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第11章 ~DDの正体~

第五百十二話 VS.ヴァリアス2 ルクス•アカギside

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「さぁ!次はどうする!」

ヴァリアスは土人形ゴーレムを全て破壊すると、ルクスに薙刀なぎなたを振りかざし、ルクスは「シールド」で防ぐ

「ぐっ」

「無駄な事を!」

しかしそのシールドは卵の殻の様に簡単に割れてルクスの左肩を斬る

「ガァ!?」

「そのまま死ね!」

「"アルファレーザーⅡ"!!!」

ルクスが痛みに悶えているとアカギが隣でビーム光線を放つ、その隙にルクスは「ヒーリング」で左肩を治療し、体勢を立て直す

「"インフェルノ•ブラストⅢ"!!!」

「"吸壁ヴァーゴ•ウォール"!」

獄炎の炎を放ち、辺り一面が夕焼けの様に明るくなる…が、ヴァリアスは緑色の壁を出現させ、その攻撃を防ぐ

「な!?」

「な…ん…で…!!」

「ふ、簡単さこの壁は自動で相手の攻撃を防いでくれる魔法で、今のお前達程度じゃ破壊出来ない代物さ」

その壁はヴァリアスが説明している途中に消え、アカギがその説明中に「黒炎」を放つとたちまち現れて防がれてしまう

「…成る程、つまりこれ以上の魔法を使えばその壁は破壊出来るってわけか」

「ああそうさ、だが出来るのか?」

「当たり前さ、俺"達"には奥の手があるんでね」

ヴァリアスがご丁寧に説明してくれたおかげで対策ができる様になった
ルクスの場合はエイトと戦った時に使った能力を使えばあの程度の壁は破壊できる

そして、アカギもゼクスの時には油断して使えなかったが、切り札があるのだ。

「奥の手?」

「そうさ、魔法"ブーストⅢ"虚無コピー"ヒールⅢ"…合体ミックス"ブースト•ヒールⅥ"!!!」

ルクスはその奥の手をすぐに見せる
自身の魔法で攻撃力を
新たな力虚無コピーの力で体力を底上げする

さらにその技が合わさり、さらにその能力効果が倍増する

「ほぉ、それがお前の奥の手か?」

「ああ…そして」

ルクスは地面を蹴るとヴァリアスの前から姿を消す

「な!?」

「その邪魔な壁も破壊できる」

ルクスは杖を剣に変えて、魔法と虚無コピーの力で攻撃力と素早さをⅦ倍上げる

「ハァァァァ!!!!合体ミックス"獄•ブーストⅦ"!!!」

「ヴァーゴ•ウォール!!!」

ルクスの斬撃を壁で防ごうとしたが、「バギィン!!!!!」と言う音と共に崩れ去る

「バカなこんな数分で破壊されるだと!?」

「フンッその程度の強度で破壊されないとでも!!!」

ルクスの言う通りだ、実際の所、ヴァリアスも本来の力を出しきれていない
おそらく憑依してからすぐにここに行かされたのだろう、それでも脅威的な力だが、ルクス達にとっては魔界三闘将を倒せる絶好のチャンスだ、逃す手はない

「クッ人間風情が!!!」

「フッ数分前とはえらく態度が変わったな!!!」

ルクスはその勢いのままヴァリアスに斬りかかる、相手も薙刀なぎなたを使って激しい斬り合いが始まった

「チィッ(身体が上手く動かない…この女の身体は不憫過ぎるぞ!?)!!!!!」

「どうした!まだまだこれからだぞ!(早く仕留めないと身体に限界が!!!)」

ヴァリアスは身体に慣れていないが、それも時間の問題だ、悠長に戦っていると徐々にこちらが劣勢になっていく

ルクスも自身にバフを付与している為、身体の負担が大きい、身体にも限界がある為、早めにケリをつけたい

「貴様さえ殺せば、あとはそこの女を嬲り殺しにしてやる!」

「やれるもんならやってみろ!言っとくが奥の手は俺"だけ"じゃないんだよ!」

先程も言っていたが、俺"達"には奥の手があるのだ、それはルクスの虚無コピーはもちろん、アカギも新たに取得しているのだ

「見……せてあ…げ……る私の…奥の………手…を…!!!」

アカギはそう叫ぶと自分の足元に魔法陣を展開させて、ザークと同じく「限界突破リミットブレイク」をする

——————————————————————
続く


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