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第11章 ~DDの正体~
第五百七十三話 意気投合
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~入浴後~
約1時間入浴を堪能して(意味深)"4"人は出て来た
「あれ?男性の方は?」
「少し休んでから来るそうです」
顔をツヤツヤさせながらミュウはそう答える、待機していた兵士は洗濯が終わった衣服を脱衣所に置いてから外で待機していた
(もちろん女性の服はメイドに任せたが)
「あれ?先程よりやつれてませんか?」
「…気のせいです」
「そうですか?」
兵士の人はシルフィの服装を見ながら少しため息をこぼす
「…どこの国のメイドもヤバいんだな」
「何か?」
「いえ、お気になさらず」
流石にお客人に「服を持って来てくれたメイド(彼女)に絞られた(意味深)」とは言えない
「男性の方はまだ中にいるんですよね?」
「はい、兄様はまだ中にいますよ?」
「それがどうかしたのか?」
1人ならまだしも疲労困憊で寝ていた男が4人も相手にするなんて絶対にヤバい、そう思った彼は中に入って状態を確認する事にする
「彼の状態を確認します、国王陛下の前で失態を見せるわけにはいきませんから」
「…わかりました、では私達はここで少し涼んでますね」
仲間からの言質をとって中に入る、女湯の方に入るのは…いや言わないでおこう
脱衣所を除くと椅子のところで休憩しているエイトの姿があった
「大丈夫ですか?」
「…そう見えます?」
心配そうに声をかけるが、何となく察していることに気づいているのだろう、「君ならわかるだろ?」と遠回しに言われる
「国王陛下との謁見があります、急ぎ身支度を」
「…あんた"慣れてるな?"」
風と氷魔法で脱衣所の空気を冷やしてくれる、これにより周りの湿度が下がる
「涼しい…ありがとうな」
「…どうも」
エイトはお礼を言いながら服を着ている、そんな中で不意に思った事を質問する
「1つ聞いてもいいですか?」
「手短に頼みますよ」
「…何人いるの?」
細かく説明する必要性がない程の質問に兵士は一回黙る、彼は気づいているのだ、同じ匂いに、同じ属性に
「…7人だ」
「…マジ?」
「ああ」
「…ちなみに…誰?」
「ここで働いているメイド…とその妹、その幼馴染みとその姉、そして奴隷だった獣人の3姉妹だ」
エイトよりも3人多い、この世界は一夫多妻性な為、そう言った事が許されるし、奴隷だった子達を普通の人達と同じ様に扱ってくれる人の元で暮らしているのなら好意を抱かれるのも無理はない
しかしそれでもその数には驚く
「そいつは…凄いな」
「まぁ…みんな好きだし、来月結婚するけどな」
「マジで!?」
「ああ、幸せにすると決めていたからな…腹上死しそうだけど」
どうやら彼も自分と同じ考えの人だったらしい、そう言う人間が苦手、嫌いだと思う人もいるし
1人の人間を愛せないからクズ!とか言う人もいる
それでも自分たちで決めた事に対して口出しする権利はない
「頑張ってください」
「ああ、お前もな」
そう言うと2人はお互いに手を出し合って握手🤝をする、似た者同士として彼とは仲良く出来そうな気がするからだ
外に出るとシルフィ達が自分達を待っていてくれた
「エイトさん、お身体の方はもうよろしいのですか?」
「誰のせいだと思ってんだよ」
その言葉に女性達は「「「「ウグッ」」」」とたじろぐ、その姿を見て兵士は「学ぶべき所があるな」と感心する
「ご…ごめんなさい」
「ごめんなさい…なのじゃ」
アリアとエルはそう言って謝る、ミュウとシルフィも一緒に頭を下げている
「別に謝る必要はないよ…けど、待っている人がいるんだ、今後はもっと考える様に…いいね?」
「「「「はい」」」」
エイトが軽く説教すると、ミュウ達は素直に反省して謝罪しているので、ここいらで一旦許す事にする
「では、兵士さん、案内をよろしくお願いします」
「わかりました、では皆様、私について来てください」
そう言って兵士は国王陛下のいる部屋まで歩き出した
——————————————————————
エイトと兵士が時折りタメ口なのは初対面と親近感が混じってどう話せばいいかわからなくなったからです(^◇^;)
約1時間入浴を堪能して(意味深)"4"人は出て来た
「あれ?男性の方は?」
「少し休んでから来るそうです」
顔をツヤツヤさせながらミュウはそう答える、待機していた兵士は洗濯が終わった衣服を脱衣所に置いてから外で待機していた
(もちろん女性の服はメイドに任せたが)
「あれ?先程よりやつれてませんか?」
「…気のせいです」
「そうですか?」
兵士の人はシルフィの服装を見ながら少しため息をこぼす
「…どこの国のメイドもヤバいんだな」
「何か?」
「いえ、お気になさらず」
流石にお客人に「服を持って来てくれたメイド(彼女)に絞られた(意味深)」とは言えない
「男性の方はまだ中にいるんですよね?」
「はい、兄様はまだ中にいますよ?」
「それがどうかしたのか?」
1人ならまだしも疲労困憊で寝ていた男が4人も相手にするなんて絶対にヤバい、そう思った彼は中に入って状態を確認する事にする
「彼の状態を確認します、国王陛下の前で失態を見せるわけにはいきませんから」
「…わかりました、では私達はここで少し涼んでますね」
仲間からの言質をとって中に入る、女湯の方に入るのは…いや言わないでおこう
脱衣所を除くと椅子のところで休憩しているエイトの姿があった
「大丈夫ですか?」
「…そう見えます?」
心配そうに声をかけるが、何となく察していることに気づいているのだろう、「君ならわかるだろ?」と遠回しに言われる
「国王陛下との謁見があります、急ぎ身支度を」
「…あんた"慣れてるな?"」
風と氷魔法で脱衣所の空気を冷やしてくれる、これにより周りの湿度が下がる
「涼しい…ありがとうな」
「…どうも」
エイトはお礼を言いながら服を着ている、そんな中で不意に思った事を質問する
「1つ聞いてもいいですか?」
「手短に頼みますよ」
「…何人いるの?」
細かく説明する必要性がない程の質問に兵士は一回黙る、彼は気づいているのだ、同じ匂いに、同じ属性に
「…7人だ」
「…マジ?」
「ああ」
「…ちなみに…誰?」
「ここで働いているメイド…とその妹、その幼馴染みとその姉、そして奴隷だった獣人の3姉妹だ」
エイトよりも3人多い、この世界は一夫多妻性な為、そう言った事が許されるし、奴隷だった子達を普通の人達と同じ様に扱ってくれる人の元で暮らしているのなら好意を抱かれるのも無理はない
しかしそれでもその数には驚く
「そいつは…凄いな」
「まぁ…みんな好きだし、来月結婚するけどな」
「マジで!?」
「ああ、幸せにすると決めていたからな…腹上死しそうだけど」
どうやら彼も自分と同じ考えの人だったらしい、そう言う人間が苦手、嫌いだと思う人もいるし
1人の人間を愛せないからクズ!とか言う人もいる
それでも自分たちで決めた事に対して口出しする権利はない
「頑張ってください」
「ああ、お前もな」
そう言うと2人はお互いに手を出し合って握手🤝をする、似た者同士として彼とは仲良く出来そうな気がするからだ
外に出るとシルフィ達が自分達を待っていてくれた
「エイトさん、お身体の方はもうよろしいのですか?」
「誰のせいだと思ってんだよ」
その言葉に女性達は「「「「ウグッ」」」」とたじろぐ、その姿を見て兵士は「学ぶべき所があるな」と感心する
「ご…ごめんなさい」
「ごめんなさい…なのじゃ」
アリアとエルはそう言って謝る、ミュウとシルフィも一緒に頭を下げている
「別に謝る必要はないよ…けど、待っている人がいるんだ、今後はもっと考える様に…いいね?」
「「「「はい」」」」
エイトが軽く説教すると、ミュウ達は素直に反省して謝罪しているので、ここいらで一旦許す事にする
「では、兵士さん、案内をよろしくお願いします」
「わかりました、では皆様、私について来てください」
そう言って兵士は国王陛下のいる部屋まで歩き出した
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エイトと兵士が時折りタメ口なのは初対面と親近感が混じってどう話せばいいかわからなくなったからです(^◇^;)
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