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第11章 ~DDの正体~
第五百八十話 たとえ今会えなくても ルクスside
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「消えて…しまっ…たね」
「そうだな、なんか少し寂しくなるな」
アカギはルクスの手を握り、少し暗い声で話す、アカギにとって数少ない気の許せる友達がいなくなってしまったのだ、悲しいのは当たり前である
「それにしても世の中にはまだまだ私達の知らない事がたくさんあるんだね」
「急にどうしたんだ?」
「いやね、私達の世界と彼らの世界って似てるようで少し違ってたじゃない?」
言われてみればそうだ
魔法の概念…使い方も自分達の世界とあっちの世界では違っていた
こちらでは魔法にはレベルがあり、ⅠからⅩまであるが、あちらではそれがなかった
だからこそルクスは虚無の力を使って本来なら使えないレベルの魔法などが使えたのだ
そう言った概念が違う事により生まれた魔法もあり、そう言った事も含めてまだまだ学ぶべき事があったと思ったのだ
そんな事をアマギとザークは話しているが、今となっては調べる事もできない為、何かと惜しい
「他にも歴史や職業など色々と違っていたな」
「確か…に…」
歴史はルクス達の世界だと、世界を脅かす魔王を倒す為に勇者が立ち上がり世界を救うと言う王道の物語だが、エイト達の世界だと違う
魔王は職業の1つであり、「魔族を統べる王」と言う意味ではなかったし、敵は厄災でも暗黒神でもなく、その世界を作った女神そのものだったり
勇者が敵で、本来の歴史を変えたりとやりたい放題が過ぎる女神と戦っていたのだ
そして自分達の世界の魔族がさらなる惨劇を招き、別世界の者達とも共闘しなんとか倒し世界に平和が戻ったのだ
「ルクスの言う通りね、だからこそ私は独自で調べてみようと思うの」
「独自で?」
「ええ、あの世界と行き来出来るように研究してまたあの世界に行けるようにするのよ」
「…え?」
アマギの言葉にルクスは驚愕する、それもそのはず、アマギは異世界を繋ぐ為のものを作ると言ったのだ、普通ならあり得ないことだ
「私達は魔法使いよ、研究していけばもしかしたら時空転移魔法とかそう言った凄い魔法も使える様になるかもしれないわ」
「もし、それが出来たら世界を揺るがす大事件となるぞ?」
「別にそんなの言わなければバレないわよ」
と、あくまでも自分が知りたいから研究するだけで権力のためではない為、そう言った事には興味がないみたいだ
「それにザークだってもっとしっかりと話してみたいでしょ?」
「…まぁそれはそうなんだが」
「と言うかそんな事が出来るのか?」
そもそも時空連続体とかそう言った科学的根拠に基づいた研究や知識がなければそう言った事が出来るとは思えないが…
「転移魔法があるのよ、それの超絶進化版と考えればなんとかなるわよ…多分」
「そ…んな…事が…出来た…ら人間…じゃ…ない」
「本当に魔女になりそうだよな」
アマギはそう楽観的に話しているが、そんな事が可能になれば間違いなく世界からは危険視されるだろう
元々存在するものから新しい物を発明するのなら大丈夫だが、ほぼ無に等しいものを新たに作り有にするのは、未知への恐怖により、それを知った人間達がアマギの命を狙う…そう言った可能性もあるのだ
「別に魔女になってもいいんじゃないか?俺達だけの秘密にして、もしバレたとしても俺やアカギ、ザーク、そして勇者パーティが師匠の事を守るから大丈夫だろ」
「それに私も強いからね」
しかしルクスの言う通り、そう言う人がいたらオワイコット王国が全面的に守ってくれるだろう、オワイコットの国王はそう言った人も分け隔てなく手を差し伸べてくれる人だからだ
「さて、お喋りはここまでにして国王陛下にこの事を伝えに帰りましょ?」
「…そうだな、まだ王都の被害は残っている俺達の仕事もあるだろうからな」
アマギとザークの言葉に頷き、ルクス達はエイト達と別れた事を伝えに行った
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賢者 セシル
「そうだな、なんか少し寂しくなるな」
アカギはルクスの手を握り、少し暗い声で話す、アカギにとって数少ない気の許せる友達がいなくなってしまったのだ、悲しいのは当たり前である
「それにしても世の中にはまだまだ私達の知らない事がたくさんあるんだね」
「急にどうしたんだ?」
「いやね、私達の世界と彼らの世界って似てるようで少し違ってたじゃない?」
言われてみればそうだ
魔法の概念…使い方も自分達の世界とあっちの世界では違っていた
こちらでは魔法にはレベルがあり、ⅠからⅩまであるが、あちらではそれがなかった
だからこそルクスは虚無の力を使って本来なら使えないレベルの魔法などが使えたのだ
そう言った概念が違う事により生まれた魔法もあり、そう言った事も含めてまだまだ学ぶべき事があったと思ったのだ
そんな事をアマギとザークは話しているが、今となっては調べる事もできない為、何かと惜しい
「他にも歴史や職業など色々と違っていたな」
「確か…に…」
歴史はルクス達の世界だと、世界を脅かす魔王を倒す為に勇者が立ち上がり世界を救うと言う王道の物語だが、エイト達の世界だと違う
魔王は職業の1つであり、「魔族を統べる王」と言う意味ではなかったし、敵は厄災でも暗黒神でもなく、その世界を作った女神そのものだったり
勇者が敵で、本来の歴史を変えたりとやりたい放題が過ぎる女神と戦っていたのだ
そして自分達の世界の魔族がさらなる惨劇を招き、別世界の者達とも共闘しなんとか倒し世界に平和が戻ったのだ
「ルクスの言う通りね、だからこそ私は独自で調べてみようと思うの」
「独自で?」
「ええ、あの世界と行き来出来るように研究してまたあの世界に行けるようにするのよ」
「…え?」
アマギの言葉にルクスは驚愕する、それもそのはず、アマギは異世界を繋ぐ為のものを作ると言ったのだ、普通ならあり得ないことだ
「私達は魔法使いよ、研究していけばもしかしたら時空転移魔法とかそう言った凄い魔法も使える様になるかもしれないわ」
「もし、それが出来たら世界を揺るがす大事件となるぞ?」
「別にそんなの言わなければバレないわよ」
と、あくまでも自分が知りたいから研究するだけで権力のためではない為、そう言った事には興味がないみたいだ
「それにザークだってもっとしっかりと話してみたいでしょ?」
「…まぁそれはそうなんだが」
「と言うかそんな事が出来るのか?」
そもそも時空連続体とかそう言った科学的根拠に基づいた研究や知識がなければそう言った事が出来るとは思えないが…
「転移魔法があるのよ、それの超絶進化版と考えればなんとかなるわよ…多分」
「そ…んな…事が…出来た…ら人間…じゃ…ない」
「本当に魔女になりそうだよな」
アマギはそう楽観的に話しているが、そんな事が可能になれば間違いなく世界からは危険視されるだろう
元々存在するものから新しい物を発明するのなら大丈夫だが、ほぼ無に等しいものを新たに作り有にするのは、未知への恐怖により、それを知った人間達がアマギの命を狙う…そう言った可能性もあるのだ
「別に魔女になってもいいんじゃないか?俺達だけの秘密にして、もしバレたとしても俺やアカギ、ザーク、そして勇者パーティが師匠の事を守るから大丈夫だろ」
「それに私も強いからね」
しかしルクスの言う通り、そう言う人がいたらオワイコット王国が全面的に守ってくれるだろう、オワイコットの国王はそう言った人も分け隔てなく手を差し伸べてくれる人だからだ
「さて、お喋りはここまでにして国王陛下にこの事を伝えに帰りましょ?」
「…そうだな、まだ王都の被害は残っている俺達の仕事もあるだろうからな」
アマギとザークの言葉に頷き、ルクス達はエイト達と別れた事を伝えに行った
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賢者 セシル
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