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第11章 ~DDの正体~

第五百八十一話 義兄弟達が凄い リムルside

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~リムルとメラナの部屋~

「え!?帰っちゃたんですか!?」

「ああ、まぁ帰ったと言うよりも元に戻った、の方が正しいかな」

ルクスはエイト達の事を話す為にリムルの所に向かった、リムルが何処にいるのかを聞くと自分の部屋にいる、との事なので入って来たのだ

因みにリムルは机の上に書類の束があり、それを一枚一枚確認していた

「そうなんですね、あの人達がどれくらい強いのか是非手合わせしたかったんですが」

「そうか、リムルはエイトと戦った事なかっんだな」

「ええ、DDダークデビルとの戦いのせいでそれどころではなかったですから」

ルクスはエイトの心の闇スランプを救う為に一度戦っている、その時はルクスが勝ったが、今はどうなるかはわからない

それくらいエイトはこの短期間の間で強くなったのだ

「ところ…で…兄さ…ん…は…何を…?」

「ん?ああDDダークデビルと戦ってた時に同盟を組んでくれた国達が今回の件を元に臨時ではなく正式に同盟を組みたいと言う連絡の手紙だよ」

「それを見て何をしているんだ?」

そんな手紙は国王陛下が読んで許可を出した方がいいのではないか?そう思ってしまうのだが、どうやらそうではないらしい

「リムル様は次期国王、その事を諸外国に伝える為にもリムル様自身が返事の手紙を書いた方が良いとお父様は言っていました」

「要は勇者パーティと言う世界を救った者達がこの国にいますよ、と言う抑止力の為に僕の直筆が必要らしいです」

オワイコット王国は軍事大国としても有名だが魔王軍との戦争、DDダークデビルとの戦争で国はかなり疲弊している

それに乗じて他国が宣戦布告して攻めてくる可能性がある為、勇者と言う抑止力が必要なのだ

世界を救った国を攻める国=悪い国
その国を守る国=良い国
と言う形を作り、戦争回避を狙っているのだ
勿論勇者がいる、と言うだけで攻めてくる国も少なくなるが

メラナ姫のリムルはそう言ってまた書類を読み始める、メラナ姫も一応目を通しており、おかしな点がないか確認している

「そうか…それで他の人達は?」

「アイリは騎士団の所にいますよ、動ける兵士と共に街の復興の手伝いをしています、アミとミアは負傷した兵士達の治療を行っています、今は忙しいですから後で僕から伝えておきますね」

「わか…っ…た…」

リムル自身も忙しい筈だが、わざわざ自分達の話を聞いてくれた事に感謝する、後は国王陛下に伝えれば終わりなのだが…

「なぁ国王陛下は今忙しいか?」

「お父様なら今財務管理していますわ、修繕費や治療費、物資や食料など、色々と大変なんだそうです」

「それなのにエイト達に金塊を渡したのか!?」

「ええ、彼らがいなければその金塊も無意味な存在に成り果てていた、と仰ってましたから」

幾度となく起きた戦争とそれに伴って出てしまう被害、それは人だけでなく、建物や物資などにも影響を及ぼし、それに対する仕事があるようだ

それでも恩人にはそれ相応の支払いをするのが某RPGの王様の様なケチな感じではない様だ

「成る程な…ありがとうなリムル、こんな忙しい中俺達の話しに付き合わせちゃって」

「いえ、彼らエイト達の事は気になっていましたから、これで僕達の世界もいつもの形に戻ったのですね」

「ああ、けど師匠はまた会う為に何かやるそうだぞ?」

その具体的な内容は言わない方がいい為、取り敢えず信頼出来る人にそれとなく伝えておく

「義姉さんが?…わかりました、この事は僕とメラナの秘密にしておきます、いいね?」

「はい、お父様にもこの事は秘密にしておきます、そうしないと大変な事になりそうですから」

これでこの国の中でなら、多少無理をしてもバレる事はなくなった
これ以上はリムルの邪魔になるので手伝える事がない2人は部屋から出て、自分達の家へと帰って行った

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第11章 ~DDダークデビルの正体~



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最終章 ~彼らの終着点~

長くなりましたが、次の章で終わりです
最後まで読んでくださると幸いです
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