幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

みっちゃん

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第11章 ~DDの正体~

第四百九十三話 第二次オワイコット防衛戦 アイリside

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「…これは一体」

「アイリ様!」

「騎士団長!」

王都の入り口、そこには負傷した兵士達と冒険者達が魔法使い達の治療を受けており、ざっと見ても数百人は負傷している。

「状況報告をお願い」

「はい、突如現れたDDダークデビル達に冒険者の皆さんも含めて約3000人が対処に当たっています、しかし敵の猛攻も激しく、徐々に押されている状況です」

「今現在戦える人達を集めていますが、先日の全面戦争の時に大幅に戦力が減っている為、せいぜい集まって10000人くらいかと」

あの戦いで死者は約数千人、まだ数万の兵力が残っているが、負傷者の数が凄まじく、冒険者達もまだ完全復活しておらず、まともに戦えるのは今ここにいる者達だけだろう。

「敵戦力は?」

「約2万人です、おそらく本部にいなかった者達が集まって来たのだと思われます」

「同盟国の国々にいた残存兵力がオワイコットに集まり、攻めてきたのかと」

なるほど、確かに劣勢だ、数の上でも圧倒的にこちらが少ない…

「状況報告ありがとう、これから私も戦うわ、貴方達は引き続き自分の成すべき事をやって」

「「了解!!」」

そう言うと2人は走り出し、補給物資を運び出す、魔法使いの魔力にも限界がある、回復ポーション(HP用とMP用)や食料などもあり、それを上手く使っている。

「…さて」

アイリは剣を抜くと、一歩前に出る…そして地面を蹴った次の瞬間、先程いたアイリはおらず、砂煙と抉れた地面だけが残った

「ハァ!」

王都の外に出ると既にDDダークデビル達がひしめき合っており、仲間達はそれを必死に食い止めてる。

「この残党共ガァァァァァ!!!!!」

後ろから高い跳躍で、敵兵のど真ん中に踏み込む、その衝撃波で数十人が吹き飛び、アイリの周りに輪を描く様な形となった。

「こんな真っ昼間から何しているんですかねぇ?蛮族の残党さん?」

「貴様!何者だ!」

「この数を相手に勝てるとでも!!」

「…私の名前はアイリ…剣聖の名の下に貴方達を地獄へと堕とす…DDダークデビル

アイリはそう言うと不敵に笑う、圧倒的に不利だが、アイリは気にしない、自分のやるべき事をやるだけだからだ。

そう思って剣を構えると、前から見覚えのある人が現れる

「…貴方は」

「久しぶりだな、お前に両腕を斬り落とされた恨み、ここで晴らしてやるよ」

アイリの前に現れたのは、「クリュエル」かつてアイリと戦い、負けた男だ。

「貴方達は何が目的なの?残党を率いて弔い合戦でもやるつもり?」

「いや?…俺達の目的はただ一つ、お前達の足止めさ」

「足止め?」

「ふふ…遂に復活の儀式が始まったのさ!俺達は計画の邪魔が出ないように邪魔しに来ただけさ!!!」

クリュエルはそう言うと槍でアイリの首元を狙う、しかしそれを躱し、剣で槍を弾き飛ばす。

「なるほど、確かに私達が来たら面倒ですもんね?」

「ああ、それに俺は人を殺せればいい、特に俺に敗北の味を教えたテメェをじっくりと嬲り殺しにしてやるぜ?」

「…何処までも外道ね貴方」

「なんとでもいえ…さぁ始めようぜぇ?」

クリュエルはそう言うと、槍を棒のように振り回して、ファイティングポーズをとった後、アイリの心臓目掛けて槍を突き刺す。

「フッ!」

「チッ!」

それを左手で掴み、腹に蹴りを入れる。
クリュエルは後ろに吹き飛び、涎を吐き出す。

(私はここで王都を守ります、勇者様、ルクス、後は頼みます)

アイリは心の中でそう呟くと、周りにいるDDダークデビル達の首を瞬時に刎ねる。

「貴方達の思い通りにさせないわ!」

「ヒヒッ面白れぇ…やってみろよ!」

そう言うと2人は地面を蹴り、そして「ガキィン」と言う音と共に風圧が起こり、周囲の敵達を吹き飛ばす。

「剣聖」対「幹部」の2度目の決戦が今始まった。

——————————————————————
そしてこの戦いは第二次オワイコット防衛戦と言う新たな歴史の教科書の1ページになったことに彼らはまだ気づいていなかった。
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