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第11章 ~DDの正体~
第四百八十八話 一時の休憩 ルクスside
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「俺と師匠、アカギは自分達の家に帰るよ」
「え?しかしリムル様から部屋に案内する様にと…」
「リムルには悪いけど私達は自分達の家で休ませてもらうわ」
「そっちの…方が休…まる…」
そう言うとルクス達は兵士の事を無視して城から出ようとする、しかし兵士も仕事をしている身、ここで「はい、そうですか」とはいかないのだ。
「お待ちください!もし何かあったらどうするんですか!?」
「貴方が連絡すればいいでしょ?」
「それでは時間がかかります!」
それこそ、緊急事態の時に連絡が遅ければその分困るのは自分達だ、それも含めて兵士は止めているのだ。
「大丈…夫…」
「どこがですか!?」
「それ用に水晶は家にあるんだよ、だから本気でヤバい時は魔法陣でここに転移する、それなら問題ないだろ?」
それも時間の誤差は対した差はない、地球の様に携帯電話などですぐに連絡は出来ず、あくまでも人が直接行かなければいけないので、それくらいの差程度平気なのだ。
「しかし…そうなると私はどう伝えればよろしいのでしょうか?」
「普通…に言…え…ばいい…」
「そうだな、リムルは酷い事を言う様な人間じゃない、俺達の様な人間にも優しい、正真正銘の勇者様だよ」
アカギとルクスはそう言うと、再び出口の方に歩き始める、兵士もこれ以上何を言っても無駄だと言うのがわかったのだろう「ハァァァァ」とため息をこぼしながら歩いて行った。
「悪い事したかしら?」
「当…然よ…」
「折角リムルが国王に頼んで部屋を用意したのに、俺達は断るって言っているからな、普通は怒るだろ?」
それなのに何故3人は帰ろうとしたのか、それは簡単だ、本当に身体を休めるのなら慣れてる所が1番だし、仲直り(?)したアイリが騎士団としている以上、気まづい雰囲氣になるのはごめんなのだ。
「それに、DDの残党がいるのなら、万全の状態で挑みたいしな」
堕天使「ゼルグ」
魔王を倒し、世界を平和にした勇者「リムル」が手も足も出ずに負けた相手
生半可な覚悟では勝ち目はない
だからこそ1番落ち着く場所に行きたいのだ。
「…所でザークは?」
「あれ?そういえば…」
一応アマギの彼氏でもある男だ、何度か家に来た事があるらしいが、それなら一緒に来た方がアマギにとってもいい事だろう。
「…後…ろに…い…る……よ?」
「…え?」
アカギが指差す方向に視線を向けると、影に隠れてこちらを見ているザークがいる
「ひゃ!?ザーク!?」
「…ついてきちゃダメか?」
「良いけど…普通に来てくれ」
ルクスはそう言うとザークはこちらに来て、
びっくりしたせいで
髪がボサボサになったアマギの髪を綺麗にする
「これでよし」
「あ…ありがとう」
「…ザークは師匠にストーカーしてた時もそんな感じにやってたのか?」
「…ちょっと…ひく…」
ルクスとアカギはそう言ってザークをドン引きする、後ろにいたのはわかっていたが、それでも何もせずにただじっとこちらを見ているのは流石にヤバい
「…だってアマギ、付いてくるなって言うから」
「バレなきゃ良いって訳じゃないからね?」
今はアマギにとっては大切な人かもしれないが、初対面の時にこれをやられたら嫌悪感を抱かれても仕方ないとしか言えない
むしろこんな事をやっていた人と付き合っているアマギも凄いと思ってしまう。
「まぁ師匠の出来ない事をやってれるから俺達からすれば有難いけどね?」
「…あの…部屋…とか…」
アマギの部屋はゴミ屋敷と言っても過言ではなく、それを毎回綺麗にしてくれるザークはルクス達にとっても有難い存在だ
今後とも仲良くしたい
「ウグッ…まぁその面では感謝してるわよ…料理も出来ないし」
そう言うとアマギはザークの腕に抱きついて、一緒に歩く
その後ろ姿をルクスとアカギは「クスクス」と笑いながらついて行った
——————————————————————
再投稿
「え?しかしリムル様から部屋に案内する様にと…」
「リムルには悪いけど私達は自分達の家で休ませてもらうわ」
「そっちの…方が休…まる…」
そう言うとルクス達は兵士の事を無視して城から出ようとする、しかし兵士も仕事をしている身、ここで「はい、そうですか」とはいかないのだ。
「お待ちください!もし何かあったらどうするんですか!?」
「貴方が連絡すればいいでしょ?」
「それでは時間がかかります!」
それこそ、緊急事態の時に連絡が遅ければその分困るのは自分達だ、それも含めて兵士は止めているのだ。
「大丈…夫…」
「どこがですか!?」
「それ用に水晶は家にあるんだよ、だから本気でヤバい時は魔法陣でここに転移する、それなら問題ないだろ?」
それも時間の誤差は対した差はない、地球の様に携帯電話などですぐに連絡は出来ず、あくまでも人が直接行かなければいけないので、それくらいの差程度平気なのだ。
「しかし…そうなると私はどう伝えればよろしいのでしょうか?」
「普通…に言…え…ばいい…」
「そうだな、リムルは酷い事を言う様な人間じゃない、俺達の様な人間にも優しい、正真正銘の勇者様だよ」
アカギとルクスはそう言うと、再び出口の方に歩き始める、兵士もこれ以上何を言っても無駄だと言うのがわかったのだろう「ハァァァァ」とため息をこぼしながら歩いて行った。
「悪い事したかしら?」
「当…然よ…」
「折角リムルが国王に頼んで部屋を用意したのに、俺達は断るって言っているからな、普通は怒るだろ?」
それなのに何故3人は帰ろうとしたのか、それは簡単だ、本当に身体を休めるのなら慣れてる所が1番だし、仲直り(?)したアイリが騎士団としている以上、気まづい雰囲氣になるのはごめんなのだ。
「それに、DDの残党がいるのなら、万全の状態で挑みたいしな」
堕天使「ゼルグ」
魔王を倒し、世界を平和にした勇者「リムル」が手も足も出ずに負けた相手
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だからこそ1番落ち着く場所に行きたいのだ。
「…所でザークは?」
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「…後…ろに…い…る……よ?」
「…え?」
アカギが指差す方向に視線を向けると、影に隠れてこちらを見ているザークがいる
「ひゃ!?ザーク!?」
「…ついてきちゃダメか?」
「良いけど…普通に来てくれ」
ルクスはそう言うとザークはこちらに来て、
びっくりしたせいで
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「これでよし」
「あ…ありがとう」
「…ザークは師匠にストーカーしてた時もそんな感じにやってたのか?」
「…ちょっと…ひく…」
ルクスとアカギはそう言ってザークをドン引きする、後ろにいたのはわかっていたが、それでも何もせずにただじっとこちらを見ているのは流石にヤバい
「…だってアマギ、付いてくるなって言うから」
「バレなきゃ良いって訳じゃないからね?」
今はアマギにとっては大切な人かもしれないが、初対面の時にこれをやられたら嫌悪感を抱かれても仕方ないとしか言えない
むしろこんな事をやっていた人と付き合っているアマギも凄いと思ってしまう。
「まぁ師匠の出来ない事をやってれるから俺達からすれば有難いけどね?」
「…あの…部屋…とか…」
アマギの部屋はゴミ屋敷と言っても過言ではなく、それを毎回綺麗にしてくれるザークはルクス達にとっても有難い存在だ
今後とも仲良くしたい
「ウグッ…まぁその面では感謝してるわよ…料理も出来ないし」
そう言うとアマギはザークの腕に抱きついて、一緒に歩く
その後ろ姿をルクスとアカギは「クスクス」と笑いながらついて行った
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