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第10章 〜動き始めた歯車〜
第四百七十四話 彼らの目的
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~ドゥームフォートレス 最上階~
そこはとても風通しの良い場所だった、白い床に灰色の柱と黒い天井、壁はガラスで出来ており、外の景色がよく見える。
夏は暑く、冬は寒い、とても不便そうな場所だが、外の景色は素晴らしい、外は既に日が沈み、月の光が差し込んでいる。
「…お前がDDのボスか?」
ルクス達はその最上階にてとある人物を見つける。
「…残念だったな、私はDDのボスではないのだよ」
「え…じゃ…あ…誰…?」
アカギは光魔法を消して、月明かりの光だけで目の前の敵を見る。
「私はDD副リーダー"サガ"、ボスは長い間ずっと不在で、これまでの指揮は全て私が代理で担当している」
つまり、実質的なボス…と言う事になるだろう、奴さえ倒せば組織は機能しなくなる、と言う事になる。
「ボスは水面下で密かに活動していてな、まぁ貴様らには絶対に見つかることはない」
「相当な自信ですね?それともただの負け惜しみですか?」
「負ける…?誰が?」
シルフィは剣を抜きながら、サガを挑発する…しかしサガには効果なかった様だ。
「貴方に決まっているでしょう?」
「シルフィ姉様の言う通りです、貴方を倒せばエルちゃんの本体は復活できない」
「ワシ達がいる限り、お主に勝ち目はないぞ?」
「勝ち目がない…?クフフフフ…」
シルフィ、アリア、エルの言葉にサガは不敵に笑う、その笑い方は不気味で、背筋をゾッとさせる。
「本当に愚かな者達だ、どんなに抗っても全て無駄になると言うにここまで抵抗するなんて」
「…どう言う事だ?」
ここまで組織的に壊滅している状況でまだこの余裕さを見せるサガにルクスは疑問に持つ。
「お前達もすぐに分かることさ…少し話を変えよう」
「話?」
アカギはサガの発言に疑問を持つ、
(時間稼ぎ?)と考えたが、どうやら違う様だ。
「私達が何故女神アダマスを知ったと思う?」
「…そう言えば、貴方達は女神アダマスの事を知っていましたね」
シルフィ達が初めてDD達と出会った日、下っ端はこう言っていた。
『我々は女神アダマスから世界を救う為に結成されたダークデビル』
そして、
『暗黒神エルガウルを蘇らせる為、貴様らの命が必要なのだ!』
と、この世界の女神はアマスだ、それなのに何故女神アダマスの事を知っていたのか、それが気がかりだった。
「なんで知ってるの?」
「私達のボスは異世界人なのだよ」
「なぬ!?」
サガの発言にエルは驚く、アリアも質問の回答が驚愕のものだった為、言葉を失う。
Reset前の世界ではルクス達もDDもいなかった、だからこそ、異世界人と言う言葉は更にあり得ない事なのだ。
「私達はこの世界の住人だが、ある時異世界から来たと言うボスと出逢い、この世界の真実を知った、暗黒神エルガウル、奴こそがこの世界の本来の神だとな」
「…疑わなかったのか?」
「可…笑し…いっ…て…」
ルクスとアカギはサガの言葉に疑問を持ち、そう聞く、確かにそうだ、何故その言葉を信じる事が出来るのだろう?
普通に考えて頭のおかしい人の言葉として考えるはずだ。
「最初はそう思ったさ、だが、堕天使ゼルグ、彼の事を知り我々は確信したのさ」
「…なるほど、堕天使ゼルグ…ですか」
「アイツはエルちゃんに支えていた」
「じゃから奴はDDに」
シルフィ、アリア、エルはサガの言葉に嘘はないと感じる、実際にゼルグはDDの幹部として自分達と戦った。
「この世界は本来暗黒神エルガウルの世界、女神アダマスはその世界を更に乗っ取り混沌へと陥れた元凶、だからこそ我々がいるのだ、この世界を本来あるべき姿にする為にな」
——————————————————————
「サガ」
そこはとても風通しの良い場所だった、白い床に灰色の柱と黒い天井、壁はガラスで出来ており、外の景色がよく見える。
夏は暑く、冬は寒い、とても不便そうな場所だが、外の景色は素晴らしい、外は既に日が沈み、月の光が差し込んでいる。
「…お前がDDのボスか?」
ルクス達はその最上階にてとある人物を見つける。
「…残念だったな、私はDDのボスではないのだよ」
「え…じゃ…あ…誰…?」
アカギは光魔法を消して、月明かりの光だけで目の前の敵を見る。
「私はDD副リーダー"サガ"、ボスは長い間ずっと不在で、これまでの指揮は全て私が代理で担当している」
つまり、実質的なボス…と言う事になるだろう、奴さえ倒せば組織は機能しなくなる、と言う事になる。
「ボスは水面下で密かに活動していてな、まぁ貴様らには絶対に見つかることはない」
「相当な自信ですね?それともただの負け惜しみですか?」
「負ける…?誰が?」
シルフィは剣を抜きながら、サガを挑発する…しかしサガには効果なかった様だ。
「貴方に決まっているでしょう?」
「シルフィ姉様の言う通りです、貴方を倒せばエルちゃんの本体は復活できない」
「ワシ達がいる限り、お主に勝ち目はないぞ?」
「勝ち目がない…?クフフフフ…」
シルフィ、アリア、エルの言葉にサガは不敵に笑う、その笑い方は不気味で、背筋をゾッとさせる。
「本当に愚かな者達だ、どんなに抗っても全て無駄になると言うにここまで抵抗するなんて」
「…どう言う事だ?」
ここまで組織的に壊滅している状況でまだこの余裕さを見せるサガにルクスは疑問に持つ。
「お前達もすぐに分かることさ…少し話を変えよう」
「話?」
アカギはサガの発言に疑問を持つ、
(時間稼ぎ?)と考えたが、どうやら違う様だ。
「私達が何故女神アダマスを知ったと思う?」
「…そう言えば、貴方達は女神アダマスの事を知っていましたね」
シルフィ達が初めてDD達と出会った日、下っ端はこう言っていた。
『我々は女神アダマスから世界を救う為に結成されたダークデビル』
そして、
『暗黒神エルガウルを蘇らせる為、貴様らの命が必要なのだ!』
と、この世界の女神はアマスだ、それなのに何故女神アダマスの事を知っていたのか、それが気がかりだった。
「なんで知ってるの?」
「私達のボスは異世界人なのだよ」
「なぬ!?」
サガの発言にエルは驚く、アリアも質問の回答が驚愕のものだった為、言葉を失う。
Reset前の世界ではルクス達もDDもいなかった、だからこそ、異世界人と言う言葉は更にあり得ない事なのだ。
「私達はこの世界の住人だが、ある時異世界から来たと言うボスと出逢い、この世界の真実を知った、暗黒神エルガウル、奴こそがこの世界の本来の神だとな」
「…疑わなかったのか?」
「可…笑し…いっ…て…」
ルクスとアカギはサガの言葉に疑問を持ち、そう聞く、確かにそうだ、何故その言葉を信じる事が出来るのだろう?
普通に考えて頭のおかしい人の言葉として考えるはずだ。
「最初はそう思ったさ、だが、堕天使ゼルグ、彼の事を知り我々は確信したのさ」
「…なるほど、堕天使ゼルグ…ですか」
「アイツはエルちゃんに支えていた」
「じゃから奴はDDに」
シルフィ、アリア、エルはサガの言葉に嘘はないと感じる、実際にゼルグはDDの幹部として自分達と戦った。
「この世界は本来暗黒神エルガウルの世界、女神アダマスはその世界を更に乗っ取り混沌へと陥れた元凶、だからこそ我々がいるのだ、この世界を本来あるべき姿にする為にな」
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「サガ」
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