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最終章 ~彼らの終着点~
第五百九十四話 祝賀会の開幕
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数時間後~祝賀会会場~
「さぁ、今日は存分に楽しんでくれ!」
太陽がまだ登っている時に帰ってきたのに、今はもう日が沈み、闇の世界がやってくる
辺りを見回すとエイト、ミュウの両親(親族?とメイド)もおり、その他にもこの国の貴族やメイド、兵士達が平和を祝う為に大いに盛り上がっている
「貴族達の祝賀会ってこんな感じなんだな」
「いきなりどうしたの?」
服装は変える時間が…と言うよりも服がなかった為そのままだが、周りは特に気にしない"世界を救った英雄"と言うのもあり、上から目線でモノを言えないのだ
そんな中エイトは(未成年な為)酒は飲まず、ジュースを飲んでいるのだが、ふと気づく
「いや、なんかこうお上品な感じがするなぁって」
「お上品なって…まぁ貴族の祝賀会だからね」
無礼講、と言う形にはなっているが
それでもお淑やかな感じがあり、なんとなく落ち着かない
「アニメとかで貴族達のこう言った集まりの時も煌びやかな感じだったけど、いざ実際に経験してみると静かなだなぁって」
勿論周りの人達が喋っていないわけではない、話し声は所狭しと聞こえてくるし、笑い声なども聞こえてくる
だが、エイトが求めているのは居酒屋で開かれる宴の様な楽しさだ
実際に経験した事がないから経験してみたいのだ
「まぁエイトは平民だからね、私達みたいに慣れてないっと言うのは分かってるけど」
「でも、エイトさんもこれからは貴族の仲間入りですよ?」
「シルフィ」
振り向くと微笑みながら歩いてくるシルフィがいた、シルフィも一応メイドな為手伝いを少ししたのだ
(殆ど終わっていたが、ほんの少しだけ残っていた為)
「この環境に慣れておかないと今後が大変ですよ、国王様はエイトさんを政治目的として使うと思いますし」
「だな、俺に爵位を上げる理由とかも正直に話してくれたからな」
「私達の結婚も政略結婚に近い感じなのかな?」
あながち間違いではない、国同士の繋がりを良くするために、自分の子供を嫁がせたり、婿にしたりして友好関係を築くのだ
これに関しては特に文句はない、国王と約束をする時点で様々な対策や今後の有効活用の為に動く事自体は容易に想像できた
「まぁ俺はミュウ達と結婚出来れば文句はないよ」
「あら?結局と私達とも結婚してくれるんですか?」
「約束は約束だ、それにこんな俺の事をここまで好いてくれる人達を無碍に扱う事なんて出来ないよ」
「それに既にキズモノにしてるからねぇ」
この旅の中で結構(自主規制音)
それなのに「ミュウと結婚するから」と言う理由で捨てるのはあまりにも屑い
「責任は勿論取るよ、浮気とか愛人みたいな感じにするなんて絶対にしたくないからな」
「私は愛人でもいいですよ?」
「それやったら貴女を殺すわよ?」
マジで本当に殺りかねない程の殺意を込めてシルフィを睨みつけるが、シルフィは気にせずエイトの飲み物を取り、それを飲む
「フフフッ返り討ちにしますわ」
「あははは…」
「久しぶりに見たなこの感じ」
2人とも目のライトがオフとなっており、不気味に笑っている、周りの人達も「え…」とかなり驚いている
「ミュウ姉様、シルフィ姉様、喧嘩はベットの上でやりましょう?」
「そうじゃ、折角のワシらの祝賀会なのじゃ、楽しまなきゃ損じゃぞ?」
「だからと言って君達は食べ過ぎ」
アリアとエルは皿の上にスイーツが沢山置いてあり、それを食べながらこちらに向かって歩いて来た
「だって美味しいんですもん」
「久しぶりにゆっくりと食べられるのじゃ、楽しみたいのじゃ」
「全く…この場の雰囲気に流された俺がバカらしく思えて来た」
やれやれと頭に手を置くと、エイトはアリアのスイーツを取り食べる
「美味しい?兄様?」
「ああ、滅茶苦茶美味いなこれ」
そしてエイトは(多少周りの目も気にしつつ)ミュウ達と思う存分楽しんで一夜を過ごした
——————————————————————
おまけ
「…私の料理を美味しいって…クゥッ!」
「何やっているんですか?あの人」
「あそこにいる主役達が自分の作ったスイーツを美味しい美味しい言いながらいっぱい食べている姿を見て泣いているんだよ」
「確かに滅茶苦茶美味しそうに食べてますね…食べ過ぎなくらい」
「さぁ、今日は存分に楽しんでくれ!」
太陽がまだ登っている時に帰ってきたのに、今はもう日が沈み、闇の世界がやってくる
辺りを見回すとエイト、ミュウの両親(親族?とメイド)もおり、その他にもこの国の貴族やメイド、兵士達が平和を祝う為に大いに盛り上がっている
「貴族達の祝賀会ってこんな感じなんだな」
「いきなりどうしたの?」
服装は変える時間が…と言うよりも服がなかった為そのままだが、周りは特に気にしない"世界を救った英雄"と言うのもあり、上から目線でモノを言えないのだ
そんな中エイトは(未成年な為)酒は飲まず、ジュースを飲んでいるのだが、ふと気づく
「いや、なんかこうお上品な感じがするなぁって」
「お上品なって…まぁ貴族の祝賀会だからね」
無礼講、と言う形にはなっているが
それでもお淑やかな感じがあり、なんとなく落ち着かない
「アニメとかで貴族達のこう言った集まりの時も煌びやかな感じだったけど、いざ実際に経験してみると静かなだなぁって」
勿論周りの人達が喋っていないわけではない、話し声は所狭しと聞こえてくるし、笑い声なども聞こえてくる
だが、エイトが求めているのは居酒屋で開かれる宴の様な楽しさだ
実際に経験した事がないから経験してみたいのだ
「まぁエイトは平民だからね、私達みたいに慣れてないっと言うのは分かってるけど」
「でも、エイトさんもこれからは貴族の仲間入りですよ?」
「シルフィ」
振り向くと微笑みながら歩いてくるシルフィがいた、シルフィも一応メイドな為手伝いを少ししたのだ
(殆ど終わっていたが、ほんの少しだけ残っていた為)
「この環境に慣れておかないと今後が大変ですよ、国王様はエイトさんを政治目的として使うと思いますし」
「だな、俺に爵位を上げる理由とかも正直に話してくれたからな」
「私達の結婚も政略結婚に近い感じなのかな?」
あながち間違いではない、国同士の繋がりを良くするために、自分の子供を嫁がせたり、婿にしたりして友好関係を築くのだ
これに関しては特に文句はない、国王と約束をする時点で様々な対策や今後の有効活用の為に動く事自体は容易に想像できた
「まぁ俺はミュウ達と結婚出来れば文句はないよ」
「あら?結局と私達とも結婚してくれるんですか?」
「約束は約束だ、それにこんな俺の事をここまで好いてくれる人達を無碍に扱う事なんて出来ないよ」
「それに既にキズモノにしてるからねぇ」
この旅の中で結構(自主規制音)
それなのに「ミュウと結婚するから」と言う理由で捨てるのはあまりにも屑い
「責任は勿論取るよ、浮気とか愛人みたいな感じにするなんて絶対にしたくないからな」
「私は愛人でもいいですよ?」
「それやったら貴女を殺すわよ?」
マジで本当に殺りかねない程の殺意を込めてシルフィを睨みつけるが、シルフィは気にせずエイトの飲み物を取り、それを飲む
「フフフッ返り討ちにしますわ」
「あははは…」
「久しぶりに見たなこの感じ」
2人とも目のライトがオフとなっており、不気味に笑っている、周りの人達も「え…」とかなり驚いている
「ミュウ姉様、シルフィ姉様、喧嘩はベットの上でやりましょう?」
「そうじゃ、折角のワシらの祝賀会なのじゃ、楽しまなきゃ損じゃぞ?」
「だからと言って君達は食べ過ぎ」
アリアとエルは皿の上にスイーツが沢山置いてあり、それを食べながらこちらに向かって歩いて来た
「だって美味しいんですもん」
「久しぶりにゆっくりと食べられるのじゃ、楽しみたいのじゃ」
「全く…この場の雰囲気に流された俺がバカらしく思えて来た」
やれやれと頭に手を置くと、エイトはアリアのスイーツを取り食べる
「美味しい?兄様?」
「ああ、滅茶苦茶美味いなこれ」
そしてエイトは(多少周りの目も気にしつつ)ミュウ達と思う存分楽しんで一夜を過ごした
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おまけ
「…私の料理を美味しいって…クゥッ!」
「何やっているんですか?あの人」
「あそこにいる主役達が自分の作ったスイーツを美味しい美味しい言いながらいっぱい食べている姿を見て泣いているんだよ」
「確かに滅茶苦茶美味しそうに食べてますね…食べ過ぎなくらい」
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