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第11章 ~DDの正体~
第五百十五話 足止め アカギside
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「何か知っているのか、アマギ?」
「ええ、おそらく私とルクス、アカギ、リムルこの4人が知っている事だわ」
アマギはそうザークに説明する、ザークが知らないとなると、ルクス達が出会ったのはアマギが旅に出る前の話となる
ここまで来ればもう大体の事は理解出来るが、これはあくまでも予想、本当かどうかはわからない
「俺たちの予想が当たっていればの話だ、それにここで考えても仕方ない、兎に角先に進もう」
「う…ん、…そう…だ…ね」
予想を考えるだけでは何も解決しない、その正体を掴むためにもエイト達の所へ向かわなければならない
アマギ達は頷くと奥に向かって走り出す
「俺たちが戦ってからどれくらい時間が経った?」
「30分…長ければ1時間」
体感時間で言えば数分だが、実際にどのくらいの時間が過ぎたかはわからない、空は紅い色に染まっている為、どのくらい時間が経ったかザークもルクスもわからないのだ
「…!?」
「どうしたの?アカギ?」
「て…敵…!」
「え!?」
4人が急いで向かっていると、
アカギが不意にそう叫ぶ
索敵魔法で周囲の状況を確認していたのだろう、汗をひどくかいている
「師匠どうしたんですか?」
「アカギが索敵で敵を確認したみたい!」
「なんですって!?」
「ちっ!こんな時に!!!」
ルクス達は立ち止まって武器を構える、アカギが索敵でどのくらいいるのか状況を説明してくれる
「敵…は、…目の前…約…100匹…体?」
「そこは気にしなくていいよ」
「100匹の魔物達ね…大型魔法を使えば楽なんだけど…」
「先にいるアイツらに被害が出るかもしれない、ここで確実に仕留めるぞ!」
最初の時みたいに巨大な魔法を使って敵を殲滅するのが得策だが、そうなると奥にいるはずのミュウ達に被害が出る可能性がある、そうなって仕舞えば本末転倒だ
シルフィ達との合流を諦めて、ここにいる魔物達と戦った方がいいだろう
「チッ!無事でいてくれよ!」
ルクスはそう叫ぶと、襲いかかってくる魔物に火炎魔法を放つ
「ギャアアアアア!!!!!」
「"ウォーターボールⅡ"!!!」
「ゴガァァァァァ!!!!!」
アカギは水魔法で魔物の体を貫通させる、その後ろにいる魔物も顔を吹き飛ばされて、そのまま地面に倒れ込む
「"サンダーボルトⅡ"!!」
周囲を取り囲む魔物を落雷で焼き尽くし、焦げた血の匂いが充満する
「相変わらず臭いわね…うぷ」
「師匠耐えてくださいよ?」
「分かってるわよ!」
弟子にそんな事を言われる筋合いはない、臭いとは言え、アマギだって長年魔物達と戦ってきたのだ、そう言う事には慣れている
「剣技"雷電斬"!!!」
ザークも雷の力を借りて凄まじい速さで魔物を斬っていく、魔物達の断末魔が響き渡り、初心者冒険者なら発狂するレベルでの地獄絵図となっている
「魔物は一体一体対した事はないけど、この数は中々に面倒臭いな」
「まだ…体…重…い」
敵の数は約100匹、4人で倒すとなると約25匹倒さなければならない
無双系のゲームなら一瞬だが、ここは現実、そう上手くはいかない
4人が迫り来る魔物達と戦っていると不意に地響きが鳴り響いた
「「「「!?」」」」
「ガァァァァァ!!!!」
「グギャァァァァ!!!!!」
4人はその地響きに驚き、動きが止まる
隙だらけだが、4人は無傷で立っている
それは何故か?簡単だ
魔物達も驚きのあまり攻撃をやめてしまったのだ
あまりにも驚愕の悍ましい出来事が起きたのだ
「…うそ……だろ?」
「あ…ありえ…ない」
「こ…こんな事って…」
「ははは…冗談がキツイって」
魔物達もルクス達同様に笑っている
武器を捨て、戦意を喪失し、ただただ見ていた
この世の終わりを————-
——————————————————————
続く
「ええ、おそらく私とルクス、アカギ、リムルこの4人が知っている事だわ」
アマギはそうザークに説明する、ザークが知らないとなると、ルクス達が出会ったのはアマギが旅に出る前の話となる
ここまで来ればもう大体の事は理解出来るが、これはあくまでも予想、本当かどうかはわからない
「俺たちの予想が当たっていればの話だ、それにここで考えても仕方ない、兎に角先に進もう」
「う…ん、…そう…だ…ね」
予想を考えるだけでは何も解決しない、その正体を掴むためにもエイト達の所へ向かわなければならない
アマギ達は頷くと奥に向かって走り出す
「俺たちが戦ってからどれくらい時間が経った?」
「30分…長ければ1時間」
体感時間で言えば数分だが、実際にどのくらいの時間が過ぎたかはわからない、空は紅い色に染まっている為、どのくらい時間が経ったかザークもルクスもわからないのだ
「…!?」
「どうしたの?アカギ?」
「て…敵…!」
「え!?」
4人が急いで向かっていると、
アカギが不意にそう叫ぶ
索敵魔法で周囲の状況を確認していたのだろう、汗をひどくかいている
「師匠どうしたんですか?」
「アカギが索敵で敵を確認したみたい!」
「なんですって!?」
「ちっ!こんな時に!!!」
ルクス達は立ち止まって武器を構える、アカギが索敵でどのくらいいるのか状況を説明してくれる
「敵…は、…目の前…約…100匹…体?」
「そこは気にしなくていいよ」
「100匹の魔物達ね…大型魔法を使えば楽なんだけど…」
「先にいるアイツらに被害が出るかもしれない、ここで確実に仕留めるぞ!」
最初の時みたいに巨大な魔法を使って敵を殲滅するのが得策だが、そうなると奥にいるはずのミュウ達に被害が出る可能性がある、そうなって仕舞えば本末転倒だ
シルフィ達との合流を諦めて、ここにいる魔物達と戦った方がいいだろう
「チッ!無事でいてくれよ!」
ルクスはそう叫ぶと、襲いかかってくる魔物に火炎魔法を放つ
「ギャアアアアア!!!!!」
「"ウォーターボールⅡ"!!!」
「ゴガァァァァァ!!!!!」
アカギは水魔法で魔物の体を貫通させる、その後ろにいる魔物も顔を吹き飛ばされて、そのまま地面に倒れ込む
「"サンダーボルトⅡ"!!」
周囲を取り囲む魔物を落雷で焼き尽くし、焦げた血の匂いが充満する
「相変わらず臭いわね…うぷ」
「師匠耐えてくださいよ?」
「分かってるわよ!」
弟子にそんな事を言われる筋合いはない、臭いとは言え、アマギだって長年魔物達と戦ってきたのだ、そう言う事には慣れている
「剣技"雷電斬"!!!」
ザークも雷の力を借りて凄まじい速さで魔物を斬っていく、魔物達の断末魔が響き渡り、初心者冒険者なら発狂するレベルでの地獄絵図となっている
「魔物は一体一体対した事はないけど、この数は中々に面倒臭いな」
「まだ…体…重…い」
敵の数は約100匹、4人で倒すとなると約25匹倒さなければならない
無双系のゲームなら一瞬だが、ここは現実、そう上手くはいかない
4人が迫り来る魔物達と戦っていると不意に地響きが鳴り響いた
「「「「!?」」」」
「ガァァァァァ!!!!」
「グギャァァァァ!!!!!」
4人はその地響きに驚き、動きが止まる
隙だらけだが、4人は無傷で立っている
それは何故か?簡単だ
魔物達も驚きのあまり攻撃をやめてしまったのだ
あまりにも驚愕の悍ましい出来事が起きたのだ
「…うそ……だろ?」
「あ…ありえ…ない」
「こ…こんな事って…」
「ははは…冗談がキツイって」
魔物達もルクス達同様に笑っている
武器を捨て、戦意を喪失し、ただただ見ていた
この世の終わりを————-
——————————————————————
続く
応援ありがとうございます!
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