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第11章 ~DDの正体~
第五百七十九話 これからどうしよう エイトside
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「…本当に消えてしまったんだな」
「そうね…」
目の前に見える光景がルクス達の世界と自分達の世界が違う、と言う事を物語り、本当に別れてしまったんだと実感する事が出来る
目の前に広がる光景は何処にでもある小さな村だった
「おや?もしかして旅の方ですか?」
「はいそうですが?」
「それでしたら是非ウチの村に寄って行ってください、何もない所ですが宿くらいならありますよ?」
自分達がいたのは王都オワイコットの城内の街だった、人々が多くいて地球で例えると東京の中にいるような感じだった
しかし今は目の前に村の入り口が見えて、田舎の村のような感じの風景がよく見える
そんな所で自分達は「ぼー」っと見ていた為、村の入り口にいた男性がシルフィに声をかけて来たのだ
「そうなんですか?でしたら1泊しようかしら」
「良いのか?ワシ達はこれからカルデア王国に帰るのじゃぞ?」
アリアはその村で1泊しようと提案(?)して来たが、エルがそう言ってアリアを止める
「エルちゃん?」
「アリアよ、まだ日も高い、ここで1泊せずとも良いじゃろう?」
「いや、アリアの考えに俺は賛成だな」
「主様?」
エルの意見もごもっともだ、本当はオワイコット王国の力を借りて帰ろうとしていたが、今はそうする事も出来ないので歩いて帰るしかないのだ
しかし、エイトは他にも考えがあるらしく、この村で1泊する事に賛成する
「エイト、なんで泊まるの?」
「そうですよ、まだ日も高いのですから早めに行動しないとすぐに日が暮れてしまいますよ?」
だが、ミュウとシルフィはエルの意見に賛成らしく、何故泊まろうとするのか分からないらしい
「向こうの世界と繋がっていたらすぐに帰れたさ、けど向こうの世界は消えてしまった、ならここが何処かわからないじゃないか」
「…あ、そっか」
「半分はあちらの世界でしたから、1つに戻った今、現在位置が確定していないんですね」
ミュウとシルフィの言葉にエイトは「そう言う事」と言ってずっと待ってくれている村人に声をかける
「すみません長話してしまって」
「いえ、ですが不思議な事を話すんですね、もしかしてDDとか言う変な人達と関係しているんですか?」
「…ええ、その人達を追っていたら道に迷ってしまってここがどの辺りなのか分からなくなってしまいまして」
と、エイトは話をそれとなく変えて、自分達が話していた内容は道がわからないからどうしよっか?
と言うような感じの話に変えた
ここでルクス達の世界と自分達の世界が1つになっていたとか言っても村の人達は信じないだろう
この話はあくまでも仮定の話であって、本当にそうなっていたのか不確かな情報だったのだ、しかしルクス達と別れてから自分達の予想が当たっていたと「今」なんとなくわかった感じだ
それなのに何も知らない人にそんな事を話しても「頭大丈夫か?」と思われるだけなので、エイトは道に迷った程にしたのだ
「と言うかDDの事を知っているんですね」
「ええ、近くの街で人々が攫われていると言う話を吟遊詩人の人に聞きましてね、もしかしたらと聞いてみたんです」
「そうなんですね」
ミュウが村人にDDについて聞いてみるとあくまでも噂話くらいで終わっている為、これ以上聞くのはやめておく
これが世界の存亡をかけた戦争をやる程の大規模な組織だったなんて、終わった今話す必要もない
「では、今日はこの村に泊まると言う事でよろしいですか?」
「はい、後ここからカルデア王国までの道のりを知りたいのですが」
「わかりました、宿屋の人についでに聞いてみてください、そっちの方が詳しく知っていますよ」
村人はシルフィの問いにそう答えると村の中を案内し始める、エイト達はそれについていき、昨日までの疲れとこれからの事を考える為にこの村で1泊した
——————————————————————
ちなみにオワイコット王国から数ヶ月前に貰った金貨はこの村では使えなかった
(高すぎる為お釣りが出せないらしい)
「そうね…」
目の前に見える光景がルクス達の世界と自分達の世界が違う、と言う事を物語り、本当に別れてしまったんだと実感する事が出来る
目の前に広がる光景は何処にでもある小さな村だった
「おや?もしかして旅の方ですか?」
「はいそうですが?」
「それでしたら是非ウチの村に寄って行ってください、何もない所ですが宿くらいならありますよ?」
自分達がいたのは王都オワイコットの城内の街だった、人々が多くいて地球で例えると東京の中にいるような感じだった
しかし今は目の前に村の入り口が見えて、田舎の村のような感じの風景がよく見える
そんな所で自分達は「ぼー」っと見ていた為、村の入り口にいた男性がシルフィに声をかけて来たのだ
「そうなんですか?でしたら1泊しようかしら」
「良いのか?ワシ達はこれからカルデア王国に帰るのじゃぞ?」
アリアはその村で1泊しようと提案(?)して来たが、エルがそう言ってアリアを止める
「エルちゃん?」
「アリアよ、まだ日も高い、ここで1泊せずとも良いじゃろう?」
「いや、アリアの考えに俺は賛成だな」
「主様?」
エルの意見もごもっともだ、本当はオワイコット王国の力を借りて帰ろうとしていたが、今はそうする事も出来ないので歩いて帰るしかないのだ
しかし、エイトは他にも考えがあるらしく、この村で1泊する事に賛成する
「エイト、なんで泊まるの?」
「そうですよ、まだ日も高いのですから早めに行動しないとすぐに日が暮れてしまいますよ?」
だが、ミュウとシルフィはエルの意見に賛成らしく、何故泊まろうとするのか分からないらしい
「向こうの世界と繋がっていたらすぐに帰れたさ、けど向こうの世界は消えてしまった、ならここが何処かわからないじゃないか」
「…あ、そっか」
「半分はあちらの世界でしたから、1つに戻った今、現在位置が確定していないんですね」
ミュウとシルフィの言葉にエイトは「そう言う事」と言ってずっと待ってくれている村人に声をかける
「すみません長話してしまって」
「いえ、ですが不思議な事を話すんですね、もしかしてDDとか言う変な人達と関係しているんですか?」
「…ええ、その人達を追っていたら道に迷ってしまってここがどの辺りなのか分からなくなってしまいまして」
と、エイトは話をそれとなく変えて、自分達が話していた内容は道がわからないからどうしよっか?
と言うような感じの話に変えた
ここでルクス達の世界と自分達の世界が1つになっていたとか言っても村の人達は信じないだろう
この話はあくまでも仮定の話であって、本当にそうなっていたのか不確かな情報だったのだ、しかしルクス達と別れてから自分達の予想が当たっていたと「今」なんとなくわかった感じだ
それなのに何も知らない人にそんな事を話しても「頭大丈夫か?」と思われるだけなので、エイトは道に迷った程にしたのだ
「と言うかDDの事を知っているんですね」
「ええ、近くの街で人々が攫われていると言う話を吟遊詩人の人に聞きましてね、もしかしたらと聞いてみたんです」
「そうなんですね」
ミュウが村人にDDについて聞いてみるとあくまでも噂話くらいで終わっている為、これ以上聞くのはやめておく
これが世界の存亡をかけた戦争をやる程の大規模な組織だったなんて、終わった今話す必要もない
「では、今日はこの村に泊まると言う事でよろしいですか?」
「はい、後ここからカルデア王国までの道のりを知りたいのですが」
「わかりました、宿屋の人についでに聞いてみてください、そっちの方が詳しく知っていますよ」
村人はシルフィの問いにそう答えると村の中を案内し始める、エイト達はそれについていき、昨日までの疲れとこれからの事を考える為にこの村で1泊した
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ちなみにオワイコット王国から数ヶ月前に貰った金貨はこの村では使えなかった
(高すぎる為お釣りが出せないらしい)
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