでも文句は出ないさ」
「それを言えるのは戦った兵士達だけよ、貴族なんて何もしていないじゃない」
エイトの言葉にミュウは不満を持つ
他の国がどうかは知らないが、この国では兵士が足りなければ貴族も戦う事になる
それは何故か?貴族はお金持ちが多い為剣を習う人達が多いのだ
その為、剣を使える者達を集めて戦う事がある、よく小説とかで貴族の息子が戦争に参加して功績を上げるシーンなどがあるが、あれに似た様なものだ
とにかく、貴族でも戦う
ただ私腹を肥やしてぶくぶく太る様なものは(大抵は)いない
「まぁその方がいいんですけどね」
「そこまでしないといけない状況下になったらそれこそ大変ですからね」
「うむ、平和が1番じゃ」
エルの言う通りで、平和が1番だ
それを望まない人間もいるが多くは平和を望んでいる、そう思ってない奴ほど権力を持っているから厄介なのだ
「所でアリア、エルちゃん、そのお腹どうしたんですか?」
シルフィはアリアのお腹を触ると「プニ」と言う可愛らしい音と共に膨らんでいることに気づく
「…さぁなんでしょうね?」
「わからないのじゃ」
「いや、どこからどう見ても太ったろ」
デリカシーのないどストレートな言葉に2人は「ウグッ」と後ずさる
「この短時間で太るわけないでしょエイト、食べ過ぎよ食べ過ぎ、ずっと食べたんだからお腹の中にご飯がいっぱい入っているのよ」
確かに祝賀会が開いてからすぐにいなくなったのはあの2人だし、その後も何かを食べながらこちらに来ていた
ミュウとエイトも食べてはいたが、大食いではなく普通の胃の量なので途中で食べるのをやめて飲むことしかしていなかった
(だからトイレが近くなったんだが)
「全く…帰る時辛くなっても知りませんよ?」
「大丈夫ですよ、シルフィ姉様、その時は兄様におんぶしてもらいますから」
「俺!?…まぁいいけど」
自分の両親とミュウの母親とメイドに見られてしまうだろうが、このお腹を見せるよりはマシだろう
そもそも帰る時に2人のそのお腹を見せたら嫌な予感しかしないが…
「ワシは最悪アリアに憑依すれば良いのじゃ」
「アリアンに戻ればお前のそのお腹は見られなくて済むと?」
ジト目でエルを見るがエルは自信満々に「うむ!」と頷く、それを聞いてエイトは額に手を置く
「やれやれ、女の子の癖にそれはないだろう」
「うむ?今の時代"たようせい"とやらなんじゃろ?別に良いのではないか?」
「多様性な、寛容と押し付けを履き違えるなよ?」
一体どこからそんな知識を得たのかはわからないが、そのぽっこりとでたお腹の事はなんとも思ってないらしい
「…まぁ多分だけどすぐに凹むと思うわよ?」
「なんでだ?ミュウ?」
「こんなに食べたらお腹にくるでしょ、しかも普段そんなに食べないのに脂っこいものも食べているから…ね?」
その言葉にエイトとシルフィは「あははは」と何処となく同情の目を向ける
アリアとエルはそれがなんなのか分からなかったがこの数分後その意味を理解する
——————————————————————
「「お花摘みに行ってきます!!!」」
「あら?そっちの方もそうなんですか?」
「女性はな?男はたしか雉撃ちだったかな?」
「キジねぇ…昔の人はよく考えるね」
始まったのが夜だった為、時間が経つにつれて日が上り始めて東の空が白み始めている
「凄いな8時間くらいは経ったのか?」
「通りでトイレに何回も行ったわけね」
「ミュウ様、お花摘みと言ってください」
「もうそんな事を気にする人もいませんよシルフィ姉様」
「そうなのじゃ、皆んな酒に酔い潰れているのじゃ」
貴族としての品格があるお上品な祝賀会…だったがお酒を飲むにつれて皆変わっていき、国王も無礼講と言ってしまった為、本当に宴の様な感じになっていた
「まぁ良いんじゃないか?厄災が現れてDDと戦って、自分の命が脅かせる心配がなくなったんだ、少しくらいははしゃいでも文句は出ないさ」
「それを言えるのは戦った兵士達だけよ、貴族なんて何もしていないじゃない」
エイトの言葉にミュウは不満を持つ
他の国がどうかは知らないが、この国では兵士が足りなければ貴族も戦う事になる
それは何故か?貴族はお金持ちが多い為剣を習う人達が多いのだ
その為、剣を使える者達を集めて戦う事がある、よく小説とかで貴族の息子が戦争に参加して功績を上げるシーンなどがあるが、あれに似た様なものだ
とにかく、貴族でも戦う
ただ私腹を肥やしてぶくぶく太る様なものは(大抵は)いない
「まぁその方がいいんですけどね」
「そこまでしないといけない状況下になったらそれこそ大変ですからね」
「うむ、平和が1番じゃ」
エルの言う通りで、平和が1番だ
それを望まない人間もいるが多くは平和を望んでいる、そう思ってない奴ほど権力を持っているから厄介なのだ
「所でアリア、エルちゃん、そのお腹どうしたんですか?」
シルフィはアリアのお腹を触ると「プニ」と言う可愛らしい音と共に膨らんでいることに気づく
「…さぁなんでしょうね?」
「わからないのじゃ」
「いや、どこからどう見ても太ったろ」
デリカシーのないどストレートな言葉に2人は「ウグッ」と後ずさる
「この短時間で太るわけないでしょエイト、食べ過ぎよ食べ過ぎ、ずっと食べたんだからお腹の中にご飯がいっぱい入っているのよ」
確かに祝賀会が開いてからすぐにいなくなったのはあの2人だし、その後も何かを食べながらこちらに来ていた
ミュウとエイトも食べてはいたが、大食いではなく普通の胃の量なので途中で食べるのをやめて飲むことしかしていなかった
(だからトイレが近くなったんだが)
「全く…帰る時辛くなっても知りませんよ?」
「大丈夫ですよ、シルフィ姉様、その時は兄様におんぶしてもらいますから」
「俺!?…まぁいいけど」
自分の両親とミュウの母親とメイドに見られてしまうだろうが、このお腹を見せるよりはマシだろう
そもそも帰る時に2人のそのお腹を見せたら嫌な予感しかしないが…
「ワシは最悪アリアに憑依すれば良いのじゃ」
「アリアンに戻ればお前のそのお腹は見られなくて済むと?」
ジト目でエルを見るがエルは自信満々に「うむ!」と頷く、それを聞いてエイトは額に手を置く
「やれやれ、女の子の癖にそれはないだろう」
「うむ?今の時代"たようせい"とやらなんじゃろ?別に良いのではないか?」
「多様性な、寛容と押し付けを履き違えるなよ?」
一体どこからそんな知識を得たのかはわからないが、そのぽっこりとでたお腹の事はなんとも思ってないらしい
「…まぁ多分だけどすぐに凹むと思うわよ?」
「なんでだ?ミュウ?」
「こんなに食べたらお腹にくるでしょ、しかも普段そんなに食べないのに脂っこいものも食べているから…ね?」
その言葉にエイトとシルフィは「あははは」と何処となく同情の目を向ける
アリアとエルはそれがなんなのか分からなかったがこの数分後その意味を理解する
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「「お花摘みに行ってきます!!!」」
「あら?そっちの方もそうなんですか?」
「女性はな?男はたしか雉撃ちだったかな?」
「キジねぇ…昔の人はよく考えるね」
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