幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

みっちゃん

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第10章 〜動き始めた歯車〜

第四百三十一話 最悪な再会

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「鬼ごっこは終わりか?」

メグミを追いかけていたのは
黒いターバンに白い包帯を頭に巻き
左目は眼帯で隠し、右目は虚な目でこちらを見つめている
黒いマフラーで口元を覆い
服装は中国の拳法使いが着てそうな黒い服をまとっている
髪型はツインテール

「…え?」

エイトは戸惑う、それもそのはず、エイトの目の前にいるのはエイトの義理の妹にして、勇者カイトのパーティの1人、

魔法使いアイ•マクラレンの姿をしていたのだ。

「エイト、アイツがわかるのか?」

ルクスはエイトの異変に気づき、質問する。
エイトは「ああ」と頷き、アイに指をさす。

「アイツはアイ…俺の義理の妹だ」

「義理の妹?」

「ああ、アイは父さんと母さんが冒険者の仕事をしている時に見つけた拾い子なんだ」

だからこそ、エイトとは血の繋がりは全くなく、エイトの両親がいなければ赤の他人なのだ。

「そんな奴がなんで師匠を追っているんだ?」

「知らないよ、しかもアイは強くない、なのに目の前にいるアイは別人の様に強いっ!」

戦わなくてもわかる、奴はDDダークデビル幹部かそれ以上の力を持っている、

勇者カイトよりも劣るアイがそこまで強くなるなんて有り得ない。

「貴女何者?人間じゃないわよね?」

アミは補助魔法をかける準備をしながら目の前にいるアイに問いかける、聖女としての感なのか、彼女が人間とは違う生き物だとわかる。

「半分正解で半分不正解だ」

「何?」

「どう言う事だ?」

ルクスとエイトは戸惑いながら、アイにそう問いかける。

「この身体は間違いなく人間だ、しかし使っている者は人間ではない」

「どう言う事?」

アマギはアイの説明に理解出来ず、警戒しながら戸惑う、殺気は依然と消えず、戦闘態勢に入りながら情報を聞き出す。

「簡単だ、この身体を使って俺は動いているんだ、この身体の魂憑依して乗っ取ってな?」

「つまり、お前はアイじゃない…と言うことか?」

エイトがそう言うとアイ(?)は頷く

「そうだ、俺の名は狩虎かりとら、かつて暗黒神と共に女神軍と戦った魔界三闘将の1人だ」

「魔界三闘将?暗黒神と共に戦った?そんな奴が何故この時代にいる…過去に生きた存在がこの世界にいるなんて…あり得ない」

ルクスはそう言って狩虎かりとらの事を否定する、暗黒神の片割れならともかく、目の前にいる敵はそんな感じではない

なのに何故生きているのだ?
アミは先程狩虎かりとらが言った言葉を思い出し、1つの可能性を導き出す。

「…まさか、憑依って…」

「そうだ、俺は完全復活したわけではない、この身体を媒体として蘇ったのだ」

媒体ばいたいとして…つまりアイは実験道具モルモットとして、使われたと言うことだろう。

「一体誰がこんな化け物を甦らしたんだ…」

「…DDダークデビルか」

「正解だ、俺はDDダークデビルと手を組み、この肉体を手に入れた、と言うことだ」

ルクスとエイトの言葉にそう答えて、狩虎かりとらは二刀流の剣を出す。

「!?」

「そして俺の任務は生き残った者達の始末…ちょうどいい、今ここでまとめて始末してやるよ…」

「…これ以上逃げる訳にはいかないわね」

アマギは杖を握り直し、構える
ルクスとエイトも自身の武器を握り直し、狩虎かりとらと対峙する。

「ほう?俺と戦うつもりか?」

「ああ、ここで逃げてお前を放置しても、色々と不味いからな」

エイトは狩虎かりとらに向けてそう言い放つ。

「そうね、ここで貴方を倒せば、三闘将の1人が消えるわけだしね」

アミもエイトの意見に賛成する
そもそも逃げたとしても逃げ切れるかはわからない、ならこのメンバーで倒した方がいい。

「成る程…俺を倒す…か…クク…クハハハ!!!」

狩虎かりとらは高らかに笑い、辺りに響き渡る。

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魔法使いアイ(狩虎憑依バージョン)





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