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第10章 〜動き始めた歯車〜
第四百三十五話 三闘将との死闘3
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「これで終わりだ…ジャガーハウンド!!!」
狩虎は己の肉体の限界に気づき、一気に勝負を仕掛けてきた、
おそらく、あれが奴にとってのリミット技だろう。
右手に持つ剣が黒く、左手に持つ剣が赤く光り、黒い剣が動くと共に辺り一面が暗闇に覆われる。
「—————」
「死ね、英雄よ」
黒き剣が一閃と共に貫き、そこから後ろにいるルクス達に紅き閃光と共に巨大な斬撃が斬りかかる。
巨大な爆音と共に辺り一面は弾け飛び、神殿は崩れ去り、黒く覆われた空間すら消え去った。
「…なに!?」
「残念だったな、俺達の勝ちだ」
狩虎はありえない光景を見たかのように…いや、実際に見てしまった、
自分の技は、今の技は全身全霊で、文字通り最後の一撃にするつもりだった、それなのに後ろにいるエイトはおろか、アマギ達も平然と立っている。
「馬鹿な…あの技をまともに喰らって行きているだと!?」
「いや、あんな技、まともに喰らったら今の俺たちじゃなくても危なかったよ」
驚いている狩虎にルクスはそう答える。
「まさか…躱したとでも…(いや…手応えはあった…では…一体なんで…)」
「貴方に教える義理はないわ、…さぁ終わりにしましょうか!!!」
「くっ…そ…」
アマギがそう言って、自分の今持てる最大魔力量を全て使って狩虎を倒す準備をする、
普通ならばこんな隙を見せたら確実に殺されるが、今は普通ではない。
「どうやら今の攻撃でまともに動けないみたいだな…狩虎…決着だ」
「ふざ…けるな…っ」
エイトは狩虎にそう言うと、2つの剣を弾き飛ばし、アミ達の方に蹴飛ばす。
「今だ!!!」
「終わりよ!!!バーストⅥ!!!!」
Ⅴを超え、自身の肉体に相当な負荷をかけながら、爆裂魔法を狩虎に叩き込む。
「ガァァァァァ!!!!!」
動きが鈍くなった狩虎は避ける事が出来ず、直撃する、
激しい爆発音と共に奴の姿が見え始め、見るからに瀕死の状態だと言うのがわかる。
「やったか!?」
「油断しないでルクス、奴は魔界三闘将の1人よ、気を抜いたらまたやられるわよ?」
アミの言う通りだ、慢心は己の敗北に繋がる、油断せず、最後まで本気で戦わなければ今度こそ死ぬだろう。
「ごふっ…ふ、ここまで楽しめた戦いはいつぶりだ…数100年ぐらいか…?」
狩虎の表情はよく見えないが、満足そうにしているのはわかる。
「エイト•マクラレン…稀代の勇者よ…」
「…なんだと…俺が勇者?」
多分死にかけているから間違えたのだろう、自分はあんなクズじゃない。
「ああ…本来の勇者は…お前だろうな…クク…昔の勇者…にそっくりだ…その眼差し…その勇気…その弱さ…あの懐かしき戦争で出会った…勇者に…ククッ」
「…女神アダマス…勇者の因果も変えていたのか?」
エイトは死にゆく狩虎の言葉を頭の中で何回も反復させながら、何か言おうとしている狩虎に耳を傾ける。
「だが、…ここで俺が…再び…永き眠りに…ついたとしても…この世界の…危機は変わらない…」
そう、狩虎は魔界三闘将の1人であって、厄災でも、暗黒神でもない、
世界の危機は、今現在進行形で進んでいるのだ。
「近いうちに…暗黒神も…完全に蘇る…この世界は…再び戦火の…闇に飲まれる…英雄よ…この世界に生まれし…新たな勇者よ…」
狩虎は天高く腕を広げて、高らかに笑う、
まさに戦闘狂、戦争の中に存在を見出す、化け物だ。
「世界を救うか!滅ぼすか!さぁ…楽しい楽しい大戦争の始まりだぁ!!!ふふははは…ハハハハハハハハハハ!!!!!!!」
狩虎は最後そう高らかに叫ぶと、身体中から血が吹き出し、そのまま地面に倒れ込む、
こうして、魔界三闘将との死闘は幕を閉じた。
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DD下っ端
したっぱ達の数はとても多いので、その代表例を1人紹介します。
狩虎は己の肉体の限界に気づき、一気に勝負を仕掛けてきた、
おそらく、あれが奴にとってのリミット技だろう。
右手に持つ剣が黒く、左手に持つ剣が赤く光り、黒い剣が動くと共に辺り一面が暗闇に覆われる。
「—————」
「死ね、英雄よ」
黒き剣が一閃と共に貫き、そこから後ろにいるルクス達に紅き閃光と共に巨大な斬撃が斬りかかる。
巨大な爆音と共に辺り一面は弾け飛び、神殿は崩れ去り、黒く覆われた空間すら消え去った。
「…なに!?」
「残念だったな、俺達の勝ちだ」
狩虎はありえない光景を見たかのように…いや、実際に見てしまった、
自分の技は、今の技は全身全霊で、文字通り最後の一撃にするつもりだった、それなのに後ろにいるエイトはおろか、アマギ達も平然と立っている。
「馬鹿な…あの技をまともに喰らって行きているだと!?」
「いや、あんな技、まともに喰らったら今の俺たちじゃなくても危なかったよ」
驚いている狩虎にルクスはそう答える。
「まさか…躱したとでも…(いや…手応えはあった…では…一体なんで…)」
「貴方に教える義理はないわ、…さぁ終わりにしましょうか!!!」
「くっ…そ…」
アマギがそう言って、自分の今持てる最大魔力量を全て使って狩虎を倒す準備をする、
普通ならばこんな隙を見せたら確実に殺されるが、今は普通ではない。
「どうやら今の攻撃でまともに動けないみたいだな…狩虎…決着だ」
「ふざ…けるな…っ」
エイトは狩虎にそう言うと、2つの剣を弾き飛ばし、アミ達の方に蹴飛ばす。
「今だ!!!」
「終わりよ!!!バーストⅥ!!!!」
Ⅴを超え、自身の肉体に相当な負荷をかけながら、爆裂魔法を狩虎に叩き込む。
「ガァァァァァ!!!!!」
動きが鈍くなった狩虎は避ける事が出来ず、直撃する、
激しい爆発音と共に奴の姿が見え始め、見るからに瀕死の状態だと言うのがわかる。
「やったか!?」
「油断しないでルクス、奴は魔界三闘将の1人よ、気を抜いたらまたやられるわよ?」
アミの言う通りだ、慢心は己の敗北に繋がる、油断せず、最後まで本気で戦わなければ今度こそ死ぬだろう。
「ごふっ…ふ、ここまで楽しめた戦いはいつぶりだ…数100年ぐらいか…?」
狩虎の表情はよく見えないが、満足そうにしているのはわかる。
「エイト•マクラレン…稀代の勇者よ…」
「…なんだと…俺が勇者?」
多分死にかけているから間違えたのだろう、自分はあんなクズじゃない。
「ああ…本来の勇者は…お前だろうな…クク…昔の勇者…にそっくりだ…その眼差し…その勇気…その弱さ…あの懐かしき戦争で出会った…勇者に…ククッ」
「…女神アダマス…勇者の因果も変えていたのか?」
エイトは死にゆく狩虎の言葉を頭の中で何回も反復させながら、何か言おうとしている狩虎に耳を傾ける。
「だが、…ここで俺が…再び…永き眠りに…ついたとしても…この世界の…危機は変わらない…」
そう、狩虎は魔界三闘将の1人であって、厄災でも、暗黒神でもない、
世界の危機は、今現在進行形で進んでいるのだ。
「近いうちに…暗黒神も…完全に蘇る…この世界は…再び戦火の…闇に飲まれる…英雄よ…この世界に生まれし…新たな勇者よ…」
狩虎は天高く腕を広げて、高らかに笑う、
まさに戦闘狂、戦争の中に存在を見出す、化け物だ。
「世界を救うか!滅ぼすか!さぁ…楽しい楽しい大戦争の始まりだぁ!!!ふふははは…ハハハハハハハハハハ!!!!!!!」
狩虎は最後そう高らかに叫ぶと、身体中から血が吹き出し、そのまま地面に倒れ込む、
こうして、魔界三闘将との死闘は幕を閉じた。
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したっぱ達の数はとても多いので、その代表例を1人紹介します。
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