603 / 680
第11章 ~DDの正体~
第五百八十一話 義兄弟達が凄い リムルside
しおりを挟む
~リムルとメラナの部屋~
「え!?帰っちゃたんですか!?」
「ああ、まぁ帰ったと言うよりも元に戻った、の方が正しいかな」
ルクスはエイト達の事を話す為にリムルの所に向かった、リムルが何処にいるのかを聞くと自分の部屋にいる、との事なので入って来たのだ
因みにリムルは机の上に書類の束があり、それを一枚一枚確認していた
「そうなんですね、あの人達がどれくらい強いのか是非手合わせしたかったんですが」
「そうか、リムルはエイトと戦った事なかっんだな」
「ええ、DDとの戦いのせいでそれどころではなかったですから」
ルクスはエイトの心の闇を救う為に一度戦っている、その時はルクスが勝ったが、今はどうなるかはわからない
それくらいエイトはこの短期間の間で強くなったのだ
「ところ…で…兄さ…ん…は…何を…?」
「ん?ああDDと戦ってた時に同盟を組んでくれた国達が今回の件を元に臨時ではなく正式に同盟を組みたいと言う連絡の手紙だよ」
「それを見て何をしているんだ?」
そんな手紙は国王陛下が読んで許可を出した方がいいのではないか?そう思ってしまうのだが、どうやらそうではないらしい
「リムル様は次期国王、その事を諸外国に伝える為にもリムル様自身が返事の手紙を書いた方が良いとお父様は言っていました」
「要は勇者パーティと言う世界を救った者達がこの国にいますよ、と言う抑止力の為に僕の直筆が必要らしいです」
オワイコット王国は軍事大国としても有名だが魔王軍との戦争、DDとの戦争で国はかなり疲弊している
それに乗じて他国が宣戦布告して攻めてくる可能性がある為、勇者と言う抑止力が必要なのだ
世界を救った国を攻める国=悪い国
その国を守る国=良い国
と言う形を作り、戦争回避を狙っているのだ
勿論勇者がいる、と言うだけで攻めてくる国も少なくなるが
メラナ姫のリムルはそう言ってまた書類を読み始める、メラナ姫も一応目を通しており、おかしな点がないか確認している
「そうか…それで他の人達は?」
「アイリは騎士団の所にいますよ、動ける兵士と共に街の復興の手伝いをしています、アミとミアは負傷した兵士達の治療を行っています、今は忙しいですから後で僕から伝えておきますね」
「わか…っ…た…」
リムル自身も忙しい筈だが、わざわざ自分達の話を聞いてくれた事に感謝する、後は国王陛下に伝えれば終わりなのだが…
「なぁ国王陛下は今忙しいか?」
「お父様なら今財務管理していますわ、修繕費や治療費、物資や食料など、色々と大変なんだそうです」
「それなのにエイト達に金塊を渡したのか!?」
「ええ、彼らがいなければその金塊も無意味な存在に成り果てていた、と仰ってましたから」
幾度となく起きた戦争とそれに伴って出てしまう被害、それは人だけでなく、建物や物資などにも影響を及ぼし、それに対する仕事があるようだ
それでも恩人にはそれ相応の支払いをするのが某RPGの王様の様なケチな感じではない様だ
「成る程な…ありがとうなリムル、こんな忙しい中俺達の話しに付き合わせちゃって」
「いえ、彼らの事は気になっていましたから、これで僕達の世界もいつもの形に戻ったのですね」
「ああ、けど師匠はまた会う為に何かやるそうだぞ?」
その具体的な内容は言わない方がいい為、取り敢えず信頼出来る人にそれとなく伝えておく
「義姉さんが?…わかりました、この事は僕とメラナの秘密にしておきます、いいね?」
「はい、お父様にもこの事は秘密にしておきます、そうしないと大変な事になりそうですから」
これでこの国の中でなら、多少無理をしてもバレる事はなくなった
これ以上はリムルの邪魔になるので手伝える事がない2人は部屋から出て、自分達の家へと帰って行った
——————————————————————
第11章 ~DDの正体~
完
next
最終章 ~彼らの終着点~
長くなりましたが、次の章で終わりです
最後まで読んでくださると幸いです
「え!?帰っちゃたんですか!?」
「ああ、まぁ帰ったと言うよりも元に戻った、の方が正しいかな」
ルクスはエイト達の事を話す為にリムルの所に向かった、リムルが何処にいるのかを聞くと自分の部屋にいる、との事なので入って来たのだ
因みにリムルは机の上に書類の束があり、それを一枚一枚確認していた
「そうなんですね、あの人達がどれくらい強いのか是非手合わせしたかったんですが」
「そうか、リムルはエイトと戦った事なかっんだな」
「ええ、DDとの戦いのせいでそれどころではなかったですから」
ルクスはエイトの心の闇を救う為に一度戦っている、その時はルクスが勝ったが、今はどうなるかはわからない
それくらいエイトはこの短期間の間で強くなったのだ
「ところ…で…兄さ…ん…は…何を…?」
「ん?ああDDと戦ってた時に同盟を組んでくれた国達が今回の件を元に臨時ではなく正式に同盟を組みたいと言う連絡の手紙だよ」
「それを見て何をしているんだ?」
そんな手紙は国王陛下が読んで許可を出した方がいいのではないか?そう思ってしまうのだが、どうやらそうではないらしい
「リムル様は次期国王、その事を諸外国に伝える為にもリムル様自身が返事の手紙を書いた方が良いとお父様は言っていました」
「要は勇者パーティと言う世界を救った者達がこの国にいますよ、と言う抑止力の為に僕の直筆が必要らしいです」
オワイコット王国は軍事大国としても有名だが魔王軍との戦争、DDとの戦争で国はかなり疲弊している
それに乗じて他国が宣戦布告して攻めてくる可能性がある為、勇者と言う抑止力が必要なのだ
世界を救った国を攻める国=悪い国
その国を守る国=良い国
と言う形を作り、戦争回避を狙っているのだ
勿論勇者がいる、と言うだけで攻めてくる国も少なくなるが
メラナ姫のリムルはそう言ってまた書類を読み始める、メラナ姫も一応目を通しており、おかしな点がないか確認している
「そうか…それで他の人達は?」
「アイリは騎士団の所にいますよ、動ける兵士と共に街の復興の手伝いをしています、アミとミアは負傷した兵士達の治療を行っています、今は忙しいですから後で僕から伝えておきますね」
「わか…っ…た…」
リムル自身も忙しい筈だが、わざわざ自分達の話を聞いてくれた事に感謝する、後は国王陛下に伝えれば終わりなのだが…
「なぁ国王陛下は今忙しいか?」
「お父様なら今財務管理していますわ、修繕費や治療費、物資や食料など、色々と大変なんだそうです」
「それなのにエイト達に金塊を渡したのか!?」
「ええ、彼らがいなければその金塊も無意味な存在に成り果てていた、と仰ってましたから」
幾度となく起きた戦争とそれに伴って出てしまう被害、それは人だけでなく、建物や物資などにも影響を及ぼし、それに対する仕事があるようだ
それでも恩人にはそれ相応の支払いをするのが某RPGの王様の様なケチな感じではない様だ
「成る程な…ありがとうなリムル、こんな忙しい中俺達の話しに付き合わせちゃって」
「いえ、彼らの事は気になっていましたから、これで僕達の世界もいつもの形に戻ったのですね」
「ああ、けど師匠はまた会う為に何かやるそうだぞ?」
その具体的な内容は言わない方がいい為、取り敢えず信頼出来る人にそれとなく伝えておく
「義姉さんが?…わかりました、この事は僕とメラナの秘密にしておきます、いいね?」
「はい、お父様にもこの事は秘密にしておきます、そうしないと大変な事になりそうですから」
これでこの国の中でなら、多少無理をしてもバレる事はなくなった
これ以上はリムルの邪魔になるので手伝える事がない2人は部屋から出て、自分達の家へと帰って行った
——————————————————————
第11章 ~DDの正体~
完
next
最終章 ~彼らの終着点~
長くなりましたが、次の章で終わりです
最後まで読んでくださると幸いです
0
お気に入りに追加
886
あなたにおすすめの小説
勇者パーティーに追放されたアランが望み見る
辻田煙
ファンタジー
過去、アランは勇者パーティーにより、魔王軍に襲われた村から救出された。以降、勇者たちの雑用としてアランは彼らからの精神的肉体的な苦痛に耐えている。村を襲った魔王軍への復讐になると思って。
しかし、アランは自身を魔王軍から救ってくれたはずの勇者パーティーの不正に気付いてしまう。
さらに、警戒していたにも関わらず、ダンジョンのトラップ部屋で勇者達に殺害される。
「やーっと、起きた。アラン」
死んだはずのアランが目を覚ますと、聞こえたのはどこか懐かしい声だった――
数週間後、アランは勇者パーティーの一人である竜人ジェナの前に立っていた。
「見つけたぁ。てめえ、なんで死んでねえんだぁ?」
「遅いよ、ジェナ」
アランの仕掛けたダンジョントラップでボロボロでありながら、なおも不敵に嗤うジェナを前に、アランは復讐の炎を滾らせ戦いに挑む。
救済者と勘違いし気付けなかった過去の自分への戒めと、恨みを持って。
【感想、お気に入りに追加】、エール、お願いいたします!m(__)m
※2024年4月13日〜2024年4月29日連載、完結
※この作品は、カクヨム・小説家になろう・ノベルアップ+にも投稿しています。
【Twitter】(更新報告など)
@tuzita_en(https://twitter.com/tuzita_en)
【主要作品リスト・最新情報】
lit.link(https://lit.link/tuzitaen)
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる