559 / 680
第11章 ~DDの正体~
第五百三十七話 もしも… ?side
しおりを挟む
…もし、この物語に"本来の物語"があるとしたならば、それはどんな物語だろうか?
勇者カイトのハーレム物語?
英雄エイトの成り上がり物語?
魔王ミュウの真実の愛の物語?
剣姫シルフィの禁断の恋物語?
厄災アリアの救済の物語?
暗黒神エルガウルの復活の物語?
2代目と3代目の女神達によってこの本当の物語は亀裂を作ってしまい、その物語は今にも崩れそうだった…しかし
…もう一つの異世界からの介入がトドメが入った
これにより本来の物語は消えてなくなり、「新たな物語」が生まれた
終わった物語に続きが描かれ、新たな歪みが生じ、敵が味方に、ビッチが清楚に、中立が敵になり、その世界も壊れ始めている
これが今のこの世界だ…
では仮に、「あるべき続き」…「本当の物語」が続いていたとしよう
この今なお続く変わりゆく物語のまま進めば…「あるべき続き」はどうなるのだろうか?
…これこそが人々が望む「IF」と言う「物語」であり、「こうであってほしい」「こうなっていたら」「自分だったらこうしてた」
と言う願望が新たな物語を紡いでいく
そしてそれこそが…「彼女の目的の1つ」でもある
「私はね、元々誰かの感情の中でしか生きられない者なの…なんでそうなったのか、なぜそうしないといけないのか…それは私にもわからないわ」
それでも彼女は生きた、魔物、魔族、人族、獣人、エルフ、ドワーフ、天使、悪魔…ざまざまな者達に取り憑き、その感情をもらって来た
けど…長年同じ物を喰らい続けると飽きてしまうのも必然だ
毎日同じ食事が出れば飽きるし
勉強だって毎日集中して出来ない
じゃあ何故ゲームは出来るのか?「刺激」があるからだ、一種の「麻薬」に近い
脳は刺激を求めている
「私もそう、新しい刺激がほしい、だからこそ私は肉体が欲しかった」
「風を感じ、土を感じ、水を感じ、火を感じる…取り憑いたとしても得られない"感情"がほしい」
そうやって彼女はどうすれば良いのかを考えてとある結論を見出す
「神に等しい存在になれば永遠に楽しめる」
その為に出来る事は全てやった
その為に使えるモノは使った
その為に世界を滅ぼした
全ては自分の欲望の為に、
「そしてその全ての手筈は整いました」
どの星を狙うか、どのように攻めるか、ほとんど不可能に近かった
しかし奇跡は起きてしまった、時空の歪み
時を巻き戻そうとする神がいたのだ
その中には人間もいたが、あれは精々時を数秒止められる程度の力しかない
だから力を貸してあげたのだ
あたかも自分がResetしたかのように仕向けたのだ
あの人間は英雄は、そんな力最初っから持っていなかったにも関わらず
そう言う風に仕向けられたのだ
——————————————————————
続く
勇者カイトのハーレム物語?
英雄エイトの成り上がり物語?
魔王ミュウの真実の愛の物語?
剣姫シルフィの禁断の恋物語?
厄災アリアの救済の物語?
暗黒神エルガウルの復活の物語?
2代目と3代目の女神達によってこの本当の物語は亀裂を作ってしまい、その物語は今にも崩れそうだった…しかし
…もう一つの異世界からの介入がトドメが入った
これにより本来の物語は消えてなくなり、「新たな物語」が生まれた
終わった物語に続きが描かれ、新たな歪みが生じ、敵が味方に、ビッチが清楚に、中立が敵になり、その世界も壊れ始めている
これが今のこの世界だ…
では仮に、「あるべき続き」…「本当の物語」が続いていたとしよう
この今なお続く変わりゆく物語のまま進めば…「あるべき続き」はどうなるのだろうか?
…これこそが人々が望む「IF」と言う「物語」であり、「こうであってほしい」「こうなっていたら」「自分だったらこうしてた」
と言う願望が新たな物語を紡いでいく
そしてそれこそが…「彼女の目的の1つ」でもある
「私はね、元々誰かの感情の中でしか生きられない者なの…なんでそうなったのか、なぜそうしないといけないのか…それは私にもわからないわ」
それでも彼女は生きた、魔物、魔族、人族、獣人、エルフ、ドワーフ、天使、悪魔…ざまざまな者達に取り憑き、その感情をもらって来た
けど…長年同じ物を喰らい続けると飽きてしまうのも必然だ
毎日同じ食事が出れば飽きるし
勉強だって毎日集中して出来ない
じゃあ何故ゲームは出来るのか?「刺激」があるからだ、一種の「麻薬」に近い
脳は刺激を求めている
「私もそう、新しい刺激がほしい、だからこそ私は肉体が欲しかった」
「風を感じ、土を感じ、水を感じ、火を感じる…取り憑いたとしても得られない"感情"がほしい」
そうやって彼女はどうすれば良いのかを考えてとある結論を見出す
「神に等しい存在になれば永遠に楽しめる」
その為に出来る事は全てやった
その為に使えるモノは使った
その為に世界を滅ぼした
全ては自分の欲望の為に、
「そしてその全ての手筈は整いました」
どの星を狙うか、どのように攻めるか、ほとんど不可能に近かった
しかし奇跡は起きてしまった、時空の歪み
時を巻き戻そうとする神がいたのだ
その中には人間もいたが、あれは精々時を数秒止められる程度の力しかない
だから力を貸してあげたのだ
あたかも自分がResetしたかのように仕向けたのだ
あの人間は英雄は、そんな力最初っから持っていなかったにも関わらず
そう言う風に仕向けられたのだ
——————————————————————
続く
0
お気に入りに追加
886
あなたにおすすめの小説
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
勇者パーティーに追放されたアランが望み見る
辻田煙
ファンタジー
過去、アランは勇者パーティーにより、魔王軍に襲われた村から救出された。以降、勇者たちの雑用としてアランは彼らからの精神的肉体的な苦痛に耐えている。村を襲った魔王軍への復讐になると思って。
しかし、アランは自身を魔王軍から救ってくれたはずの勇者パーティーの不正に気付いてしまう。
さらに、警戒していたにも関わらず、ダンジョンのトラップ部屋で勇者達に殺害される。
「やーっと、起きた。アラン」
死んだはずのアランが目を覚ますと、聞こえたのはどこか懐かしい声だった――
数週間後、アランは勇者パーティーの一人である竜人ジェナの前に立っていた。
「見つけたぁ。てめえ、なんで死んでねえんだぁ?」
「遅いよ、ジェナ」
アランの仕掛けたダンジョントラップでボロボロでありながら、なおも不敵に嗤うジェナを前に、アランは復讐の炎を滾らせ戦いに挑む。
救済者と勘違いし気付けなかった過去の自分への戒めと、恨みを持って。
【感想、お気に入りに追加】、エール、お願いいたします!m(__)m
※2024年4月13日〜2024年4月29日連載、完結
※この作品は、カクヨム・小説家になろう・ノベルアップ+にも投稿しています。
【Twitter】(更新報告など)
@tuzita_en(https://twitter.com/tuzita_en)
【主要作品リスト・最新情報】
lit.link(https://lit.link/tuzitaen)
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる