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第10章 〜動き始めた歯車〜

第四百四十一話 歴戦の強者

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「しかし、リムルがそう言うって事は信頼出来る相手、と言う事ですから、師匠もそこまで考えなくて良いですよ」

「…そうね、深く考えてもリムルが教えてくれないなら意味ないわね」

そう言ってアマギはルクスにこれ以上質問するのをやめる、

仲間が生きている、強力な仲間が来る、これだけ覚えておけば問題はない。

「所でルクス、オワイコット王国はDDダークデビルの本拠地を見つけたって言うけど、どこにあるんだ?」

エイトの言う通りだ、本拠地と言うことは幹部を筆頭に今まで戦ってきた強敵達と同等それ以上の敵達がいる所だ、どこに潜伏していたのか気になる。

「ここから西、つまりエイト達が厄災を討伐する為に旅に出た方向と同じ方向に奴らの本拠地がある」

「厄災が現れた所と暗黒神を蘇らせようとする連中の本拠地の場所…全部私達の世界じゃない」

ルクスの言葉にアマギがそう反応する、王都オワイコットにいた頃、シルフィが地図を開いてエイト達の住む世界とルクス達の住む世界の境界線を見つけた事があった、

その予想通りの場合、厄災と暗黒神はルクス達の世界にいる、と言う事になる、

エイト達の世界の問題なのに、現れたのはルクス達の世界、この世界の謎は尽きない。

「それでルクス、今の話だと厄災とDDダークデビルは同じ所にいる、と言う話になるけどそうなの?」

「いや、方向が同じなだけで、DDダークデビルがいるのは厄災がいるとされる場所から約10km離れた所にあると呼ばれる要塞にいる」

アミの質問にルクスはそう反応する、方向や世界は同じだが、場所はやはり違う様だ。

「そこをDDダークデビルが拠点としているのか…俺達が数ヶ月旅していた距離を考えると活動範囲は相当な距離になるな…」

「そうだな、だからこそ各国の国王達がその地域にいるDDダークデビルと戦ってくれているはずだ」

エイトの言葉にルクスが肯定する
小規模な組織の可能性も想像していたが、どうやら相当な数のいる大組織だった様だ。

「それで、私達は本拠地に乗り込む…責任重大な作戦ね」

「そうね、私達が失敗すれば私達はもちろんオワイコット王国もお終いよ」

アマギとアミはそう言うが、不安な声を出していなかった、絶対に失敗しない、その自信と信頼が彼女達にはあるのだろう。

それもその筈、前にも話だが彼らは魔王軍の猛攻を食い止めた英雄達だ、
本当の地獄を見てきた彼女達にとって、この程度の事は慣れたものなのだ。

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西 厄災 本拠地 オワイコット王国

  ヤーヴァイ村 カルデア王国 東

大体こんな感じです。
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