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最終章 ~彼らの終着点~
第五百八十八話 オワイコット王国
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「国王様、わざわざ私達の為に時間をくださりありがとうございます」
「よい、娘を失ったのだ、悲しまない親なぞ何処におる」
ここにはいないが必ずいる、子供のことなんてなんとも思わない人間なんてこの世には腐るほどいる
だけどエイトの母はそうではなく1人の母として愛していた、だから悲しむのだ
そんな事を言えば国王の機嫌は悪くなるのは明白なので黙っておく
「それで、我々にDDの存在を教えてくれたオワイコット王国はどうだった?」
「はい、オワイコット王国はとても素晴らしい国で道中で何回も助けていただきました」
王国自体が助けてくれたのは
厄災を倒す為に必要なお金
総力戦での協力
帰り道の移動費(お礼金)
の3回(後は宿代わりにしてくれたりと細々とした事もしてくれた)
オワイコットの人達となると更に多くなる
エイトがスランプの時に助けてくれたのはルクスだし
ミュウがまだコミュ障の時に友達になってくれたのはアカギだし
シルフィがあそこまで善戦出来たのはアマギの剣のおかげだし
アリアとエルが今ここにいられるのは
ザーク達の助力のおかげだ
更に言えば勇者パーティの
勇者リムル
剣聖アイリ
聖女アミ
賢者ミア 達のおかげで、
魔界三闘将の1人狩虎を倒すことが出来たし、総力戦でも彼らのおかげで体力を無駄に消費する事もなかった
エイト達たった5人だけだったら、DDと言う組織には絶対に勝てなかっただろう
「そうか、それでオワイコットと言う国はどこにあるのだ?彼らのおかげで我々は無事に生き延びる事が出来たのだ、礼がしたい」
「…すいません、その事については私からはお答えできません」
「何故だ?」
「もう私にもオワイコット王国がどこに行ったのかわからないからです」
オワイコット王国はルクス達の住む世界の国であり、オラクルの世界の国ではない、もしオワイコット王国がオラクルの国であればエイトもどこにあるのかすぐに言えただろうが、元の2つの世界に戻ってしまった今、エイトはどこにその国があるのかわからないのだ
その事を国王に伝えると、国王は頭を悩ませる、それもそうだ、これで新しい単語「別世界」と言うワードが出てしまったのだ
「そもそもDDと言う組織は"暗黒神エルガウル"と言う神を蘇らせる為にオワイコットの世界の魔王の元配下の魔族が作った組織です」
「うむ…中々に複雑な話だな」
確かにその通りだ
国王は厄災を倒す為にエイトとカイトの2つのチームに分けて旅に行かせたのだ
それが 女神アダマスのせいで片割れが生まれ、本体は死に、片割れが仲間になり
勇者カイト達はDDと手を組み4人とも死亡
敵組織の情報を教えてくれた国は異世界の国でもう会えない
更に組織のボスはこの世界の神を蘇らせる為にこの世界で結成された別世界の魔族と、旅の途中でここまで濃厚な経験をして来たのだ、頭を悩ませても仕方ないだろう
「はい、ですので私の口から無責任なことは言えません、申し訳ございません」
「いや、私も無理して聞くつもりはなかった、お礼が出来るのならそれが1番だが、無理ならいつか出来た時にしよう」
地球の様に宇宙船を作って、目的地が分かるのなら行けるかもしれないが(地球の今の技術力じゃ絶対無理だけど)、カルデア王国の技術力では車を作る事すら不可能だ
ならばいつか行ける日が来るのならその時にすれば良い、(その日がいつ来るかはわからないが)何事も引き際を見極めるのが肝心だ
「ありがとうございます」
「うむ、では最後に聞きたいのだが、そこにいる獣人族は誰だ?お主が旅に出た時にはいなかった筈だが?」
獣人族と指をさされたのはエルだ、エイトはエルを隣に寄せて紹介する
「はい、彼女はエル、暗黒神エルガウルの片割れです」
「よろしく頼むのじゃ」
「…へ?」
——————————————————————
シルフィ(魔族)闇武装
「よい、娘を失ったのだ、悲しまない親なぞ何処におる」
ここにはいないが必ずいる、子供のことなんてなんとも思わない人間なんてこの世には腐るほどいる
だけどエイトの母はそうではなく1人の母として愛していた、だから悲しむのだ
そんな事を言えば国王の機嫌は悪くなるのは明白なので黙っておく
「それで、我々にDDの存在を教えてくれたオワイコット王国はどうだった?」
「はい、オワイコット王国はとても素晴らしい国で道中で何回も助けていただきました」
王国自体が助けてくれたのは
厄災を倒す為に必要なお金
総力戦での協力
帰り道の移動費(お礼金)
の3回(後は宿代わりにしてくれたりと細々とした事もしてくれた)
オワイコットの人達となると更に多くなる
エイトがスランプの時に助けてくれたのはルクスだし
ミュウがまだコミュ障の時に友達になってくれたのはアカギだし
シルフィがあそこまで善戦出来たのはアマギの剣のおかげだし
アリアとエルが今ここにいられるのは
ザーク達の助力のおかげだ
更に言えば勇者パーティの
勇者リムル
剣聖アイリ
聖女アミ
賢者ミア 達のおかげで、
魔界三闘将の1人狩虎を倒すことが出来たし、総力戦でも彼らのおかげで体力を無駄に消費する事もなかった
エイト達たった5人だけだったら、DDと言う組織には絶対に勝てなかっただろう
「そうか、それでオワイコットと言う国はどこにあるのだ?彼らのおかげで我々は無事に生き延びる事が出来たのだ、礼がしたい」
「…すいません、その事については私からはお答えできません」
「何故だ?」
「もう私にもオワイコット王国がどこに行ったのかわからないからです」
オワイコット王国はルクス達の住む世界の国であり、オラクルの世界の国ではない、もしオワイコット王国がオラクルの国であればエイトもどこにあるのかすぐに言えただろうが、元の2つの世界に戻ってしまった今、エイトはどこにその国があるのかわからないのだ
その事を国王に伝えると、国王は頭を悩ませる、それもそうだ、これで新しい単語「別世界」と言うワードが出てしまったのだ
「そもそもDDと言う組織は"暗黒神エルガウル"と言う神を蘇らせる為にオワイコットの世界の魔王の元配下の魔族が作った組織です」
「うむ…中々に複雑な話だな」
確かにその通りだ
国王は厄災を倒す為にエイトとカイトの2つのチームに分けて旅に行かせたのだ
それが 女神アダマスのせいで片割れが生まれ、本体は死に、片割れが仲間になり
勇者カイト達はDDと手を組み4人とも死亡
敵組織の情報を教えてくれた国は異世界の国でもう会えない
更に組織のボスはこの世界の神を蘇らせる為にこの世界で結成された別世界の魔族と、旅の途中でここまで濃厚な経験をして来たのだ、頭を悩ませても仕方ないだろう
「はい、ですので私の口から無責任なことは言えません、申し訳ございません」
「いや、私も無理して聞くつもりはなかった、お礼が出来るのならそれが1番だが、無理ならいつか出来た時にしよう」
地球の様に宇宙船を作って、目的地が分かるのなら行けるかもしれないが(地球の今の技術力じゃ絶対無理だけど)、カルデア王国の技術力では車を作る事すら不可能だ
ならばいつか行ける日が来るのならその時にすれば良い、(その日がいつ来るかはわからないが)何事も引き際を見極めるのが肝心だ
「ありがとうございます」
「うむ、では最後に聞きたいのだが、そこにいる獣人族は誰だ?お主が旅に出た時にはいなかった筈だが?」
獣人族と指をさされたのはエルだ、エイトはエルを隣に寄せて紹介する
「はい、彼女はエル、暗黒神エルガウルの片割れです」
「よろしく頼むのじゃ」
「…へ?」
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シルフィ(魔族)闇武装
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