幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

みっちゃん

文字の大きさ
上 下
598 / 680
第11章 ~DDの正体~

第五百七十六話 王都での会話

しおりを挟む
~王都にて~

金塊を受け取り、エイト達は城を後にした
リムル達勇者パーティはルクス達の報酬分も含めて受け取りに行った為、王城内で仕事をしている

仕事と言うのは勇者パーティの要望を叶える為もそうだが昨日の負傷者達を治療する為に動いているのだ

「リムル達も休めば良いのに」

「俺も言ったけど断られたよ」

エイトは何故休もうとしないのか聞くとルクスも一応は声をかけていたらしい
ルクス曰く「それが勇者としての使命だから」らしい

「勇者って…それでも私達人間と変わらないのに」

「兄さん…は…優し…い…から…」

優しいだけではないと思うが、それでもやっぱり凄いとは思う
ミュウ達ですら疲労困憊な状態ではそんな事をする余裕はないのに、リムル達はそれでも動くのだから驚きを隠せない

「本当に彼らの様な人達だったら、私達の世界も平和だったんでしょうね」

「まぁ平和とは呼べないけどね」

「それでも、ですよ」

アマギはそう言うが、シルフィにとっては羨ましい事だ
シルフィ達の世界の勇者はまごう事なきクズだ、被害者とか馬鹿な事を言う人もいるが、彼がいなければそもそもこんな事にはなっていない

勇者と言うリムルのような人々の象徴みたいな人がいれば
カイトのように存在しては行けない者もいる

それを理解出来ない人は別にしなくても良いが、それを踏まえて自分の意見を押し付けるのは論外だ

「あたし達は奴のせいで人生が滅茶苦茶になりましたからね」

「洗脳や好感度アップで、他の者もな」

「洗脳や好感度に関しては対策出来るんだろ?意思が弱いから…どうとか」

ザークは軽く教えてもらった事を話すが、大体はあっている感じだ

洗脳や好感度は簡単に言えば「本当に好きな人がいれば効かない能力」なのだ
体目当てだったり、お金、顔、ステータスなどその人の内面ではなく外面だけで「好き」とか言っている人達にかかる魔法能力

学園時代のカイトのハーレムもカイトの外見に惚れた人や、彼氏、夫がいる者も本当に好きな人なら効かないが外見だけで付き合っている、結婚している人は簡単に洗脳されて、あのハーレムにいたのだ

現にエイトの義理の姉妹のメグミとアイ
幼馴染みのサユリは「都合の良い男」としか見ていなかった為、簡単に離れてしまったのだ

それをエイトのせいにしたりしてクズ扱いするのは本当に頭がおかしいとしか思えない、能力説明で分かるようにミュウやシルフィの様に心の底から異性エイトの事が好きで想いあっていたら効かない事は分かっているのにそう言う事を言うのだ
本当に頭が痛くなる話だ

「好感度の対策は本当に好きな人を見つける事、洗脳はそれを跳ね除ける程の愛を抱く事…かな?そこら辺はカイトに効かないと分からないけどアイツはもうこの世にいないから」

と、エイトは少し嬉しそうに話す
そんな力を渡す女神アダマスも、それを悪用する勇者カイトも、もうこの世にはいない為、今更感はあるが、一応の対策は話す

「そうね、それにルクス達には関係のない事だしね」

「そう…なの?」

「うん、アカギはルクスの事好きでしょ?」

「うん…死ぬ…程…愛して…る」

「それだけの愛があればアイツの能力は効かないわ」

ミュウはアカギにそう言うとアカギは自分の指輪を見る「純愛の指輪」これがある限り、ルクスとは一生側にいる事が出来る
(そもそもルクスもアカギの事大好きな為指輪がなくとも関係ないが)

「アマギさんとザークさんもそうですよね?」

「当たり前よ、じゃなきゃ付き合わないわよ」

「それにそんな簡単にコロっと変わるなんてあり得ないよ」

「それを聞いて安心したのじゃ」

アマギとザークもカイトの能力は効かないし、メグミ達の様に簡単に裏切る様な事はしないだろう

アリアとエルもそれを聞いて少し安堵した

——————————————————————
曲芸師 ルーク



しおりを挟む
感想 755

あなたにおすすめの小説

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。 全く親父の奴!勝手に消えやがって! 親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。 俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。 母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。 なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな? なら、出ていくよ! 俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ! これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。 カクヨム様にて先行掲載中です。 不定期更新です。

公国の後継者として有望視されていたが無能者と烙印を押され、追放されたが、とんでもない隠れスキルで成り上がっていく。公国に戻る?いやだね!

秋田ノ介
ファンタジー
 主人公のロスティは公国家の次男として生まれ、品行方正、学問や剣術が優秀で、非の打ち所がなく、後継者となることを有望視されていた。  『スキル無し』……それによりロスティは無能者としての烙印を押され、後継者どころか公国から追放されることとなった。ロスティはなんとかなけなしの金でスキルを買うのだが、ゴミスキルと呼ばれるものだった。何の役にも立たないスキルだったが、ロスティのとんでもない隠れスキルでゴミスキルが成長し、レアスキル級に大化けしてしまう。  ロスティは次々とスキルを替えては成長させ、より凄いスキルを手にしていき、徐々に成り上がっていく。一方、ロスティを追放した公国は衰退を始めた。成り上がったロスティを呼び戻そうとするが……絶対にお断りだ!!!! 小説家になろうにも掲載しています。  

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした

桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。

不倫をしている私ですが、妻を愛しています。

ふまさ
恋愛
「──それをあなたが言うの?」

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

一ノ瀬 彩音
ファンタジー
元勇者パーティーで雑用係をしていたが、追放されてしまった。 しかし彼は本当は最強でしかも、真の実力を隠していた! 今は辺境の小さな村でひっそりと暮らしている。 そうしていると……? ※第3回HJ小説大賞一次通過作品です!

女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません

青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。 だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。 女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。 途方に暮れる主人公たち。 だが、たった一つの救いがあった。 三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。 右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。 圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。 双方の利害が一致した。 ※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております

処理中です...