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第10章 〜動き始めた歯車〜
第四百二話 次なる町へ…
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~更に1週間後~
旅を始めて4ヶ月と16日
「ふう…DDと戦ってから1週間だったけど…まだ街が見つからないのか…」
「ここまで来ると、滅ぼされて消されたとしか思えないよ…」
エイトとミュウはそう愚痴をこぼしながら旅を続ける、2ヶ月と1週間、流石に見つからなさ過ぎる。
「滅ぼされたって…そうなったら残骸とかが残るでしょうに…」
「シルフィ姉様、そう言う事じゃないですよ?」
「ワシ達も流石に疲れてきたのじゃ。」
野宿生活に慣れているとは言え、外は魔物や山賊、盗賊等危険が多く、特にミュウ達女性陣は身体目的もある為、危険なのだ。
その為、夜中は見張りを交互に行ったりしている、勿論索敵魔術がある為、基本的に安全だが、神経は削られていく、
比較的安全な宿屋で体を休める事は重要なのだ。
「だな…って…あれは…!」
そんな事を言いながらも歩き続けていると、不意に街が見える。
「街!?」
「街ですね!」
「街なのです!」
「街なのじゃ!」
まだ距離はあるが見える距離にはある、これでやっと休めるはずだ。
「よし、あそこまで一踏ん張りだ、行くぞ!」
「「「「おう!!!」」」」
体の疲れもアドレナリンの力によってなくなり、足取りが軽くなる、人の体は本当に不思議で思い込みだけでここまで動けるのだ。
「でも、なんでこんなにも街が見つからなかったんだろう…」
「さあ?」
エイトはそう言って再び考える、いくらなんでもなさ過ぎる、これが辺境の地とかだったらまだ分かるが、そんな事はなく、普通の所なので尚不思議だ。
ミュウに聞いてみたが、ミュウがわかるはずもなく、一言言って終わらせる。
「まぁ、無事に街が見つかったんですから、いいじゃありませんか?」
「シルフィ姉様の言う通りです、終わりよければすべてよし、ですよ!」
「まだ終わっとらんがな」
シルフィ達は特に気にしておらず、街にやっとつけることに重点がいっている。
エイトも「まぁ、いいか」と考えるのをやめた。
「ようこそ、古の街へ!」
「古の街?」
街の中に入ると、ドラ○エとかで出てくる「街の紹介」をする人が現れる、ちなみに女性だ。
エイトは古の言葉に興味を持ち、質問する。
「はい、ここは昔、"戦神ベルゼクル"がいたとされている街なんです。」
「戦神ベルゼクル?」
女性の言葉にシルフィは首を傾げる、そんな神様聞いた事がない。
「ええ、ご存じないんですか?」
「はい、もしよろしければ聞かせてくれませんか?」
「お願いするのじゃ」
アリアとエルはそう言って女性の方に「戦神ベルゼクル」について尋ねる。
「わかったわ、"戦神ベルゼクル"は古の時代にこの街を救った人間の事よ」
「え?」
エイトは驚く「戦神」と言うからてっきり「神様」かと思ったが、どうやら「人間」の事を言うらしい。
「この世界に魔王が現れた時、勇者来るまでの間魔王軍からこの街を救ったとされているの、その勇姿から"戦神"と言われるようになり…」
女性は街の方を向いて、
「ベルゼクルが救いし街としてここは賑わっているの。」
と、説明する。
「所で質問なんですが」
「はいはい?」
シルフィは疑問に思っていた事を質問する。
「私達旅をしているんですが、ここに来るまで村や街などがなかったんですが、どう言う事なんでしょうか?」
「え?ない?」
女性の方は「何言ってんの?」と言う顔をしながらこちらを見てくる。
「え?あるんですか?」
「あるのか?」
「あるも何も、剣聖が誕生した村のヤーヴァイ村からここまでの道のりに村や町なんて普通にありますよ?」
アリアとエルの質問に女性の方はそう答える…どうやらただ単に自分達がない道をひたすら歩いていただけらしい…
(…そんな偶然ある?)
心底そう思ったエイトだった。
——————————————————————
ちなみに「戦神ベルゼクル」は本来であれば作品に登場する神様の1人だったんですが、ストーリーの都合上没になりました。
なのでこの街しか登場しない(名前だけの)人物です(^◇^;)
「…俺様の出番…orz 」
旅を始めて4ヶ月と16日
「ふう…DDと戦ってから1週間だったけど…まだ街が見つからないのか…」
「ここまで来ると、滅ぼされて消されたとしか思えないよ…」
エイトとミュウはそう愚痴をこぼしながら旅を続ける、2ヶ月と1週間、流石に見つからなさ過ぎる。
「滅ぼされたって…そうなったら残骸とかが残るでしょうに…」
「シルフィ姉様、そう言う事じゃないですよ?」
「ワシ達も流石に疲れてきたのじゃ。」
野宿生活に慣れているとは言え、外は魔物や山賊、盗賊等危険が多く、特にミュウ達女性陣は身体目的もある為、危険なのだ。
その為、夜中は見張りを交互に行ったりしている、勿論索敵魔術がある為、基本的に安全だが、神経は削られていく、
比較的安全な宿屋で体を休める事は重要なのだ。
「だな…って…あれは…!」
そんな事を言いながらも歩き続けていると、不意に街が見える。
「街!?」
「街ですね!」
「街なのです!」
「街なのじゃ!」
まだ距離はあるが見える距離にはある、これでやっと休めるはずだ。
「よし、あそこまで一踏ん張りだ、行くぞ!」
「「「「おう!!!」」」」
体の疲れもアドレナリンの力によってなくなり、足取りが軽くなる、人の体は本当に不思議で思い込みだけでここまで動けるのだ。
「でも、なんでこんなにも街が見つからなかったんだろう…」
「さあ?」
エイトはそう言って再び考える、いくらなんでもなさ過ぎる、これが辺境の地とかだったらまだ分かるが、そんな事はなく、普通の所なので尚不思議だ。
ミュウに聞いてみたが、ミュウがわかるはずもなく、一言言って終わらせる。
「まぁ、無事に街が見つかったんですから、いいじゃありませんか?」
「シルフィ姉様の言う通りです、終わりよければすべてよし、ですよ!」
「まだ終わっとらんがな」
シルフィ達は特に気にしておらず、街にやっとつけることに重点がいっている。
エイトも「まぁ、いいか」と考えるのをやめた。
「ようこそ、古の街へ!」
「古の街?」
街の中に入ると、ドラ○エとかで出てくる「街の紹介」をする人が現れる、ちなみに女性だ。
エイトは古の言葉に興味を持ち、質問する。
「はい、ここは昔、"戦神ベルゼクル"がいたとされている街なんです。」
「戦神ベルゼクル?」
女性の言葉にシルフィは首を傾げる、そんな神様聞いた事がない。
「ええ、ご存じないんですか?」
「はい、もしよろしければ聞かせてくれませんか?」
「お願いするのじゃ」
アリアとエルはそう言って女性の方に「戦神ベルゼクル」について尋ねる。
「わかったわ、"戦神ベルゼクル"は古の時代にこの街を救った人間の事よ」
「え?」
エイトは驚く「戦神」と言うからてっきり「神様」かと思ったが、どうやら「人間」の事を言うらしい。
「この世界に魔王が現れた時、勇者来るまでの間魔王軍からこの街を救ったとされているの、その勇姿から"戦神"と言われるようになり…」
女性は街の方を向いて、
「ベルゼクルが救いし街としてここは賑わっているの。」
と、説明する。
「所で質問なんですが」
「はいはい?」
シルフィは疑問に思っていた事を質問する。
「私達旅をしているんですが、ここに来るまで村や街などがなかったんですが、どう言う事なんでしょうか?」
「え?ない?」
女性の方は「何言ってんの?」と言う顔をしながらこちらを見てくる。
「え?あるんですか?」
「あるのか?」
「あるも何も、剣聖が誕生した村のヤーヴァイ村からここまでの道のりに村や町なんて普通にありますよ?」
アリアとエルの質問に女性の方はそう答える…どうやらただ単に自分達がない道をひたすら歩いていただけらしい…
(…そんな偶然ある?)
心底そう思ったエイトだった。
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ちなみに「戦神ベルゼクル」は本来であれば作品に登場する神様の1人だったんですが、ストーリーの都合上没になりました。
なのでこの街しか登場しない(名前だけの)人物です(^◇^;)
「…俺様の出番…orz 」
応援ありがとうございます!
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