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第11章 ~DDの正体~
第五百十七話 覚悟を決める、勝つ為に
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「シルフィ姉様の言う通りです、それに時間がありません、とっととケリをつけますよ!」
「それはボクにとっては嫌な事だね、ボクの目的は暗黒神エルガウルの復活するまでの間の足止め、ここから先は一歩たりとも通す訳にはいかないよ」
黒き翼を広げて、圧倒的なプレッシャーを与える、一度敗れた事で少しトラウマになっている様だ、足が少し震える
「まぁでも、どうしても行きたいのなら、力ずくでボクを倒すしかないよ?この程度で脂汗をかくほど弱い英雄さん?」
「へ、…武者震いだよ、知らないのか?」
「貴方を倒せば先に進める、なら倒すだけよ!」
エイトとミュウも剣を顕現させて、戦闘体制に入る
確かにエイト達は脂汗をかいている一度負けた相手だ、しかも圧倒的な力の差で打ちのめされた
だけど、それは勇者カイトも同じだ、彼も何度も何度もミュウを救うために立ち向かってきた
それが例え力の差を理解できない馬鹿だとしても、自分の頭の中の妄想の1つに過ぎなかったとしても、立ち向かった事実は変わらない
なら、
「あんな奴に出来て私達に出来ない訳がありませんよね!」
「はい!」
「うむ!」
怖れることを知らないこと それが勇気ではなく
怖れてなお 逃げないこと それが本当の勇気
怖れることを知らないこと それが強さではなくて
怖れるものに 打ち克つこと それが本当の強さ
カイトは言葉の前者「知らない事」だが
シルフィ達は言葉の後者
「恐れて尚、逃げない事」
「恐れるものに、打ち克つ事」
それが本当の「勇気」で「強さ」なのだ
アリアとエルは完全ではないが力を取り戻しつつある
エイトとミュウは修行を怠らず力をつけてきた
そして、
「私は剣姫、そしてミュウ様を守る盾であり、エイトさんを救う剣、もう2度とあの様な惨劇を起こすわけにはいきません!」
数奇な運命を共に過ごしてきたシルフィ
例えそれが周りから否定されようとも
例えそれが間違った事だとしても
例えそれが人の道を踏み外したとしても!
大切な人を守るためなら彼女は喜んでその道を進むだろう
「そっかぁ、随分とやる気に満ち溢れているけど、ボクに負けた君たちがこの堕天使であるボクに勝つことなんて不可能だと思うけどねぇ?」
「そんなもの、やってみなきゃわかんないだろ?」
「ええ、限りなくゼロに等しい。しかし、ゼロではない可能性に、私は賭けるわ」
「ミュウ様、それカッコつけてますけど、ほぼ負け確の時のセリフですよね?」
エイトに続いてミュウもなんかカッコいいことを言おうとしたのだろう、
確かに言葉はカッコいいが、ほぼ負け確の戦いに挑んでいるみたいでシルフィは嫌なのだろう
「ふふ、こんな状況でもミュウ姉様は凄いわ…コミュ障のくせにいきなり喋れる様になって今だに驚いているけど」
アリアも突然饒舌に話せるようになっているミュウに(今更ながらまた)ツッコミを入れて、気持ちを整える
「ゼルグ…お主はワシの為にここまでしてくれている事には感謝しておる…」
"じゃがな"と続けて話す
「それでもお主はワシの敵になった、それが正しい行いだろうが、間違った事だろうが、主様達の為にも、この世界に暮らす者たちの為にも、ここでお主を倒す!」
アリアとエルも術式を展開させる
魔力は十分にある
回復するには時間がかかるだろうが、関係ない
出し惜しみして勝てる相手ではないのだ
本気で戦うしかない。
「エルガウル…いや、エル、貴女は堕ちたボクの知っている暗黒神はそんな奴じゃない…気に入らない」
そしてゼルグも戦闘態勢に入る
もう後戻りは出来ない、ここで生きるか、死ぬか、その2択だけだ
「いいよ、来なよ、ボクの全力を持って君たちを皆殺ししてあげるよ」
「皆んな…行くぞ!」
「OK、エイト!!!」
「はい!行きましょう!」
「はい!兄様!!!」
「覚悟するのじゃ!ゼルグ!!!」
——————————————————————
リベンジ戦
「それはボクにとっては嫌な事だね、ボクの目的は暗黒神エルガウルの復活するまでの間の足止め、ここから先は一歩たりとも通す訳にはいかないよ」
黒き翼を広げて、圧倒的なプレッシャーを与える、一度敗れた事で少しトラウマになっている様だ、足が少し震える
「まぁでも、どうしても行きたいのなら、力ずくでボクを倒すしかないよ?この程度で脂汗をかくほど弱い英雄さん?」
「へ、…武者震いだよ、知らないのか?」
「貴方を倒せば先に進める、なら倒すだけよ!」
エイトとミュウも剣を顕現させて、戦闘体制に入る
確かにエイト達は脂汗をかいている一度負けた相手だ、しかも圧倒的な力の差で打ちのめされた
だけど、それは勇者カイトも同じだ、彼も何度も何度もミュウを救うために立ち向かってきた
それが例え力の差を理解できない馬鹿だとしても、自分の頭の中の妄想の1つに過ぎなかったとしても、立ち向かった事実は変わらない
なら、
「あんな奴に出来て私達に出来ない訳がありませんよね!」
「はい!」
「うむ!」
怖れることを知らないこと それが勇気ではなく
怖れてなお 逃げないこと それが本当の勇気
怖れることを知らないこと それが強さではなくて
怖れるものに 打ち克つこと それが本当の強さ
カイトは言葉の前者「知らない事」だが
シルフィ達は言葉の後者
「恐れて尚、逃げない事」
「恐れるものに、打ち克つ事」
それが本当の「勇気」で「強さ」なのだ
アリアとエルは完全ではないが力を取り戻しつつある
エイトとミュウは修行を怠らず力をつけてきた
そして、
「私は剣姫、そしてミュウ様を守る盾であり、エイトさんを救う剣、もう2度とあの様な惨劇を起こすわけにはいきません!」
数奇な運命を共に過ごしてきたシルフィ
例えそれが周りから否定されようとも
例えそれが間違った事だとしても
例えそれが人の道を踏み外したとしても!
大切な人を守るためなら彼女は喜んでその道を進むだろう
「そっかぁ、随分とやる気に満ち溢れているけど、ボクに負けた君たちがこの堕天使であるボクに勝つことなんて不可能だと思うけどねぇ?」
「そんなもの、やってみなきゃわかんないだろ?」
「ええ、限りなくゼロに等しい。しかし、ゼロではない可能性に、私は賭けるわ」
「ミュウ様、それカッコつけてますけど、ほぼ負け確の時のセリフですよね?」
エイトに続いてミュウもなんかカッコいいことを言おうとしたのだろう、
確かに言葉はカッコいいが、ほぼ負け確の戦いに挑んでいるみたいでシルフィは嫌なのだろう
「ふふ、こんな状況でもミュウ姉様は凄いわ…コミュ障のくせにいきなり喋れる様になって今だに驚いているけど」
アリアも突然饒舌に話せるようになっているミュウに(今更ながらまた)ツッコミを入れて、気持ちを整える
「ゼルグ…お主はワシの為にここまでしてくれている事には感謝しておる…」
"じゃがな"と続けて話す
「それでもお主はワシの敵になった、それが正しい行いだろうが、間違った事だろうが、主様達の為にも、この世界に暮らす者たちの為にも、ここでお主を倒す!」
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魔力は十分にある
回復するには時間がかかるだろうが、関係ない
出し惜しみして勝てる相手ではないのだ
本気で戦うしかない。
「エルガウル…いや、エル、貴女は堕ちたボクの知っている暗黒神はそんな奴じゃない…気に入らない」
そしてゼルグも戦闘態勢に入る
もう後戻りは出来ない、ここで生きるか、死ぬか、その2択だけだ
「いいよ、来なよ、ボクの全力を持って君たちを皆殺ししてあげるよ」
「皆んな…行くぞ!」
「OK、エイト!!!」
「はい!行きましょう!」
「はい!兄様!!!」
「覚悟するのじゃ!ゼルグ!!!」
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リベンジ戦
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