幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

みっちゃん

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第10章 〜動き始めた歯車〜

第四百十八話 「幹部」対「剣聖」 アイリside

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DDダークデビルの幹部「クリュエル」、彼は本当に攻撃がいやらしい

「ヒャッハァ!!!」

ドス黒い業炎と共に、槍をアイリ目掛けて振り下ろす、剣と槍の相性は最悪だ、もちろんこちらが「最悪」と言う意味だ。

剣の横の平らの部分を使って槍の軌道を逸らして、クリュエルの槍が地面に付くとともに、剣を横から撫で斬る。

「ハァ!」

槍を手放し、少し服が破けるが、クリュエルは剣を躱し、すぐさま槍を握る。

「キッ!」

「!?」

アイリは「剣聖」と言う「剣」にまつわるものの中で1番上の職業だ、更にアイリは「騎士団」として毎日訓練をしている為、その実力は「外道カイト」を軽く凌駕する、

そこから放たれる殺気はクリュエルを怯ませるのも容易い。

「ひ…ひひ、やっぱり、テメェは面白れぇ…殺し甲斐があるぜ…」

「私の殺気を浴びながら平気で動けるなんて…流石は"幹部"ね」

理性と言うのが欠如しているのだろう、クリュエルは生き物を痛ぶるのが大好きな人間だ、つまり、アイリの様な「殺気」を放てる者達とも幾度もなく殺し合ったのだろう、

だからこそ、多少は怯むものの、それすらも快楽として動けるのだ。

「スカーレットサークル」

剣を赤く染めて、クリュエルの周りに赤いサークルをつくる

「なんだ?これで動きを止めたつもりか?」

「あら?動けるの?」

「舐めるなよ?」

赤いサークルの中、クリュエルは自分の槍を使って、そのサークルを破壊する、

「バギィ」と言う音と共にサークルはガラスの様に崩れ去り、その瞬間を狙ってアイリは高速で移動する。

「しま…」

「"剣聖"の剣技、とくと味わいなさい」

まるでクリュエルの時が止まったかの様にアイリの剣技は凄まじい速度で斬りかかる、

まさに「縦横無尽じゅうおうむじん」と言う言葉が当てはまるだろう、「剣姫」であるシルフィと比べても圧倒的に「速く」「重く」そして「美しい」

「オールダークネス!!!」

「!?」

しかしそんな斬りつけられている中、クリュエルは槍を「陸上競技」の1つである「槍投げ」の様に構え、

アイリの心臓目掛けてぶん投げる、その槍には闇の魔力が込められており、更に槍の勢いも凄まじく、

あっという間にアイリは後方へと吹き飛び、更に闇の魔力が爆発して「ドンッ!」と言う音が響く。

「…へぇやっぱり"剣聖"だねぇ」

「当然よ、この程度の攻撃で私にダメージが入るとでも?」

服も露出度が激しい服装の為、そこまで破けることもなく、綺麗な肌に少し傷が入った程度だった。

「そう来なくちゃなぁ!!!!」

クリュエルもあれで殺したとは思っておらず、すぐさま槍をもう一本闇の魔力で精製して襲いかかる、

アイリはそれを躱し「ブラッディソード」と言うと共にクリュエルを斬りつけ、そこから体力を奪い取る。

「傷を癒す魔力か…長期戦にはもってこいだなぁ…と、言いたい所なんだが…」

クリュエルは槍を消して、アイリに背中を向ける

「?」

「撤退命令だ、魔法で俺の頭に直接指示して来たな」

多分「あの方」と言う人物が高度な魔法…もしくは魔術で撤退命令を出したのだろう、

アイリは背中を向けるクリュエルに追い討ちをかけることもなく、じっと見つめるだけだ。

「殺さないのか?」

「貴方を簡単に殺せるとは思えないわ、それに"あの方"とやらの魔力…深追いは禁物だわ」

「剣聖」であるアイリにはクリュエルに命令している相手の底知れぬ魔力が感でわかる、「今は戦うべきではない」と訴えているのだ。

「いい判断だなぁ…ま、この不完全燃焼は他の人間を殺して楽しむとするか…!!!」

「でも、少しは痕は残さないとね?」

アイリが剣を「キンッ」と鞘に収めた瞬間、クリュエルの両腕が切断される。

「て…テメェ…ッ!!!!!」

「これ以上はしないわ、それにそのくらい負わせれば当分は何も出来ないでしょ?」

アイリは「ふふふ」と笑うとクリュエルは「必ず殺す!!!」と吐き捨てて、「あの方」の魔力で撤退した。

——————————————————————
アイリの服装は騎士団にいる時はそこから甲冑を少しつけている感じです。
明日見せます(編集中)

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