564 / 680
第11章 ~DDの正体~
第五百四十二話 VS.モルベトール 5
しおりを挟む
「"穢れ逝く命地"」
景色…いや、空気が重くなり、視界が紫色に染まる、ダメージはないが、何か妙だ
「「「「「…っ!?」」」」」
と、思った次の瞬間呼吸が一気に苦しくなり、エイト達全員が吐血する
視界がボヤけ、息が苦しく、心臓が痛く、熱が恐ろしい程上がっている…これはまさしく
「毒…か…しかも劇毒」
「…ダウンロード…"キュア…ヒール…"」
すぐさま毒と理解したミュウは解毒…状態異常の回復魔法を使い、体の中の毒を抜く
「ガフッ!!!…ハァ…ハァ…ありがとう…ございます…ミュウ様…」
「気にしないで…ガフッ…これくらい…平気よ…うぇっ」
だが、体の中にあった毒のダメージが思った以上に酷く、解毒した後も苦痛が残る
「この毒…普通の人間なら1mgでも体内に入れれば死ぬ毒ですね…うげぇ」
「それを空気にして吸わせるとは…おげェェェェ…」
シルフィ達はゲロを吐きながら、懸命に耐える、モルベトールはまだ馴染んでいないとは言え、おそらく8割は馴染んでいるだろう
徐々にだがダメージ量が増してきている
「あら、よく耐えるわねぇ…ならこれならどう?」
「"戦火を喚ぶ秋の朱廊"」
常夏の様な世界からいっぺん、文字通り地獄の炎の様な世界に移り変わる
全てが焼けており、まるで勇者カイトと幹部シカバネが大量虐殺を行った街の様に燃え盛っている
「っ!?カウンター!!!」
そして変わった瞬間火の玉が襲って来たのでシルフィは咄嗟に剣で弾き返す
「ふん!」
弾き返した火の玉をモルベトールは片手で受け止め、少し火傷しているが、特に気にせずこちらを睨んでいる
「ここは燃え盛る業火の世界、貴方達はここで焼け死ぬのよ」
「確かに…このまま何もしなければ間違いなく死ぬだろうな?」
前の世界もあまりの気温の高さに頭がぼうっとして意識が朦朧とし過ぎていたが、今回はそれの比ではない
前が暑いなら、今は熱い
さらに気温の高さも相まって
全身が焼けるように痛い
「さーらーにー"修羅の路"」
「デカい!?」
巨大な剣や短剣など様々な武器が紫色に染まりながら降ってくる
それが全て地面に突き刺さると歪な時空の歪みと共に目の前がおかしくなる
「な…なんですか…これ」
「術式"グラウンド•スパーク"」
「!?シルフィ!危ない!」
シルフィが今の攻撃に困惑していると、アリアが術式を展開してこちらに撃ってきた
「引き継ぎ"サンダーウォール"!!!」
それを360°、全ての範囲でシールドを張ることができる電魔法をシルフィ目掛けて放ち
地面から来る雷を電で相殺させる
「これは一体…まさか」
「そう、勇者の能力よ?貴女達が散々苦しめられて来た、あの能力よ!」
「術式"ヒーリング•バースト"」
おそらく更に凶悪な能力へと進化したのだろう、厄災と暗黒神の片割れとは言え、強力な2人が簡単に洗脳されるとは思えない
そう考えているとエルが爆裂魔術を撃ち、エイトはそれで吹き飛ぶ
「チッ!ミュウ!!!」
「ええ!ダウンロード"キュア•ヒールEX"!!!」
おそらく先程の回復魔法を使っても効果はないと思うので、更に強力な回復魔法をアリアとエルに撃ち込む
「アリア!エル!あんな奴に負けるな!俺と一緒に生きるんだろ!!!」
「「!?」」
「クッやっぱり、まだ完全に馴染んではいないのね…でも」
モルベトールは舌打ちするとアリアとエルから距離を取る
そしてエイトが2人に抱きつくと、2人は抱きつき返してくれる
「兄様!?」
「主様!すまぬ油断した!」
「構わない、けど、そう簡単に洗脳されないでくれよ?」
エイトの言葉に2人は頷く
とは言え、先ほどの洗脳は勇者カイトの能力を遥かに超えていたが、魔法で治せた
つまり、洗脳魔法と言うよりは操り、混乱魔法に近い攻撃だ
——————————————————————
8割の力を出しているかいないかの状態での死闘、しかしモルベトールは徐々に力を増して来ている…このままでは…
景色…いや、空気が重くなり、視界が紫色に染まる、ダメージはないが、何か妙だ
「「「「「…っ!?」」」」」
と、思った次の瞬間呼吸が一気に苦しくなり、エイト達全員が吐血する
視界がボヤけ、息が苦しく、心臓が痛く、熱が恐ろしい程上がっている…これはまさしく
「毒…か…しかも劇毒」
「…ダウンロード…"キュア…ヒール…"」
すぐさま毒と理解したミュウは解毒…状態異常の回復魔法を使い、体の中の毒を抜く
「ガフッ!!!…ハァ…ハァ…ありがとう…ございます…ミュウ様…」
「気にしないで…ガフッ…これくらい…平気よ…うぇっ」
だが、体の中にあった毒のダメージが思った以上に酷く、解毒した後も苦痛が残る
「この毒…普通の人間なら1mgでも体内に入れれば死ぬ毒ですね…うげぇ」
「それを空気にして吸わせるとは…おげェェェェ…」
シルフィ達はゲロを吐きながら、懸命に耐える、モルベトールはまだ馴染んでいないとは言え、おそらく8割は馴染んでいるだろう
徐々にだがダメージ量が増してきている
「あら、よく耐えるわねぇ…ならこれならどう?」
「"戦火を喚ぶ秋の朱廊"」
常夏の様な世界からいっぺん、文字通り地獄の炎の様な世界に移り変わる
全てが焼けており、まるで勇者カイトと幹部シカバネが大量虐殺を行った街の様に燃え盛っている
「っ!?カウンター!!!」
そして変わった瞬間火の玉が襲って来たのでシルフィは咄嗟に剣で弾き返す
「ふん!」
弾き返した火の玉をモルベトールは片手で受け止め、少し火傷しているが、特に気にせずこちらを睨んでいる
「ここは燃え盛る業火の世界、貴方達はここで焼け死ぬのよ」
「確かに…このまま何もしなければ間違いなく死ぬだろうな?」
前の世界もあまりの気温の高さに頭がぼうっとして意識が朦朧とし過ぎていたが、今回はそれの比ではない
前が暑いなら、今は熱い
さらに気温の高さも相まって
全身が焼けるように痛い
「さーらーにー"修羅の路"」
「デカい!?」
巨大な剣や短剣など様々な武器が紫色に染まりながら降ってくる
それが全て地面に突き刺さると歪な時空の歪みと共に目の前がおかしくなる
「な…なんですか…これ」
「術式"グラウンド•スパーク"」
「!?シルフィ!危ない!」
シルフィが今の攻撃に困惑していると、アリアが術式を展開してこちらに撃ってきた
「引き継ぎ"サンダーウォール"!!!」
それを360°、全ての範囲でシールドを張ることができる電魔法をシルフィ目掛けて放ち
地面から来る雷を電で相殺させる
「これは一体…まさか」
「そう、勇者の能力よ?貴女達が散々苦しめられて来た、あの能力よ!」
「術式"ヒーリング•バースト"」
おそらく更に凶悪な能力へと進化したのだろう、厄災と暗黒神の片割れとは言え、強力な2人が簡単に洗脳されるとは思えない
そう考えているとエルが爆裂魔術を撃ち、エイトはそれで吹き飛ぶ
「チッ!ミュウ!!!」
「ええ!ダウンロード"キュア•ヒールEX"!!!」
おそらく先程の回復魔法を使っても効果はないと思うので、更に強力な回復魔法をアリアとエルに撃ち込む
「アリア!エル!あんな奴に負けるな!俺と一緒に生きるんだろ!!!」
「「!?」」
「クッやっぱり、まだ完全に馴染んではいないのね…でも」
モルベトールは舌打ちするとアリアとエルから距離を取る
そしてエイトが2人に抱きつくと、2人は抱きつき返してくれる
「兄様!?」
「主様!すまぬ油断した!」
「構わない、けど、そう簡単に洗脳されないでくれよ?」
エイトの言葉に2人は頷く
とは言え、先ほどの洗脳は勇者カイトの能力を遥かに超えていたが、魔法で治せた
つまり、洗脳魔法と言うよりは操り、混乱魔法に近い攻撃だ
——————————————————————
8割の力を出しているかいないかの状態での死闘、しかしモルベトールは徐々に力を増して来ている…このままでは…
0
お気に入りに追加
887
あなたにおすすめの小説

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。

元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜
一ノ瀬 彩音
ファンタジー
元勇者パーティーで雑用係をしていたが、追放されてしまった。
しかし彼は本当は最強でしかも、真の実力を隠していた!
今は辺境の小さな村でひっそりと暮らしている。
そうしていると……?
※第3回HJ小説大賞一次通過作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる