600 / 680
第11章 ~DDの正体~
第五百七十八話 また、会える日を願って
しおりを挟む
エイトはルクス達が、ルクスはエイト達が消えていくのを確認していく
「どうなっているんだ?」
「…多分世界が2つに戻るんだよ」
エイトは何故こうなっているのかを考えるとルクスはそう答える、それに関しては言われなくてもわかる…いや、言われて実感する
「え…もう…お別…れ…?」
「…そうみたいね」
アカギは寂しそうにミュウの袖を握った、ミュウはアカギの頭を撫でて、気持ちを落ち着かせている
アカギの気持ちはわかる、だってこれからアカギ達が行っていたスイーツ店に行く予定だったのだ
きっとおすすめのスイーツを教えて、この状況が続けば多分常連にしようと思っていたと思う
「本当に唐突ね、こんな状態でお別れになるなんて」
「ああ、リムル達が悲しむぞ」
「こればっかりは仕方ありませんよ、モルベトールを倒した今、こうして繋がっていた事自体奇跡なんですから」
アマギとザークは別れを惜しみながら、せめて他の仲間達もいる所で別れたかったと言う
シルフィも同じ気持ちだけど、こればっかりはどうしようもない
「せっかくこの世界の美味しいスイーツ食べようと思ってたのに」
「食べてる時にこうなって欲しかったのじゃ」
2人の意見もごもっともだ、長い間我慢して来たのにそれがまたお預けとなってしまったのだ、悲しむのも仕方ない
しかも後もう少し早かったら食べれたのだ…お風呂での(自主規制音)がなければ今頃食べれたと思うと何とも言えない気持ちになる
「本当にそうだな…でも、せめてお前達と入れて良かったよ」
「ああ、俺もそう思う」
お互いに手を出して握手を交わす、男同士の友情が彼らには少なからずある
それにエイトには恩がある為、その想いは強い
「ありがとうルクス、お前のおかげで俺はスランプから抜けだし、モルベトールと戦う事が出来た、お前がいなかったら俺はここにいなかったと思うよ」
「こちらこそ、ありがとうなエイト、俺もお前から学ぶ事が出来たよ、それにアカギの友達になってくれてありがとう」
アカギは幼少期から自身が持っている高い魔力によってずっといじめられて来た
そのせいで心を病んでしまい、ルクスが常にいなければならない程対人恐怖症となってしまった
けれどミュウ達と出会い、2年間の成長も加えて他人と話せる様になった
もちろんまだまだだが、ミュウと言う新しい友達が出来た事は今後の人生で大きな影響を与えるだろう(もちろんいい意味で)
「ミュウ…また…会える…よね?」
「ええ、また会いましょ?…今度は子供も一緒に…ね?」
「…うん!」
…いい意味だよな?と2人の話が少し聞こえた 2人の旦那はこの後(自主規制音)になる事を覚悟した
「貴女達もありがとうね、私達だけじゃ勝てなかったわ」
「総力戦でも世話になった短い間だったが、お前達と出会えて良かった」
「はい、私達も大変お世話になりました」
「あたし達がここにいられるのは皆さんのおかげです、本当にありがとうございます」
「ワシ達もお主達と出会えて本当に良かったのじゃ」
アマギの店でシルフィは魔法剣を買った、これによって戦闘では大いに役に立ち、ゼルグ相手に善戦する事が出来た
(実際にかなり苦戦したが比喩として)
アマギがいなければゼルグに致命傷を負わす事は出来なかっただろう
(装甲…女神アダマスのエネルギー分の力を削ぎ落としたのはシルフィの斬撃だ)
ザークとは結果として2日間しか会えていないが、彼も少なからず救われたはずだ
獣人としての差別を受けず、対等な関係で話してくれた彼らはザークにとってもありがたい存在だったと思いたい
アリアとエルもルーク達にとっては倒すべき相手なのに最終的には共に死線を潜り抜けて来た仲間となり、そこには確かな絆も生まれた
そんな長く、そして短い間の彼らとの冒険は一先ず幕を閉じる
「向こうの世界でも元気でな!ルクス!」
「ああ!達者に暮らせよエイト!」
そしてエイト達の目線だとこの国が
ルクス達の視線だとエイト達が消えていった
——————————————————————
後数話でこの章も終わりです
そして次章が最終章となります
最後まで読んでくださると幸いです
「どうなっているんだ?」
「…多分世界が2つに戻るんだよ」
エイトは何故こうなっているのかを考えるとルクスはそう答える、それに関しては言われなくてもわかる…いや、言われて実感する
「え…もう…お別…れ…?」
「…そうみたいね」
アカギは寂しそうにミュウの袖を握った、ミュウはアカギの頭を撫でて、気持ちを落ち着かせている
アカギの気持ちはわかる、だってこれからアカギ達が行っていたスイーツ店に行く予定だったのだ
きっとおすすめのスイーツを教えて、この状況が続けば多分常連にしようと思っていたと思う
「本当に唐突ね、こんな状態でお別れになるなんて」
「ああ、リムル達が悲しむぞ」
「こればっかりは仕方ありませんよ、モルベトールを倒した今、こうして繋がっていた事自体奇跡なんですから」
アマギとザークは別れを惜しみながら、せめて他の仲間達もいる所で別れたかったと言う
シルフィも同じ気持ちだけど、こればっかりはどうしようもない
「せっかくこの世界の美味しいスイーツ食べようと思ってたのに」
「食べてる時にこうなって欲しかったのじゃ」
2人の意見もごもっともだ、長い間我慢して来たのにそれがまたお預けとなってしまったのだ、悲しむのも仕方ない
しかも後もう少し早かったら食べれたのだ…お風呂での(自主規制音)がなければ今頃食べれたと思うと何とも言えない気持ちになる
「本当にそうだな…でも、せめてお前達と入れて良かったよ」
「ああ、俺もそう思う」
お互いに手を出して握手を交わす、男同士の友情が彼らには少なからずある
それにエイトには恩がある為、その想いは強い
「ありがとうルクス、お前のおかげで俺はスランプから抜けだし、モルベトールと戦う事が出来た、お前がいなかったら俺はここにいなかったと思うよ」
「こちらこそ、ありがとうなエイト、俺もお前から学ぶ事が出来たよ、それにアカギの友達になってくれてありがとう」
アカギは幼少期から自身が持っている高い魔力によってずっといじめられて来た
そのせいで心を病んでしまい、ルクスが常にいなければならない程対人恐怖症となってしまった
けれどミュウ達と出会い、2年間の成長も加えて他人と話せる様になった
もちろんまだまだだが、ミュウと言う新しい友達が出来た事は今後の人生で大きな影響を与えるだろう(もちろんいい意味で)
「ミュウ…また…会える…よね?」
「ええ、また会いましょ?…今度は子供も一緒に…ね?」
「…うん!」
…いい意味だよな?と2人の話が少し聞こえた 2人の旦那はこの後(自主規制音)になる事を覚悟した
「貴女達もありがとうね、私達だけじゃ勝てなかったわ」
「総力戦でも世話になった短い間だったが、お前達と出会えて良かった」
「はい、私達も大変お世話になりました」
「あたし達がここにいられるのは皆さんのおかげです、本当にありがとうございます」
「ワシ達もお主達と出会えて本当に良かったのじゃ」
アマギの店でシルフィは魔法剣を買った、これによって戦闘では大いに役に立ち、ゼルグ相手に善戦する事が出来た
(実際にかなり苦戦したが比喩として)
アマギがいなければゼルグに致命傷を負わす事は出来なかっただろう
(装甲…女神アダマスのエネルギー分の力を削ぎ落としたのはシルフィの斬撃だ)
ザークとは結果として2日間しか会えていないが、彼も少なからず救われたはずだ
獣人としての差別を受けず、対等な関係で話してくれた彼らはザークにとってもありがたい存在だったと思いたい
アリアとエルもルーク達にとっては倒すべき相手なのに最終的には共に死線を潜り抜けて来た仲間となり、そこには確かな絆も生まれた
そんな長く、そして短い間の彼らとの冒険は一先ず幕を閉じる
「向こうの世界でも元気でな!ルクス!」
「ああ!達者に暮らせよエイト!」
そしてエイト達の目線だとこの国が
ルクス達の視線だとエイト達が消えていった
——————————————————————
後数話でこの章も終わりです
そして次章が最終章となります
最後まで読んでくださると幸いです
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
879
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる