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第11章 ~DDの正体~

第五百八話 VS.ゾディス ザーク•アマギside

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「次は俺の番だな"フルミネイション"!!!」

「ガハァ!?」

「ザーク!!!!」

超近距離からの魔法爆破攻撃で、ザークは後方へ吹き飛ぶ、倒れる時に上手く受け身をとっているが、ダメージは凄まじい

「クッ"ライジングバレットⅣ"!!!!」

「な!?」

雷の上位魔法の1つを撃ち放ち、ゾディスを牽制しながらザークに近寄る

「ザーク!しっかりして!今回復させるから!」

「…すまない…クッ…どうやら本部でのダメージがまだ残っているみたいだ」

ザークには"秘策"があるが、この蓄積ダメージは中々に大きい、また負担もやばい為最終決戦用として残しておいたのだ

これはルクス達がオワイコット防衛戦以降に取得した"切り札"の一つだ
(まぁ使う前にやられたら意味はないが)

「アマギ、活力剤を持っているか?」

「え?…ええ、持っているわよ…ってまさか!?」

アマギの言葉にザークはうなずく、ゾディスは不意を喰らってダメージを負っているが、このままいけばジリ貧になるのは明確だ

「ああ、使う、アカギみたいに"出し惜しみ"して負けるなんてゴメンだからな」

「…あの…本当にごめんなさい」

「謝る必要はない、アカギは使い所を間違えただけだ、敵があの時以上に強かった…想定外には対応出来ないさ」

アマギはザークに謝りつつ「活力剤」を渡す、ザークは受け取るとアマギを抱きしめる

「ザーク!?」

「キツい言い方をして済まなかった、俺はただ大切な人を守りたいなら…と思って」

「………」

「活力剤」の蓋を開けて飲む
ゾディスは痺れがやっとなくなったのか、コチラに近づいてくる

「あの時、俺はそこにいなかった、失ったかもしれなかった、大切な人が力の出し惜しみのせいで…理由は分かっているが…どうしてもな」

「ザーク…大丈夫よ、私はそんな貴方が好きだから一緒にいるのよ…帰ったら結婚式あげましょ?」

「…フッその死亡フラグ、へし折ってやるよ!」

瓶の殻をアマギに渡す
そしてそのまま前へ進む

「貴方の言う通り、私達は敵の力を舐め過ぎていた、魔王を倒したからと言って最強になった訳でもないのに」

その結果がゼルグ戦での「敗北」だ
その力を過信する訳ではないが、あの様な「惨敗」はなかっただろう。

「話し合いは終わったか?」

「ああ、待っててくれたのか?」

「当たり前だ、全力で挑み、敗れ絶望し、その様を見ながら殺す、それが俺のやり方だ」

ゾディスの下衆な理由に嫌気がさすが、逆に捉えれば時間をくれると言う事だ、だからこそザークとアマギの会話を待っていてくれたのだろう。

「さぁ、あの液体の効果を見せてみろ!」

ゾディスは地面を蹴り、顔面目掛けて殴りかかる、ザークはそれを躱すと、剣で腹を斬る

「ガフッ!?」

「望み通り、見せてやるよ…俺の"奥の手を"!!!」

そう叫ぶと、全身が白い光で包まれ始め、ザークは変身する

「リミットブレイク!"ディフェンスフォーム"!!!」

「…!?貴様、その姿は!?」

「…これが俺の奥の手だ」

その姿はまさしく…まさしく…
筋肉モリモリマッチョマン
と言う姿で「ディフェンスフォーム」と言うには少し違う姿だった

まるで漫画の世界に出てくるような「魔王」のような姿で、周りには禍々しい魔獣?眷属?が3匹待機している

「相変わらず変えてないのね、そのフォームの名前」

「変える必要はない」

「そうだな、要は強いか弱いか、それだけが重要だ!」

ゾディスが再び襲いかかり、足で首元を蹴ると、ザークはそれを掴み地面に叩きつける

「か!?」

「フン!」

そしてそれを何回かやると振り回しながら投げ飛ばす…

「…(やはり身体の負担がデカい、早めに決着を…)!?」

が、一瞬のうちに消えてザークの顔面を蹴り
尻餅をつかす

——————————————————————
続く
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