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第11章 ~DDの正体~
第五百二十九話 魔法陣の奥地へ
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「それと、最後に質問なんだけど」
「何?」
「さっき戦神の力も渡したって言ってたけど、もしかしてベルゼクルの事を言っているのか?」
エイトはそう質問する
戦神ベルゼクルは古の街で語り継がれている英雄の名前だ
まだミュウ達が生まれてくる前の時代で魔王が現れ、その街を救った男、それがベルゼクルだ
しかし何故その人が自分達の力になったのかがよくわからないのだ
「そうだよ、ベルゼクルはあの街の守護霊みたいな感じで、あの街に危険が及ばない様に守っていたんだ」
「本当に某RPGに出て来る人みたいだね」
「ああ、Ⅸくらいで出て来そうな人だよ」
オルゼクスの回答にエイトとミュウはそう思うが、シルフィ達には理解できないのでこれ以上は言わないでおく
「それで?何故その様な人が私達に力をあげたんですか?」
「ベルゼクルが言うには『街を守る為に必要な事』らしいよ」
「街を守る為に…ですか?」
シルフィの質問にオルゼクスはそう答える、街を守る為にアリア達の力が必要なら、何故あの街にいた時に声をかけてくれなかったのだろうか?
…まぁそもそも話しかけられても幽霊だから見たり聞いたり出来るのかわからないが
「うん、今世界は大変な事になっているでしょ?この異変を解決させるにはエル達の力が必要だと思って自分の力をあげたんだと思うよ?」
「なるほど、それなら理由になっておるな」
今の説明でエルも納得した、つまり、それ程までにこの世界は今大変な状況下にある、と言う事だ
それならばこの思いを無碍に扱う訳にはいかない、有り難く使わせてもらおう
「それで、これで質問は全部かな?」
「ああ、これ以上話すと本当に手遅れになりそうだからな」
万全な状態にする為に多少休んでいたが、そろそろ出発しても問題ない程回復した
オルゼクスの回復と付与のおかげでそれがさらに短縮され、5人ともゼルグ戦の時とは比べものにならない程強くなっている
「あ、最後に一言言わせて」
「ん?何?」
ミュウはそう言うと、スカートをつまんで公爵令嬢として気品のあるお礼を言う
「ありがとうございます、この御恩一生忘れる事はございません」
「私からも言わせてください、オルゼクスさんありがとうございます」
「ありがとうございます、オルゼクスさん」
「うむ、ありがとうなのじゃ」
シルフィ達もミュウに習って感謝の言葉を述べて、オルゼクスに頭を下げる
その姿を見てエイトも慌ててお礼を言う
「そうだったな、ありがとうオルゼクス、このお礼は世界を救う事で返すよ」
「うん、期待しているよ?」
オルゼクスはお礼の言葉を受け取ると、霊体の身体が更に掠れていった
「オルゼクス!」
「大丈夫だよ、力をあげた事でやっと成仏する事が出来るんだ、だから世界を救ったらまたここに来て墓参りに来てくれたら嬉しいかな」
少しずつ消えていく身体を見守りながら、オルゼクスはエイトに向かってそう言う
「ああ約束だ、だからオルゼクスもあの世で応援してくれよ?」
「わかった、ちゃんと応援するよ📣だから負けないでね?」
「当たり前だ、もし負けたら全裸で世界1周してやるよ」
「プフッなにそれw」
オルゼクスはお腹を抱えて笑いながら、姿を消し、目の前には魔法陣しかなかった
「…行っちゃったね」
「はい、ですがあの世で見てくれていると言ってました」
「きっと今、仲間達と一緒にこの世界の行く末を見届けてくれますよ」
「じゃから主様」
「ああ行こう、世界を救いに!」
エイトはそう言うと魔法陣の方に向かって歩いて行き、ミュウ達もその後ろをついていく
そして全員が魔法陣の中に入った瞬間転移魔法が発動し、一気に最深部に到達した
——————————————————————
本当は後2話くらい書こうと思ったんですけど流石に長過ぎると思ったので没にしてここでオルゼクスとの会話は終わりにしました。
「何?」
「さっき戦神の力も渡したって言ってたけど、もしかしてベルゼクルの事を言っているのか?」
エイトはそう質問する
戦神ベルゼクルは古の街で語り継がれている英雄の名前だ
まだミュウ達が生まれてくる前の時代で魔王が現れ、その街を救った男、それがベルゼクルだ
しかし何故その人が自分達の力になったのかがよくわからないのだ
「そうだよ、ベルゼクルはあの街の守護霊みたいな感じで、あの街に危険が及ばない様に守っていたんだ」
「本当に某RPGに出て来る人みたいだね」
「ああ、Ⅸくらいで出て来そうな人だよ」
オルゼクスの回答にエイトとミュウはそう思うが、シルフィ達には理解できないのでこれ以上は言わないでおく
「それで?何故その様な人が私達に力をあげたんですか?」
「ベルゼクルが言うには『街を守る為に必要な事』らしいよ」
「街を守る為に…ですか?」
シルフィの質問にオルゼクスはそう答える、街を守る為にアリア達の力が必要なら、何故あの街にいた時に声をかけてくれなかったのだろうか?
…まぁそもそも話しかけられても幽霊だから見たり聞いたり出来るのかわからないが
「うん、今世界は大変な事になっているでしょ?この異変を解決させるにはエル達の力が必要だと思って自分の力をあげたんだと思うよ?」
「なるほど、それなら理由になっておるな」
今の説明でエルも納得した、つまり、それ程までにこの世界は今大変な状況下にある、と言う事だ
それならばこの思いを無碍に扱う訳にはいかない、有り難く使わせてもらおう
「それで、これで質問は全部かな?」
「ああ、これ以上話すと本当に手遅れになりそうだからな」
万全な状態にする為に多少休んでいたが、そろそろ出発しても問題ない程回復した
オルゼクスの回復と付与のおかげでそれがさらに短縮され、5人ともゼルグ戦の時とは比べものにならない程強くなっている
「あ、最後に一言言わせて」
「ん?何?」
ミュウはそう言うと、スカートをつまんで公爵令嬢として気品のあるお礼を言う
「ありがとうございます、この御恩一生忘れる事はございません」
「私からも言わせてください、オルゼクスさんありがとうございます」
「ありがとうございます、オルゼクスさん」
「うむ、ありがとうなのじゃ」
シルフィ達もミュウに習って感謝の言葉を述べて、オルゼクスに頭を下げる
その姿を見てエイトも慌ててお礼を言う
「そうだったな、ありがとうオルゼクス、このお礼は世界を救う事で返すよ」
「うん、期待しているよ?」
オルゼクスはお礼の言葉を受け取ると、霊体の身体が更に掠れていった
「オルゼクス!」
「大丈夫だよ、力をあげた事でやっと成仏する事が出来るんだ、だから世界を救ったらまたここに来て墓参りに来てくれたら嬉しいかな」
少しずつ消えていく身体を見守りながら、オルゼクスはエイトに向かってそう言う
「ああ約束だ、だからオルゼクスもあの世で応援してくれよ?」
「わかった、ちゃんと応援するよ📣だから負けないでね?」
「当たり前だ、もし負けたら全裸で世界1周してやるよ」
「プフッなにそれw」
オルゼクスはお腹を抱えて笑いながら、姿を消し、目の前には魔法陣しかなかった
「…行っちゃったね」
「はい、ですがあの世で見てくれていると言ってました」
「きっと今、仲間達と一緒にこの世界の行く末を見届けてくれますよ」
「じゃから主様」
「ああ行こう、世界を救いに!」
エイトはそう言うと魔法陣の方に向かって歩いて行き、ミュウ達もその後ろをついていく
そして全員が魔法陣の中に入った瞬間転移魔法が発動し、一気に最深部に到達した
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本当は後2話くらい書こうと思ったんですけど流石に長過ぎると思ったので没にしてここでオルゼクスとの会話は終わりにしました。
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