幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

みっちゃん

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第10章 〜動き始めた歯車〜

第四百四十五話 初代勇者のお願い2

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だからこそ、オルゼクスも狩虎かりとらもエイトの事をオラクルの勇者だと思っているのだ。

「俺自身、まだ"勇者"に抵抗があるんだよなぁ」

「…女神アダマスによって選ばれた勇者カイトの事か?」

オルゼクスの言葉にエイトは驚く、何故彼は勇者カイトの事を知っているのだろうか?

「なんでカイトの事を知っているんだ?」

「カイトだけじゃない、エイト、君の事も知っているし、ミュウ、シルフィ、アリア、エル、ルクス、アカギ、アマギ、リムル、アミ、アイリ…君達の仲間は全て知っている」

その言葉にエイトはドン引きする、つまりミュウとのそう言う行為も見てたって事だろうか?

勇者と言うより、変態だ。

「いや、戦いだけだからね?部屋の中とかは知らないからね?って、時間がないんだって!」

「あんたがふざけた事を言うからでしょうに…」

エイトはため息をこぼしながら、オルゼクスの話を聞く。

「んで、勇者とか英雄とかそんなの関係なしに、なんの様なんだ?」

「ああ、そうだったね…んじゃあ、本題に戻るね…君達の戦いを見させてもらった、負けた戦いも勝った戦いも全てね」

急にトーンが変わって、本当に真面目に話している事がわかる、エイトも表情を変えて話を聞く。

「それを踏まえて話をすると、今の君達じゃ厄災はともかく、暗黒神には勝てない」

「…え?」

厄災はReset前の世界である程度の実力がわかっているから理解できるが、暗黒神に勝てないのは予想外だった。

いや、そう思いたかった、しかしDDダークデビルの幹部、堕天使ゼルグの実力を考えると、その言葉を嫌でも理解してしまう。

「更に女神アダマス、現代の勇者、彼女達も暗黒神エルガウルを甦らせるための生贄いけにえとなった」

「…あの時か」

DDダークデビルの幹部シカバネ
外道となった勇者カイトの2人と戦った時の事だ、

女神アダマスは勇者カイトを助けようと現れたが、それをゼルグに利用されて捕縛ほばくされてしまったのだ。

「今の暗黒神の力はとても強大だ、昔の俺達でも勝てるかどうかわからない」

「…どうすれば良い?修行でもすれば良いのか?」

「いや、そんな時間はない、けれど今のままだとあの時と同じ惨劇が繰り返されてしまう」

あの惨劇さんげきと言うが、原因は女神アマスだ、彼女が余計な事をしたせいでこうなったのだ、

初代勇者オルゼクスには悪いが、あの惨劇さんげきは暗黒神エルガウルより、女神アマスにが引き起こしたと言った方が良いだろう。

「んじゃあどうすれば良いんだ?正直に言って俺は暗黒神エルガウルは救いたいと思っているぞ?」

「…え?救う?」

どうやらオルゼクスは暗黒神エルガウルは倒すべき存在と認識している様だ。

まぁ、当然と言えば、当然だろう。
オルゼクス達はいわば女神陣営
暗黒神陣営は敵対関係にあるし、過去には実際に戦って倒したのだから、その考えだ妥当だろう。

「当たり前だ、エルだって暗黒神の片割れだ、厄災同様、暗黒神の本体だって救ってやるよ」

「そんな馬鹿な話があるかっ!!!」

オルゼクスはそう言って怒る、オルゼクスにとっては敵、倒すべき存在だからだ。

しかし、エイトにとっては救うべき存在、目的が違うのだ。

「あるさ、無理なら倒すが、元々女神陣営のせいでこうなったんだ、出来れば対話で終わらせたい」

「何を呑気な事を…DDダークデビルが蘇らそうとしているんだぞ!?つまり、敵として対峙出来るようにしてあると言うことだぞ!?」

「それを知らない可能性だってある、奴らは俺達と違う世界から来た可能性がある、それなら救える可能性だってある」

エイトの言う通りだ、暗黒神の本体がどんな奴かはわからないし、いきなり襲ってくるかもしれない、それでも、救えるのなら救いたいのだ。

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ギリ完成
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