幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

みっちゃん

文字の大きさ
上 下
614 / 680
最終章 ~彼らの終着点~

第五百九十二話 功績

しおりを挟む
「他にもお主には爵位を渡す意味がある」

「どの様な意味ですか?」

厄災と暗黒神(片割れ)を仲間にし、国に大きく貢献した、それ以外でもあるらしい

「1つ目は他国との繋がりを増やした事、オワイコット王国とは"今は"連絡できぬが、いつの日か出来る日が来るであろう、その時にお主に何もしていなければ、我々の印象は下がるだろう」

国の為、と言うよこしまな気持ちが入っているが、嘘を言って誤魔化すよりはだいぶ良い

むしろだからこそ爵位を上げると言う理由を正確に教えてくれたのだから、有り難い

「2つ目は世界を救った英雄である事、厄災を倒し、世界を恐怖に陥れたDDダークデビルを壊滅させた事、この功績は世界に広まるだろう」

「しかし私達は自分達の名前を言っていません、そんな話が広まるとは到底思えません」

「お前達にとってはそうかもしれぬ、だが厄災は歴史に名が残るほどの敵、それが消えたとなれば誰が倒したのか各国は調べる筈、そうすれば自ずとお前達の名は広まるだろう」

付け加えて、この国もエイト達が厄災を倒した事を大々的に発表して先程と同様他国に対しての抑止力を作ろうと考えている

国王にとっては国は宝、その宝を守る為に様々な手段を使ってその守りを高めたいのだ

「そして3つ目、お前の婚約だ」

「私の婚約ですか?」

それは国王が認めれば結婚自体出来るはずだ、その為にエイト達は旅に出て厄災を(形上)倒したのだ

「お言葉ですが国王様、私達は…いえ、私は誰と結婚をするべきなのかを決める勝負にエイトは勝ちました、これ以上何が必要なのでしょうか?」

体裁ていさいだよ」

「…それは何故ですか?」

ミュウは何故その様な事をするのか気になる為質問する、体裁と言っているがだからこそ一代貴族として爵位を貰う予定だったのだ

「2つ目の理由と同じだ、お主の婚約者は世界を救った英雄だ、勿論お前達もそうだ、しかしその世界を救った英雄が平民で、しかも他国の貴族と結婚するとなると一代貴族では良くないのだ」

ミュウは他国の貴族だ、世界を救った英雄と魔王、ミュウの国でもミュウは英雄視されるだろう

しかし結婚となるとミュウは公爵家、エイトは精々男爵、周りから見れば平民風情よりも他国の貴族は格が下と見られる…可能性がある

より良い同盟と今後の安泰の為にエイトを正式に貴族にしてミュウとエイトは対等な関係で婚約し、両国の絆を深める方がカルデア王国にとって好都合なのだ

「幸い彼は公爵の爵位を授けても良い程の功績を残しておる、周りから文句を言われる可能性は減るだろう」

減るだろう、つまり無くなることはないのだ
エイトは平民、そして貴族には無駄にプライドだけが高い無能が多い

そいつらが何かしらの難癖や因縁を吹っかけてきて様々な妨害をしてくるだろう、だが国王が認め、それを与える程の功績を残した事実は変わらない為、体裁の為対等な同盟を結んだのだ

「勿論公爵となったからと言って他の貴族達が祝福するとは限らない、平民の世界にはない貴族社会の闇がお前を襲うだろうが…受け取ってくれるか?」

まるでプロポーズの様な言い方だが、ミュウと結婚する為ならそのくらいの覚悟がなければ出来ないだろう

嫌なら駆け落ちでもすれば良いのだ、それをしなかったのだからそれくらいの覚悟は必要だ

「はい、謹んでお受け取りいただきます」

「ありがとうございます、国王様」

「良い、さてこれで私とお主達の話しは終わったな」

国王はエイトに確認するとエイトは頷く
これ以上の事は流石に話せる内容ではない為、エイト達から言える事はもうない

「では、お主達はしばらくの間休んでおれ、私達はこれからお主達の帰還と平和を祝う祝賀会を開こうと思う、勿論お主達も参加だ」

——————————————————————
こぼれ話 
実はルクス達は再登場させるつもりだった
(モルトベールはその為)
しおりを挟む
感想 755

あなたにおすすめの小説

弟に裏切られ、王女に婚約破棄され、父に追放され、親友に殺されかけたけど、大賢者スキルと幼馴染のお陰で幸せ。

克全
ファンタジー
「アルファポリス」「カクヨム」「ノベルバ」に同時投稿しています。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)

いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。 --------- 掲載は不定期になります。 追記 「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。 お知らせ カクヨム様でも掲載中です。

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。 全く親父の奴!勝手に消えやがって! 親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。 俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。 母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。 なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな? なら、出ていくよ! 俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ! これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。 カクヨム様にて先行掲載中です。 不定期更新です。

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

処理中です...