上 下
469 / 680
第10章 〜動き始めた歯車〜

第四百五十九話 VS.イヴァン ミア、ザークside

しおりを挟む
「俺達は幹部と戦う!他の者は敵兵士達と倒せ!!!」

「「「「「了解!!!」」」」」

ザークは王国連合兵達にそう指示して、自分達は目の前の敵に集中する。

「ふん、無駄な事を…」

「どうかな、兜割り!!!」

ザークはそう叫ぶと跳躍し、イヴァン目掛けて剣を振り下ろす。

「シールド!!!」

「無駄だ!」

イヴァンはザークの攻撃を防ごうと魔法でシールドを張るが、多少食い止められたものの、すぐに壊される。

「クッ!!!!」

しかし致命傷にはならず右肩を少しえぐられる程度で収まる。

「パワーレイジ」

アミはその隙に自分の攻撃力を上げる魔法を自身に付与バフする。

「極闇」

イヴァンはザークに目掛けて闇の弾丸を放つ、魔道具アーティファクトとは言え、性能は銃🔫、速さは桁違いで、初見のザークは当たってしまう。

「かは!?」

「ザーク!!!」

小さな弾丸はザークの体に当たると爆発し、ザークを吹き飛ばす、幸い防御ガードしていた為、そこまでダメージにはならなかった。

「イヴァン様!援護します"スピードオーラ"!」

「させるか!」

DDダークデビルの中級兵士達がイヴァンの援護に入り始める、

ザークは止めに入るが、同じ剣士に足止めされる。

「それはこちらのセリフだ!」

「チッ!」

「…!?ザーク避けて!」

中級兵士の剣士がザークを止めてる隙に、更にもう1人の兵士がイヴァンと同じ魔道具アーティファクトの類だろう…しかし、その威力は…

「乱射ぁ!!」

「「!?」」

まさにマシンガン、本物と違い威力も連射力も遥かに劣っているが、ルクスの世界もエイトの世界も時代のレベルは中世ヨーロッパレベル、

いくら剣と魔法の世界とはいえ、その世界に「科学の力」があれば対応は遅れる、しかも遥か未来の技術を使っていれば尚更だ。

「(チッ、あの兵士達の攻撃が邪魔だな…)」

ザークはそう考えつつ、ミアを見る
多少傷はあるがこの程度はどうって事はない。

しかし、これ以上の攻撃を受けたらどうなるかわからない、此処は一気に殲滅せんめつした方がいいだろう。

「衝撃斬!!」

イヴァンとDDダークデビル中級兵士達をまとめて攻撃する、

地面に叩きつけた剣が文字通り衝撃となってDDダークデビル達にダメージを与える。

「クッ調子に乗るな!グレイショット!!」

「な!?」

吹き飛ばされながらイヴァンはレーザーの様な黒い光線を魔道具アーティファクトから放つ、

ザークは剣で軌道をずらすが、衝撃はさばききれず、ミアの方に吹き飛ぶ。

「ザーク!!!」

「悪いミア」

ミアはザークを抱きしめる様に衝撃を抑える盾となり、ダメージを半減させる。


「ザーク、私が雷魔法を使うわ…わかってるね?」

「…ああ!」

「チッ、生きているか、おい、さっさとテメェらも行け!」

ミアとザークが何か作戦を話していると、イヴァンが中級兵士達に命令する。

「「は!」」

「来るわ!」

「まかせろ!」


ミアがザークの後ろに回り、雷魔法をザークに放つ、

ザークはそれを自身の力に変えて、雷の力を自身の剣に宿す、

「「合技"紫電の乱舞"!!!」」

ミアの雷魔法とザークの剣技が合わさった事により起きた合体技は、中級兵士、そして少し離れた所にいたイヴァンにも届いた。

「「ギャアアアアア!!!」」

「クッ!使えないゴミ共め!!!」

イヴァンにもダメージが入り…いや、斬ることができ、そこから血が噴き出て、電気の通り道を作り、イヴァンは焼かれる。

…が、流石は幹部、艦隊で言えば中破程度のダメージしか受けていない。

「…

「「「「「「!?」」」」」」

イヴァンはそう言うと銃口を中級兵士達に向けて引き金を引く…すると

「「な!?」」

イヴァンは味方の能力を奪い取り、自身の力に変えたのだ。

——————————————————————
ザーク


しおりを挟む
感想 755

あなたにおすすめの小説

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~

名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。 全く親父の奴!勝手に消えやがって! 親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。 俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。 母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。 なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな? なら、出ていくよ! 俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ! これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。 カクヨム様にて先行掲載中です。 不定期更新です。

無限に進化を続けて最強に至る

お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。 ※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。 改稿したので、しばらくしたら消します

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

処理中です...