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第10章 〜動き始めた歯車〜
第四百三十九話 今後の行動
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~洞窟内にて~
「取り敢えず、洞窟の中に黙っていても暇だし、何か今後の事でも話そうぜ?」
ルクスの言葉に一同は賛成する、洞窟の中で焚き火をしているとはいえ、寒いものは寒い、このままじっとしていても眠くなるだけだ、なら話した方が眠気も覚めるだろう。
「そうだな、魔力も枯渇してて魔法が使えないしな」
エイトが言うのは眠気の事だ、エイトは「引き継ぎ」でルクスとアマギは元から、アミは聖女な為「魔法」が使える、
その魔法があれば体を温める魔法や空間を温める魔法、火を起こす魔法など暖房対策が出来るのだが、
魔界三闘将の1人狩虎との戦いで魔力が枯渇、その回復も兼ねて洞窟にいる状況だ。
「そうね、眠気覚ましにもなるし、話しましょうか」
アマギはそう言うと、自分から話を始める。
「まず、DDについて話しましょう」
「DDって調査内容に書いてあった組織の事ですか?」
アミがそう言うとアマギが頷く、アミは聖女として各地で調査をしているが、肝心のDDとは会っていないのだ、
その為、今回対峙した狩虎が実際に遭遇したDDなのだ。
「DDの動きは素人でも分かるくらい活発化して来た、このままだと被害が増す一方だ…そこで」
ルクスは一旦間を開けて、続けて話す。
「俺達の国、オワイコット王国とエイト達の国、カルデア王国の2カ国を主軸とした枢軸国でDDの本拠地を叩く作戦だ」
「つまり、DDの本部に直接乗り込み、組織全体を制圧して、奴らの野望である暗黒神の復活を阻止する…と言うことか?」
エイトの言葉にルクスは頷く、確かに厄災の件もあるが、それよりもDDの存在が1番厄介だ、
被害も広がっていく一方なら、各個撃破より本拠地を叩いた方がいいだろう。
「簡単に言えば、DDとの全面戦争、と言う事かしら?」
「全面戦争って…私達の国はもちろん、彼の国も承諾しているの?」
アマギとアミは、そう言ってルクスの方を見る、確かに全面戦争は過去にオワイコット防衛戦でオワイコット王国の全兵力を使ったことがある、
しかし、今回は他の国、ましてや異世界の国々と協力して動くなんて、本当にできるのだろうか?
「ああ、オワイコット王国が各国に使者を送り、数カ国は同盟の申し入れに頷いてくれたって、先程連絡があった」
「先程?」
エイトの質問にルクスは頷く、するとどこからともなく水晶を取り出した。
「ああ、幸いにも連絡用の水晶が無傷で残っていてな、それで連絡出来たんだ、俺達の仲間も何人か合流できたみたいだ」
「そこにはミュウ達もいるのか?」
「ああ、エイトがアイを連れて行った後、アカギと連絡がとれた、どうやらこの4日間でミュウ、シルフィ、エル、アリアを見つけて一緒にいるらしい」
ルクスはエイトにそう説明する、どうやら他の女性陣は全員集まっている様だ、飛ばされたが同じ様に吹き飛んだ為、距離的に話されていなかったのだろう。
「あれ?リムルは?」
「そう言えば勇者様とは会えてないのですか?」
アマギとアミはルクスにそう尋ねるが、ルクスは「大丈夫」と水晶をしまう。
「師匠の彼氏と一緒にいるらしいので大丈夫ですよ👌」
「ふーん…って彼来てるの!?」
「もちろんですよ、師匠に会いたくてオワイコット騎士団とかと一緒に各地を周ってたらしいですよ?」
「…マジ?」
アマギはルクスにそう尋ねると、ルクスは頷き親指を立て、一言
「マジです」
と言い、アマギは顔をトマトの様に赤らめた。
——————————————————————
取り敢えず、仲間は皆無事って事です。
「取り敢えず、洞窟の中に黙っていても暇だし、何か今後の事でも話そうぜ?」
ルクスの言葉に一同は賛成する、洞窟の中で焚き火をしているとはいえ、寒いものは寒い、このままじっとしていても眠くなるだけだ、なら話した方が眠気も覚めるだろう。
「そうだな、魔力も枯渇してて魔法が使えないしな」
エイトが言うのは眠気の事だ、エイトは「引き継ぎ」でルクスとアマギは元から、アミは聖女な為「魔法」が使える、
その魔法があれば体を温める魔法や空間を温める魔法、火を起こす魔法など暖房対策が出来るのだが、
魔界三闘将の1人狩虎との戦いで魔力が枯渇、その回復も兼ねて洞窟にいる状況だ。
「そうね、眠気覚ましにもなるし、話しましょうか」
アマギはそう言うと、自分から話を始める。
「まず、DDについて話しましょう」
「DDって調査内容に書いてあった組織の事ですか?」
アミがそう言うとアマギが頷く、アミは聖女として各地で調査をしているが、肝心のDDとは会っていないのだ、
その為、今回対峙した狩虎が実際に遭遇したDDなのだ。
「DDの動きは素人でも分かるくらい活発化して来た、このままだと被害が増す一方だ…そこで」
ルクスは一旦間を開けて、続けて話す。
「俺達の国、オワイコット王国とエイト達の国、カルデア王国の2カ国を主軸とした枢軸国でDDの本拠地を叩く作戦だ」
「つまり、DDの本部に直接乗り込み、組織全体を制圧して、奴らの野望である暗黒神の復活を阻止する…と言うことか?」
エイトの言葉にルクスは頷く、確かに厄災の件もあるが、それよりもDDの存在が1番厄介だ、
被害も広がっていく一方なら、各個撃破より本拠地を叩いた方がいいだろう。
「簡単に言えば、DDとの全面戦争、と言う事かしら?」
「全面戦争って…私達の国はもちろん、彼の国も承諾しているの?」
アマギとアミは、そう言ってルクスの方を見る、確かに全面戦争は過去にオワイコット防衛戦でオワイコット王国の全兵力を使ったことがある、
しかし、今回は他の国、ましてや異世界の国々と協力して動くなんて、本当にできるのだろうか?
「ああ、オワイコット王国が各国に使者を送り、数カ国は同盟の申し入れに頷いてくれたって、先程連絡があった」
「先程?」
エイトの質問にルクスは頷く、するとどこからともなく水晶を取り出した。
「ああ、幸いにも連絡用の水晶が無傷で残っていてな、それで連絡出来たんだ、俺達の仲間も何人か合流できたみたいだ」
「そこにはミュウ達もいるのか?」
「ああ、エイトがアイを連れて行った後、アカギと連絡がとれた、どうやらこの4日間でミュウ、シルフィ、エル、アリアを見つけて一緒にいるらしい」
ルクスはエイトにそう説明する、どうやら他の女性陣は全員集まっている様だ、飛ばされたが同じ様に吹き飛んだ為、距離的に話されていなかったのだろう。
「あれ?リムルは?」
「そう言えば勇者様とは会えてないのですか?」
アマギとアミはルクスにそう尋ねるが、ルクスは「大丈夫」と水晶をしまう。
「師匠の彼氏と一緒にいるらしいので大丈夫ですよ👌」
「ふーん…って彼来てるの!?」
「もちろんですよ、師匠に会いたくてオワイコット騎士団とかと一緒に各地を周ってたらしいですよ?」
「…マジ?」
アマギはルクスにそう尋ねると、ルクスは頷き親指を立て、一言
「マジです」
と言い、アマギは顔をトマトの様に赤らめた。
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取り敢えず、仲間は皆無事って事です。
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