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第10章 〜動き始めた歯車〜

第四百十三話 新たな出発

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~街の外~

「お待たせ皆んな」

「おお、迎えに行こうと思ったらもう来たよw」

エイトはそう言ってルクスに話しかける。
エイト達は宿の外にルクス達がいない事を確認して、街の外にいるのではないか?と思い街の外に向かっていた。

案の定ルクス達は街の外で何やら話をしていた。

「なんの話をしていたんですか?」

「シ…ルフィ…達…の…話し…」

「え?」

シルフィがどんな話をしていたのか確認すると、どうやら自分達の話をしていたそうだ。

「もし、アリア達が先に街の外にいたら嫌だから、一回ここに来て、そのあと私とルクスでエル達の宿屋まで行こうとしてたのよ」

「でも、あたし達が来たからその意味がなくなった…と?」

「ワシ達の為にその様な事をしてくれてたとはな」

アマギの説明にアリアとエルは納得する、確かにこの時代、電話等はなく、集合場所にいたとしても会えない可能性もある、

リムル達のやり方は間違っていないのだ。

「僕達はもう準備は出来てるよ、エイト、君達は大丈夫かい?」

「はい、俺達は大丈夫です」

一応の確認で、エイトはミュウ達を見る、ミュウ達は「コク」と頷いて準備は出来ている事を伝える。

「なら、出発しよう」

「「「「「はい!」」」」」

ルクスの言葉にミュウ達は頷き、一行は次の街(ではないが)を目指す。

「所で…エイト」

「なんだ?」

ルクスは歩きながらエイトに話しかける

「お前に会うのはこれで約3ヶ月ぶりだな」

4ヶ月と17日、これがエイト達の旅の時間だ、ルクス達と別れたのはエイトがルクスのせいでケガをして1週間オワイコットで療養してからの事だ。

「そうだな、3ヶ月か…長い様で短い様な変な感覚だな」

「あの…頃…よりも…強く…なっ…てる」

と、アカギはエイトを見てそう答える、アカギはルクスと同等の力を持っている為、強くなっていると言うのならその通りなのだろう。

「…うーんそうか?」

「確かに、魔力も上がってるし、疲れもあの時よりはないわね」

アマギはそう言ってエイトの体を触る、魔力の流れ、蓄積疲労などを見ているのだ、ミュウ達の様にやましい事はない。
(そもそも彼氏いるし)

「まぁ3ヶ月も経てば、少しくらいは強くなりますか」

「流石は英雄…と言ったところかな?」

シルフィとリムルはそう言って、ルクス達の肯定を信じる、リムルはそもそも会ってないし、シルフィはずっといた為気づいていないのだ。

「流石は兄様です!」

「うむ、自慢の主様じゃな!」

「…俺より格上が言ってもなぁ……」

厄災と暗黒神、その片割れとは言え、その力はエイトを超えている。

「でも、その2人の本体を倒すんだろ?超えなきゃいけない相手じゃないか?」

「それはそうなんだけどな?」

ルクスの言葉にエイトは反応する、確かに越えないといけない相手だ、だからこそエイトは日々鍛錬をしているし、ルクスやアカギが認める程強くなっているのだ。

「所で、アマギさん達は何処に行こうとしているんですか?」

「私達はDDダークデビルの幹部が潜伏しているであろう、街に行こうとしているのよ?」

「潜伏先がわかるんですか?」

「私達の仲間はルクス、アカギ、リムルの3人だけじゃないのよ♪」

アマギはシルフィの質問にそう答える、つまり、ルクスの仲間は他にもいると言う事だろう、勇者リムルもいるのだ、そう言ったツテもあるのだろう。

「流石は勇者パーティですね」

「ワシらの世界の勇者パーティとは天と地ほど違うのじゃ…」

「いや、君達の勇者が頭おかしいだけだからね?"勇者"だからね?」

アリアとエルはそう感心するが、逆にリムルからすればそこまで傲慢な人間が勇者に選ばれる事自体おかしいと思っている。

それが普通の感性なのだが、エイト達は日本生まれの異世界人、勇者=クズと言うのはある意味で常識なのだ。

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エイト、ミュウ、シルフィ、アリア、エル
ルクス、アカギ、アマギ、リムル
………キャラが多い!
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