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第11章 ~DDの正体~
第五百三十六話 最悪にして災厄の者
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「モルベトール…べとトが変わっただけじゃないか」
「それに私達は貴女の世界での出来事なんて知らないからそんなにカッコつけても伝わないわよ?」
夢の鬼神と言う事はおそらく感情、又はそれに通ずる心と言う所ではないかと思う、モルベトールは人々の感情を元に実体を得ていると言っていた、つまり本来なら夢の世界、または感情の中にしかいなかった鬼が現実世界に現れた、と言うところだろう
「そう、だからこそ私には力が必要なの、この世界に居続ける為には魔族のままじゃダメなの圧倒的な存在に絶対的な存在にならないといけないの」
「その為に貴女は何の罪なき人々を生贄にしたって事ですか?」
「そうよ?別に貴女達も勇者一行様を傷つけ出来たじゃないの、貴女達と同じよ、自分の目的の為に他人を利用する、それだけの話よ」
「あっちはあたし達を殺そうとして来た、貴女とは違って正当防衛です」
こればっかりは完璧な反論は出来ない、人間という癌細胞によって環境破壊は進んでいるんだ、それを言われたら例え人間社会で罪がないとしても、こう言う奴等にとっては大罪になる
「ワシは既に多くの人達を殺して来た、それは人間達も同じじゃ、じゃからこそお主の行動を止めなければならないのじゃ!」
初代女神との戦争は双方多大な被害を受けた、そんな悲劇を繰り返す訳にはいかない、だからこそ、エルは…エル達はモルベトールを倒すと決めたんだ。
「…まぁ貴女達が何を言おうとも、私はなんともないんですけどね?」
「だから…」
エイトはミュウの肩に乗り、そこから跳躍する
「ここで止める!引き継ぎ"フレアソード"!!!」
「重力操作」
「しまっ」
モルベトールを斬ろうとしたが、重力魔法で地面に落とされる
それをミュウが抱きしめて支える
「エイト!大丈夫!!」
「ああ…けど…っ!!!」
これではアマス、厄災、エルガウルが…
このままでは全てが無駄になってしまう
「させません!」
今度はシルフィが高く跳躍しモルベトールに斬りかかるが、モルベトールは更に上空に飛んでそれを躱す
「すごい跳躍ね、普通の人間なら精々30cmくらい?しか跳べないのに」
「それはどうも」
シルフィは約15mくらいは跳んでいる、身体強化や元々のスペックでそこまで行けるが、それでも届かない
「届かないなら」
「撃てば良いのじゃ!」
今度はアリアとエルが術式を展開して炎と水の魔術の弾を放つ
「残念、対策済みよ"シールド"」
「「な!?」」
「普通魔法が使えるのなら魔法を使うでしょ?せっかくここまで上手くいったのにわざわざ失敗させるなんて無理よ?」
2人の弾丸はシールドに防がれて攻撃が届かなかった
防戦一方というわけではないが、そうなる未来しか見えないので嫌なのだ
「さて…このまま待ってても本当にルクス達が来て面倒な事になるから…始めますか」
モルベトールは指をパチンと鳴らして、アマス達を動かす
そして巨大なスクリーンの様なものが現れ、モルベトールはデカく映る
「新しい私の誕生を祝福しなさい!」
「「「「「っ!!!!!」」」」」
「先ずは1人目!女神アマス!この世界の2代目女神様!
続いては2人目!厄災!名前がない、可哀想な子!
そして最後に3人目!暗黒神エルガウル!女神アダマスと勇者の力を吸収した古代の化け物!」
モルベトールを中心に歪な歪みが発生する
「それを私は全て吸収する、これら全てを取り込んで、私の新しい姿を見せてあげるわ」
「させるかぁァァァァァァァァァ!!!!!」
エイトは渾身の斬撃を飛ばし、モルベトールに直撃する「ドゴォォォォンンン」と言う音とともに煙が舞い、モルベトールの姿が消える
「…ふふふ、さぁ私と遊びましょう?」
——————————————————————
続く
「それに私達は貴女の世界での出来事なんて知らないからそんなにカッコつけても伝わないわよ?」
夢の鬼神と言う事はおそらく感情、又はそれに通ずる心と言う所ではないかと思う、モルベトールは人々の感情を元に実体を得ていると言っていた、つまり本来なら夢の世界、または感情の中にしかいなかった鬼が現実世界に現れた、と言うところだろう
「そう、だからこそ私には力が必要なの、この世界に居続ける為には魔族のままじゃダメなの圧倒的な存在に絶対的な存在にならないといけないの」
「その為に貴女は何の罪なき人々を生贄にしたって事ですか?」
「そうよ?別に貴女達も勇者一行様を傷つけ出来たじゃないの、貴女達と同じよ、自分の目的の為に他人を利用する、それだけの話よ」
「あっちはあたし達を殺そうとして来た、貴女とは違って正当防衛です」
こればっかりは完璧な反論は出来ない、人間という癌細胞によって環境破壊は進んでいるんだ、それを言われたら例え人間社会で罪がないとしても、こう言う奴等にとっては大罪になる
「ワシは既に多くの人達を殺して来た、それは人間達も同じじゃ、じゃからこそお主の行動を止めなければならないのじゃ!」
初代女神との戦争は双方多大な被害を受けた、そんな悲劇を繰り返す訳にはいかない、だからこそ、エルは…エル達はモルベトールを倒すと決めたんだ。
「…まぁ貴女達が何を言おうとも、私はなんともないんですけどね?」
「だから…」
エイトはミュウの肩に乗り、そこから跳躍する
「ここで止める!引き継ぎ"フレアソード"!!!」
「重力操作」
「しまっ」
モルベトールを斬ろうとしたが、重力魔法で地面に落とされる
それをミュウが抱きしめて支える
「エイト!大丈夫!!」
「ああ…けど…っ!!!」
これではアマス、厄災、エルガウルが…
このままでは全てが無駄になってしまう
「させません!」
今度はシルフィが高く跳躍しモルベトールに斬りかかるが、モルベトールは更に上空に飛んでそれを躱す
「すごい跳躍ね、普通の人間なら精々30cmくらい?しか跳べないのに」
「それはどうも」
シルフィは約15mくらいは跳んでいる、身体強化や元々のスペックでそこまで行けるが、それでも届かない
「届かないなら」
「撃てば良いのじゃ!」
今度はアリアとエルが術式を展開して炎と水の魔術の弾を放つ
「残念、対策済みよ"シールド"」
「「な!?」」
「普通魔法が使えるのなら魔法を使うでしょ?せっかくここまで上手くいったのにわざわざ失敗させるなんて無理よ?」
2人の弾丸はシールドに防がれて攻撃が届かなかった
防戦一方というわけではないが、そうなる未来しか見えないので嫌なのだ
「さて…このまま待ってても本当にルクス達が来て面倒な事になるから…始めますか」
モルベトールは指をパチンと鳴らして、アマス達を動かす
そして巨大なスクリーンの様なものが現れ、モルベトールはデカく映る
「新しい私の誕生を祝福しなさい!」
「「「「「っ!!!!!」」」」」
「先ずは1人目!女神アマス!この世界の2代目女神様!
続いては2人目!厄災!名前がない、可哀想な子!
そして最後に3人目!暗黒神エルガウル!女神アダマスと勇者の力を吸収した古代の化け物!」
モルベトールを中心に歪な歪みが発生する
「それを私は全て吸収する、これら全てを取り込んで、私の新しい姿を見せてあげるわ」
「させるかぁァァァァァァァァァ!!!!!」
エイトは渾身の斬撃を飛ばし、モルベトールに直撃する「ドゴォォォォンンン」と言う音とともに煙が舞い、モルベトールの姿が消える
「…ふふふ、さぁ私と遊びましょう?」
——————————————————————
続く
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