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第11章 ~DDの正体~

第五百五十七話 Vs.モルベトール 再戦2

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「私に炎が効くとでも?…まぁそもそも魔法全般効かないけどね?」

「何!?」

グエンの炎を掻き消し、さらに切れた腕を再生させる

「再生能力…!!!」

「数多の人間達を取り込み、そいつらの力によって私は再生能力を手に入れたのよ…まぁそんな事をしなくてもプログラムの力でどうとでもなるけどね?」

クロスは苦虫を噛み潰したような表情となる、クロスとフローズはモルベトールの挑発に乗り、「英雄武装」と言う自分達の最強フォームとなって戦ったのにそれが無傷で終わってしまったのだ

フローズも同様に今の現状に驚いている

「なら、これならどうよ!!!」

「ミク!」

剣聖にしてクロスの幼馴染みのミク、彼女の力はクロス達より劣っているが、仲間が戦っているのに自分は何もしないなんて事は出来ない

圧倒的強者の余裕の隙を狙って攻撃する

「蒼刃乱舞!!!」

剣を蒼き刃に変えて乱れ桜の如く縦横無尽に斬りかかる

「いくら再生能力があるからって、限度があるはずよ!再生出来ない程切り刻んでy…」

「うるさい、死ね」

赤いレーザーでミクの心臓を貫く、心血が飛び散り、地面に向かって倒れる

「ミクゥゥゥゥゥゥ!!!!」

「クロス!待って!」

「クロス!フローズ様!」

「馬鹿義兄ぃ!止まって!」

それを見て我を忘れたクロスは目の前にモルベトールがいるのも忘れてミクを抱き抱える、英雄武装の力でも傷を癒すことは出来ない、すぐにメミルかセシルに回復魔法をかけてもらわないと死んでしまう

「そこにいる男よりも弱いくせに私を切り刻むとか…鬱陶しいハエが調子に乗るからよ」

「貴様ァァァァァァァァァ!!!!!」

「クロス!一旦下がって!
メミル!セシル!」

「「はい!!!」」

更に怒り狂い、モルベトールに攻め込むが、怒りに任せて動く姿は単調でモルベトールは笑いながら躱す

その隙にミクを後方へと連れてセシルとメミルが治療を始める

「貴方も邪魔よ?私は他の子達とも遊びたいの!」

「ゴフッ!?」

モルベトールはそう言うとクロスの両腕両足をレーザーで貫き、首元にも穴を開けてシルフィ魔族の所に投げ飛ばす

「クロス!」

「しっかりしてください!」

英雄武装の力によって命に関わる程の致命傷を負った訳ではないが、それでも暫くは動けないだろう

モルベトールはクロス達が戦闘不能になった事を確認すると次はルーク達の方を見る

「「「「っ!?」」」」

「貴方達が私の所まで案内した者達ね、そこにいる男からは禍々しいオーラを感じるわね…」

「そいつはどうも(クロス達が戦闘不能に…フローズとか動けるけど、ミクとクロスがヤバい状況で動ける訳ではない…不味いな)」

「私達に目を向けて来るなんて…怖いわね」

「でも、僕達が諦めるわけにはいかないよね?」

「俺達だって修羅場を潜ってきたんだ、行こう!」

マイ、ユキ、シャインはルークを置いて前に出る

「っ!馬鹿!よせ!」

「ファイヤ!!!」

「聖なる祈りを"ホーリーアロー"!!!」

「サンダーソード!!!」

ルークの忠告を無視してマイ達はモルベトールに攻撃を仕掛ける

マイの魔法で視界を奪い、そこから光の矢で攻撃して、トドメでシャインが斬る

中々いい連携だ、普通の魔物達なら倒せただろう…普通の魔物達ならな

「シールド…威力はさっきの剣聖以下か…君達弱いねぇ」

「何ですって!」

「僕達が弱い!」

「ふざけるな!!!」

モルベトールに3人がかりで攻め込むが、クロスの時と同様に、いやそれ以上にあしらわれる

「君達ももう良いや、死ね」

「「「っ!?」」」

「させるかぁ!!!!!」

3人まとめて殺そうとするモルベトールに漆黒のオーラを纏ったルークが渾身の力を込めた拳をモルベトールの顔を当てて吹き飛ばす

「「「ルーク!!!」」」

「たく…待って て言ったのに無視するなよな連携して奴を倒すんだから」

ルークがそう言うとユキ達は謝りながらルークを囲む様に立ち、連携がすぐ取れる様に構える
——————————————————————
英雄フローズ


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